学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2020213
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
日本語学P
科目名 【日本語】
Course Title
日本語学発展演習Ⅱa(2022入学~)
科目名 【英語】
Course Title
Advanced Seminar on Japanese Linguistics IIa (Enrolled in/after 2022)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMJL6113J
担当教員 【日本語】
Instructor
宮地 朝子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MIYACHI Asako ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 火曜日 3時限
Spring Tue 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
2022年度入学以降
教職【教科】
Teacher's License
中高専修・国語
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
日本語文法学説の研究


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
日本語の文法現象を分析する概念や方法論について、主要な学説、研究文献の読解と批判的検討の実践を通じて身につける。幅広い文法現象の先端的な成果に触れて視野を広げ、問題設定の力、批判的検討、建設的なコメントの能力についても向上をはかる。発表・議論等のスキルトレーニングも目的とし、国語(日本語)に関するより専門的な知識、調査研究の方法などの習得にも対応する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course deals with the basic concepts and major theories in Linguistic study of Japanese. It also enhances the development of students’ skill in applying methods or viewpoints to specific grammatical phenomena.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
・主要な学説や立場の異なる枠組みについて、その形成過程や特性を把握して理解を深めるとともに、批判的に検討する力を身につける。
・研究の目的や対象に応じて最適の問題設定や、方法論を選択適用する力を身につける。
・専門性の高い内容を扱いつつ、明快なプレゼンテーションの力、相互に建設的な議論を展開する力を身につける。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
 演習形式とする。
 国語科教育において、現代語文法・古典文法の枠組みに多大な影響を与えた近現代の文法学説から、学期・年度ごとに検討の中心を定めて取り上げる。主要学説の精読を通じて、その形成過程を精査し、理路を紐解くとともに、批判的な検討を通じて理解を深める。
 精読に当たっては、同時代の他の文法学説、現代語の記述文法、日本語教育文法、方言の観察から提案された枠組みや観点、言語学の理論的立場等と比較対照しながら、特徴を見極める。文法研究の観点を検討する力を身につけていく。

 2023年度は、山田孝雄『日本文法論』(1908刊、宝文館)を底本として取り上げる予定である。
受講生が自ら関心を持つ文法現象を念頭に底本の学説を精読し、受講者全員で議論する。
発表担当者は、学説の担当箇所の精読、異なる立場の学説・先行論との比較対照、各々の見方の問題点の指摘を踏まえて、具体的な文法現象へ適用するケーススタディを提示し、発展的課題への言及を行う。検証への道筋の提案までを目指したい。
 
第1回:ガイダンス
第2回:底本について:概説(山田孝雄『日本文法論』)
第3回:底本の学説に対する研究動向について
第4回~第14回:受講生の発表
第15回:まとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は要しない。ただし、近代文語文の読解が可能な程度の古典文法の知識があることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
以下の観点により総合的に評価する。
・平常点(20%、参加態度、議論への貢献度による)
・担当回の発表(40%)
・期末レポート(40%、担当回の議論を踏まえて発表内容をまとめる。発展的追究を含むものを高く評価する。)
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
底本および発表者の取り上げる論文・文献
2023年度の底本:
・山田孝雄1908『日本文法論』宝文館 および自筆原稿(富山市立図書館山田孝雄文庫)
参考書
Reference Book
・山田孝雄1922『日本口語法講義』宝文館
・山田孝雄1936『日本文法学概論』宝文館
・日本語記述文法研究会編2003~2010『現代日本語文法1~7』くろしお出版
・釘貫亨・宮地朝子編2012『ことばに向かう日本の学知』ひつじ書房
・斎藤倫明・大木一夫編2010『山田文法の現代的意義』ひつじ書房
・宮地朝子2012「山田孝雄『日本文法論』のテクスト布置」松澤和宏編『テクストの解釈学』名古屋大学グローバルCOEプログラム、水声社
※その他、授業時に提示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
受講生は授業外に以下に取り組むこと。
授業前)各回に取り上げられる論文を読んでおく。
発表担当者:授業前)発表資料の作成、論文の選定(発表1週間前までに決定し告知)
発表担当者:授業後)議論を踏まえての発展的調査・追究(レポート準備)
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)