学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
医学部(保)
時間割コード
Registration Code
1766832
科目名 【日本語】
Course Title
免疫検査学実習B
科目名 【英語】
Course Title
Laboratory Immunology PracticeB
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
川部 勤 ○ 松島 充代子
担当教員 【英語】
Instructor
KAWABE Tsutomu ○ Matsushima Miyoko
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋集中 その他 その他
Intensive(Fall) Other Other
必修・選択
Required / Selected
必修


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
検査技術科学専攻は、その実践技術と共に研究・教授し、幅広い基礎知識と高度な専門知識および問題解決能力、感性ある人間性豊かな資質を備えた医療技術者、研究者および教育者の育成を目的としている。
臨地実習は、医療の実践の場で、すでに学修した専門知識の体系化めざすと共に、臨床検査技師の業務の内容、他の医療職種との連携、患者さんへの対応など実地医療に携わる医療技術者の姿勢を学ぶ。現場での実習を通して科学的論理性および柔軟で創造的な思考法を身に付け、また患者に接する医療人としての倫理性についても考察する。
免疫学実習では免疫学・免疫検査学で学んだ知識をさらに充実・発展させるために、医学部附属病院検査部で実際に免疫検査が行われている中に身を置いて、検査前・検査・検査後プロセスについて経験する。また、輸血学実習では血液型検査から適合血の選択に至るまでの一連の流れを経験する。実習では結果報告だけではなく、輸血後の副作用管理までが輸血業務であることを学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The Department of Medical Technology aims to conduct research and teaching along with its practical techniques to develop medical technologists, researchers and educators with a wide range of basic knowledge, advanced expertise and problem-solving abilities, and sensibility and rich humanity.
Clinical practicum aims to systematize the specialized knowledge that has already been learned, and to learn the attitude of medical technologists in practice, the contents of clinical laboratory technologist’s work, cooperation with other medical stuffs, and response to patients. Students learn scientific logic and flexible and creative thinking through clinical practicum, and ethics as a medical stuff in contact with patients is discussed.
In immunology practicum, in order to further enhance and develop the knowledge learned in immunology / Laboratory Immunology, students experience pre-test, test and post-test processes in the laboratory of the University hospital. In transfusion practicum, students learn a series of flow from blood typing to selection of compatible blood. Students also learn not only to report results but also to manage side effects after blood transfusion.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
臨床検査技師の業務の内容、他の医療職種との連携、患者さんへの対応など実地医療に携わる医療技術者の姿勢について説明できる。
免疫学実習では医学部附属病院検査部で実際に行われている免疫検査について、検査前・検査・検査後プロセス、検査法についてについて説明できる。輸血学実習では血液型検査から適合血の選択に至るまでの一連の流れを説明できる。さらに、輸血業務として輸血後の副作用管理について説明できる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
The attitude of medical technologists in practice, the contents of clinical laboratory technologist’s work, cooperation with other medical stuffs, and response to patients can be explained.
Pre-test, test, and post-test processes, and test methods for immunoassays that are actually performed at the laboratory of the University hospital can be explained. In transfusion practicum, a series of flow from blood typing to selection of compatible blood can be explained. Furthermore, the side effect management after blood transfusion can be explained as a blood transfusion service.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
免疫学実習
・実習用採血_(輸血実習中に採血した場合はなし)
・免疫検査専用機器見学実習
(Lumipulse Presto II, HISCL5000, ARCHITECT i2000SR, and cobas8000)
・粒子凝集法を用いた抗原抗体反応について_検査プロセス(実習)
・検査システムを用いた内部精度管理_検査プロセス
・検査システムを用いた患者データの読解_検査後プロセス
・免疫検査における検査前の検査過誤要因について_検査前プロセス(実習)
・検体希釈による測定データへの影響について_検査プロセス(実習)
・検査システムを用いた患者データの読解_検査後プロセス
・溶血による測定データへの影響について_検査前プロセス(実習)
・知識試験(Reversed Clinico-Pathological Conference)_検査後プロセス
・結果のまとめ

