学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2012105
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
文化人類学
科目名 【日本語】
Course Title
宗教人類学基礎演習a(~2021入学)
科目名 【英語】
Course Title
Practical training on Anthropological Fieldwork a (Enrolled in/before 2021)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCA5020J
担当教員 【日本語】
Instructor
佐々木 重洋 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SASAKI Shigehiro ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 月曜日 4時限
Spring Mon 4
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
愛知県奥三河の花祭をはじめ、天竜川流域の民俗芸能を対象とし、当該地域社会における民俗芸能・祭礼が有する多面的意義の解明を目的としながら、文化人類学および民俗学のフィールドワークを実践的に学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course deals with the methodology of anthropological fieldwork. The participants are requested to practice participant observation on some traditional folk rituals and dances in the Okumikawa mountainous region, Aichi.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・人類学のフィールドワーク、ここではとくに日本民俗学のフィールドワークの目的と方法論を理解している。
・生業、家族・親族、信仰など、自身が関心をもつ調査項目に関する調査方法の基礎について理解している。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
本授業は実習形式でおこなわれ、フィールドワークとデスクワークからなる。対象地域の民俗芸能の開催時期が11月から翌年1月に集中していることから、春学期は本調査に向けた準備が中心となる。奥三河の自然環境、過疎化が進むとされる山間村落部の実状なども実地に学ぶ。

また、協働プロセスとしての人類学的フィールドワークの潜在性を広げるためにはどのような試みが有効であり、また調査研究の過程と成果を地域社会、さらには広く市民社会とどのように共有していくことができるのか、その可能性と課題についても考える。

本授業はおおむね以下のような流れで進む予定である。

1、オリエンテーション
2、調査地、調査対象の基本的な情報の収集
3、民俗調査方法論―総論、村落調査―
4、フィールド実習(1)―花祭会館見学、自治体関係者との協働―
5、民俗調査方法論―家族、親族―
6、民俗調査方法論―生業―
7、フィールド実習(2)―自治体関係者との協働―
8、フィールド実習(3)―生活史に関する聞き書き―
9、民俗調査方法論―衣・食・住―
10、民俗調査方法論―信仰と神社仏閣―
11、フィールド実習(4)―衣食住に関する観察と聞き書き―
12、フィールド実習(5)―民間信仰に関する観察と聞き書き―
13、フィールド実習(6)―予備調査、現地巡見(三遠南信地域、1泊2日)―
14、報告と資料整理
15、総括と秋学期に向けた課題確認
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
文化人類学分野・専門の学生を対象とします。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
60点以上を合格とする。授業目的の達成度を評価の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
とくに指定しない。
方法論の学習の際には、参考書の3をこちらでコピーして配布するか、TACTのリソースにアップするので、購入の必要はない。
参考書
Reference Book
1、早川孝太郎、『花祭』(宮本常一・宮田登(編)『早川孝太郎全集』第1巻・2巻)、未来社、1994年。
2、佐々木重洋・小林花祭保存会(編)、『北設楽 小林花祭り』、2009年。
3、上野和男・高桑守史・福田アジオ・宮田登(編)、『新版・民俗調査ハンドブック』、吉川弘文館、1987年。
4、岩井宏實・河岡武春・木下忠(編)、『民具調査ハンドブック』、雄山閣、1985年。
5、宮本瑞夫・佐野賢治・北村皆雄・原田健一・岡田一男・内田順子・高城玲(編)、『甦る民俗映像:渋沢敬三と宮本繋太郎が撮った一九三〇年代の日本・アジア』、岩波書店、2016年。

*これらのほかにも、演習中に適宜、紹介する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
配布された資料や文献などにはよく目をとおし、不明な点や疑問点などを整理しておく。民俗学や民俗芸能研究に関する知見も自主的に深めるとともに、地域社会の政治経済史なども含めた総合的な地域研究としての視点をもつように心がける。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
文化人類学分野・専門の学生を対象とする。野外フィールド実習は各回、原則として日帰りで実施しますが、フィールド実習(6)の回は1泊2日の予定です。いずれも、フィールドまでの往復の交通費の一部と、宿泊費(2食付8,000円程度)は受講者の自己負担となります。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用