授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この演習は、『十牛圖』に付された廓庵和尚の「序」と「頌」を、鈴木大拙の英訳と比較して読解することにより、禅語の特徴を把握することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course aims to get knowledge of the features of language used in the Zen text. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ①『十牛圖』の周辺資料についての知識を得ること。 ②「序」と「頌」とは何か理解すること。 ③『十牛圖』に付された「序」と「頌」を正確に読解すること。 ④禅の用語や概念を英語という異なる言語にどのように置き換えるかについて知見を得ること。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業の内容と構成 第一回 イントロダクション『十牛圖』について 第二回 『十牛圖』の講話について 第三回 鈴木大拙による英語での禅の紹介について 第四回 第一図「尋牛」序および頌(原文)、英文 第五回 第二図「見跡」序および頌(原文)、英文 第六回 第三図「見牛」序および頌(原文)、英文 第七回 第四図「得牛」序および頌(原文)、英文 第八回 第五図「牧牛」序および頌(原文)、英文 第九回 第六図「騎牛歸家」序および頌(原文)、英文 第十回 第七図「亡牛存人」序および頌(原文)、英文 第十一回 第八図「人牛倶忘」序および頌(原文)、英文 第十二回 第九図「返本還源」序および頌(原文)、英文 第十三回 第十図「入鄽垂手」序および頌(原文)、英文 第十四回 「頌」と江戸時代の和歌 第十五回 まとめ
授業の方法 担当制。第一図から順番に輪読する。担当者は、 ①「序」と「頌」の原文の読み(中国語の音読) ②書き下し文 ③現代日本語訳 ④英文の現代日本語訳 ⑤英文と原文との対照と考察 を準備し、発表資料を作成する。 担当者以外の者は、発表資料について質疑する。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 発表担当における発表資料および発表内容50%、質疑応答30%、期末レポート20%で評価する。期末レポートにおいては、①『十牛圖』の周辺資料についての知識を得たか、②「序」と「頌」とは何か理解したか、③『十牛圖』に付された「序」と「頌」を正確に読解できたか、④禅の用語や概念を英語という異なる言語にどのように置き換えるかについて知見を得ることができたか、を確認する。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | D.T.Suzuki, “The Ten Cow-herding Pictures” in Essays in Zen Buddhism, first series. New York, 1949. (入手が困難な場合は、担当教員がプリントを用意する。) 『十牛圖』については担当教員がプリント乃至はオンデマンド資料を用意する予定。 |
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参考書 Reference Book | | 山田無文『十牛図-禅の悟りにいたる十のプロセス-』禅文化研究所、1982 上田 閑照 、 柳田 聖山『十牛図―自己の現象学』ちくま学芸文庫、1992 入矢義高ほか訳注『碧巌録』(上)岩波文庫、1992 入矢義高ほか訳注『碧巌録』(中)岩波文庫、1994 入矢義高ほか訳注『碧巌録』(下)岩波文庫、1996 佐藤鍊太郎、大田(田村)加代子、野村真紀訳注「『従容録』訳注(1)」『中国哲学』第26号、1997 佐藤鍊太郎、大田(田村)加代子、野村真紀訳注「『従容録』訳注(2)」『中国哲学』第27号、1998 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 演習は担当制とする。発表者は、担当する箇所の「圖」、「序」、「頌」について、原文を訓読し、現代日本語に訳し、解釈し、英語訳を比べつつ、関連資料や考察を加えた発表資料を作成すること。担当者以外の受講者も、テキストを予め読み、疑問点や自分なりの解釈を準備して授業に参加し、ディスカッションに積極的に加わる準備をすること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-1)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向あり) 状況が好転すれば、基本的に対面で行います。対面に不安のある人、事情があって遠隔を希望する人がいれば配慮します。 |
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