輸血学実習
1) 製剤管理・支給業務
2) 血液製剤の適正使用
3) 自己血管理
4) 輸血検査
①血液型検査 ABO式・Rh式血液型
②不規則性抗体スクリーニング検査(間接クームス法)
③抗体同定検査
④交差適合試験検査
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件:検査技術学専攻3年次以降で原則「免疫検査学実習A」「病因検査技術開発法II」の実習を履修した学生。
関連する科目:免疫学・免疫検査学Iを通して主に基礎免疫学および免疫検査学を学び、免疫検査学IIでその発展編として学んだ臨床免疫学が基礎となる。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
免疫学実習:事前学習・積極性(質問力・取り組み姿勢)・試験結果・レポートによって評価
輸血学実習:出席と学習態度、理解度、実技、提出されたレポートによって評価
免疫検査学実習Bとしては、別々に行われる免疫学実習と輸血学実習の評価を統合して最終評価とする。総合点の6割程度以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
窪田哲朗他編 『最新臨床検査学講座 免疫検査学』(医歯薬出版,2017)
参考書
Reference Book
折笠道昭編集 標準臨床検査学『免疫検査学』(医学書院,2013)
山田俊幸他編『新版 臨床免疫学 第3版(臨床検査技師テキストシリーズ)』(講談社サイエンティフィック,2014)
福岡良博他著『臨床免疫学』(医歯薬出版,2011)
熊ノ郷淳他編『免疫学コア講義改訂4版』(南山堂,2017)
中島泉他著『シンプル免疫学改訂第5版』(南江堂,2017)
矢田純一著『医系免疫学改訂15版』(中外医学社,2018)
Abbas他著(松島綱治他監訳)『分子細胞免疫学原著第10版』(エルゼビアジャパン,2022)
Murphy他著(笹月健彦監訳)『免疫生物学(原書第9版)』(南江堂,2019)

輸血学実習
1.新輸血検査の実際  初版  日本臨床衛生検査技師会
2.スタンダード輸血検査テキスト 
第2版 認定輸血検査技師制度協議会カリキュラム委員会
3.日本輸血学会認定医制度指定カリキュラム 改訂版 日本輸血細胞学会
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
臨地実習前に教科書や参考図書の該当する関連部分を読んで調べておく。免疫学実習については実習書は下記URLあるいはQRコードよりダウンロード・印刷し、実習内容は事前にしっかり予習を行い、実習に臨むことが指示されている。また、輸血学実習も含めて出された課題について配布資料や教科書、その他の参考資料をもとに、サポートを作成し、課題をまとめることにより、講義で学んだ知識を復習し、より確実にする。前に教科書や参考図書の該当する関連部分を読んで調べておく。免疫学実習については実習書は下記URLあるいはQRコードよりダウンロード・印刷し、実習内容は事前にしっかり予習を行い、実習に臨むことが指示されている。また、輸血学実習も含めて出された課題について配布資料や教科書、その他の参考資料をもとに、サポートを作成し、課題をまとめることにより、講義で学んだ知識を復習し、より確実にする。
授業の進め方
How to proceed with the class
臨地実習の直前のガイダンスで説明される通り、臨地実習における心構え、臨地実習における注意事項を再確認の上、臨床実習先の検査室のルール,検査システムなどの説明を受けた後,上記実習項目を中心に病院内で学ぶ。免疫・輸血の分野について、実習内容を予習・復習のうえ、配布資料を持参すること。
注意事項
Notice for Students
免疫学で学ぶ基礎免疫学、測定原理などを学ぶ免疫検査学I、その発展編で臨床免疫学を学ぶ免疫検査学IIの理解が、臨地実習の基盤知識を形成し、これらの学習が不十分な場合には臨地実習の履修は困難となる。
本授業に関する参照Webページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
大幸地区で学ぶ免疫学、免疫検査学I & IIが理解の基盤であり、理解できていないと実習は難解なものとなる。
使用言語
Language(s) for Instruction & Discussion
日本語
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則、対面で開講する。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)