学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
人文・博前
時間割コード
Registration Code
2021104
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
東洋文献学P
科目名 【日本語】
Course Title
日本文学基礎演習Ⅱ(2022入学~)
科目名 【英語】
Course Title
Introductory Seminar on Japanese Literature II (Enrolled in/after 2022)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMJA5104J
担当教員 【日本語】
Instructor
塩村 耕 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SHIOMURA Kou ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 1時限
Fall Mon 1
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
中世人の連想


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
『俳諧類船集』に見られる連想語彙のネットワークを解明することによって、過去の日本人の世界観を再構築することを究極の目的とする。同時にその注釈作業を通して、古典文学や芸能、説話など、関連する多彩な文献資料の調べ方や読み方、さらに民俗学的見地による語義の探り方を身に付ける。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The ultimate purpose of this course is to rebuild the view of the world of the Japanese in the past by solving the network of the association words in " Haikai Ruisensyu " . At the same time, through the notation work, participants should be able to master examining various literature, and exploring meaning of words by the standpoint of the folklore.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
調査の過程で古文献博捜の方法を習得し、語の本義を考える癖を身に付け、民俗に目を向けることの重要性をしみじみ知る人になる。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
芭蕉よりも以前の古俳諧は、初めて俗語の世界を文字の上にすくい取ってくれた。そのような意味で、日本の文化史上、とてつもなく貴重な文献資料となっている。
1676年に編纂刊行された連想語辞書『俳諧類船集』は、古俳諧時代の、言葉の連想による連句の盛行を背景に編纂された。そのような言葉の連想の俳諧は間もなく終焉したため、同種の書物はその後編まれず、日本語にとってほとんど唯一の豊富な連想語の資料となっている。ところが、そこに見られる連想語彙の関係は、現代人には難解で、辞書を引いてもわからないものが多い。前人未注解の同書を演習形式で精読する。
座右の銘は「文献と民俗(実地)の彼方に真実が隠れている」。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
原則として(基本的に必ず)、前期・後期を通して受講すること。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
①発表時の熱意と成果40%。②討論参加への熱意10%。③発表時に残された課題について小論文にまとめたレポート50%。60点以上を合格とする。
なお、期末試験を受験しなかった者は「欠席」とする。
教科書・テキスト
Textbook
版本『俳諧類船集』の画像を配布する。
参考書
Reference Book
主要参考文献は数多い。初回授業時に説明する。あわせて近時めざましく改良された「国立国会図書館デジタルコレクション」を駆使する。すなわち参加者は事前に「個人向けデジタル化資料送信サービス」を使えるように登録しておくこと。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
・雑知識について興味を深めるようにしたい。とりわけ重要なのは、〈葬送と出産〉、〈子どもと老人〉、〈さまざまな意味での境界〉、それから〈食〉に関する諸習俗。それらには普段から興味を持ち、年寄の話に耳を傾ける人、つまり正しい若者になってもらいたい。
・期間中に最低一度は「日本初の古書ミュージアム」西尾市岩瀬文庫を見学し、日本の書物文化の重厚について体感しておくこと(詳細は岩瀬文庫ホームページ参照)。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-1)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向あり)
コロナ感染状況にもよるが、基本的に対面とリモートのハイブリッド形式で行う。即ち対面で行いつつ、受講生はパソコンを持参する。原則としてリモートのみでの受講はできない。詳細はTACTで周知する。