学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2012106
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
文化人類学
科目名 【日本語】
Course Title
宗教人類学基礎演習b(~2021入学)
科目名 【英語】
Course Title
Practical training on Anthropological Fieldwork b (Enrolled in/before 2021)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCA5021J
担当教員 【日本語】
Instructor
佐々木 重洋 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SASAKI Shigehiro ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 4時限
Fall Mon 4
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
愛知県奥三河の花祭をはじめ、天竜川流域の民俗芸能を対象とし、当該地域社会における民俗芸能・祭礼が有する多面的意義の解明を目的としながら、文化人類学および民俗学のフィールドワークを実践的に学ぶ。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course deals with the methodology of anthropological fieldwork. The participants are requested to practice participant observation on some traditional folk rituals and dances in the Okumikawa mountainous region, Aichi.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・人類学、とくに日本民俗学のフィールドワークの目的と方法論を理解している。
・芸能の調査方法の基本を、調査対象に即して説明できる。
・調査研究の過程と成果の共有の望ましいあり方について、実践内容をふまえて自身の見解を述べることができる。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
本授業は実習形式でおこなわれ、フィールドワークとデスクワークからなる。秋学期は、愛知県北設楽郡東栄町の小林花祭の準備と本祭への参与観察を中心としつつ、近隣の天竜川水系の事例を比較見学する。

また、協働プロセスとしての人類学的フィールドワークの潜在性を広げるためにはどのような試みが有効であり、また調査研究の過程と成果を地域社会、さらには広く市民社会とどのように共有していくことができるのか、その可能性と課題についても考える。

本授業はおおむね以下のような流れで進む予定である。

1、オリエンテーション
2、動画を用いた学習―花祭概説―
3、花祭の起源と歴史的展開の概観
4、フィールド実習(1)―準備作業への参与観察・菰づくり―
5、フィールド実習(2)―準備作業への参与観察・切り草―
6、民俗調査方法論―芸能―
7、フィールド実習(3-1)―湯立て神事の観察と聞き取り―
8、フィールド実習(3-2)―本花への参与観察―
9、フィールド実習(3-3)―祭礼後の地域社会の観察と聞き取り―
10、調査資料の整理
11、調査成果の共有化作業(1)
12、調査成果の共有化作業(2)
13、フィールド実習(4)―三遠南信地域の霜月神楽比較見学―
14、フィールド実習(5)―調査成果の共有化に関する報告と課題の確認―
15、総括
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
文化人類学分野・専門の学生を対象とします。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
60点以上を合格とする。授業目的の達成度を評価の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
特に指定しない。
参考書
Reference Book
1、早川孝太郎、『花祭』(宮本常一・宮田登(編)『早川孝太郎全集』第1巻・2巻)、未来社、1994年。
2、佐々木重洋・小林花祭保存会(編)、『北設楽 小林花祭り』、2009年。
3、上野和男・高桑守史・福田アジオ・宮田登(編)、『新版・民俗調査ハンドブック』、吉川弘文館、1987年。
4、岩井宏實・河岡武春・木下忠(編)、『民具調査ハンドブック』、雄山閣、1985年。
5、宮本瑞夫・佐野賢治・北村皆雄・原田健一・岡田一男・内田順子・高城玲(編)、『甦る民俗映像:渋沢敬三と宮本繋太郎が撮った一九三〇年代の日本・アジア』、岩波書店、2016年。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
配布された資料や文献などにはよく目をとおし、不明な点や疑問点などを整理しておく。民俗学や民俗芸能研究に関する知見も自主的に深めるとともに、地域社会の政治経済史なども含めた総合的な地域研究としての視点をもつように心がける。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
文化人類学分野・専門の学生を対象とする。野外実習の(1)(2)(5)は日帰りで実施しますが、(3-1)~(3-3)は2泊3日の集中講義形式で実施します。また、(4)は1泊2日で実施します。各回ともに、宿泊費と交通費の一部は、受講者の自己負担となります。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用