授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 古代ローマ時代には、遠征後に様々な植物がイタリア半島に持ち込まれます。これらの新種の植物の登場により、植生が多様化しただけではなく、経済活動は活発化しました。本講義では、古代ギリシア・ローマ時代の書物の中で植物・庭園がどのようなコンテクストで登場しているか、そしてローマ以前・以後の世界では、植物や庭園の存在によってどのように社会や文化が変容したのかについて考えていきます。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | During the Roman period, various plants were brought from other parts of the Mediterranean. The movement of such plants allowed the Romans to cultivate new species, and economic benefits through the cultivation increased. This course deals with how Ancient Greek and Latin literature dealt with plants and gardens and considers how Roman society and culture developed. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 古代ローマ時代に書かれた著作(そして時折古代ギリシアのものも)の中に書かれた植生や庭園の描写を読むことを通して、文学作品に書かれた世界を超えた、実際の社会における動向との対応関係について理解する。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本講義では、主に下記のテーマについて、古代ギリシア・ローマ時代の作品を読み、また遺物や壁画などを参考にしながら春・秋期の授業の中で検討していく。
・古代ギリシア・ローマ時代に書かれた作品の中で植物を扱っているものはどのようなものがあるか(全5回を予定)
・農業書と科学技術書の存在
・古代人にとっての植物
・神話と植物
・植物が持つアトリビューションや意味
・農園のはじまりその記録
・庭園を彩る植生とは
・水と植物
・庭園の登場
・庭園と建築
・庭園と装飾
・庭園発掘とWilhelmina Jashemski
・庭園と哲学
・古代ローマ時代の遠征と植物
・持ち込まれた植物とPlant Imperialism
・なぜ植物を扱っている作品が残されたのか
・薬草学の発展
・修道院と薬草園 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(3割)、期末試験ないしレポート(7割)。大学院生が受講される場合には、課題の量を若干多くする予定です。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 特にないが、授業時間中に参考となる文献を配ったり、提示する。 |
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参考書 Reference Book | | Jashemski, W. F. The Gardens of Pompeii, Herculaneum and the Villas Destroyed by Vesuvius. vols. 1 & 2, (Aristide d Caratzas, 1979 and 1993).
Coleman, K. (ed.) Le Jardin Dans L'antiquite (Entretiens Sur L'antiquite Classique De La Fondation Hardt, 2014)
Jashemski, W. F. et. al. (eds.) Gardens of the Roman Empire (CUP, 2017).
Marzano, A. Plants, Politics and Empire in Ancient Rome (CUP, 2022).
https://roman-gardens.github.io/ |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 履修取り下げ制度を利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | 新型コロナウィルス感染症拡大や、教員の学務ゆえやむを得ず遠隔にすることもありますが、基本的には対面開講です。西洋古典学以外の専門の院生が履修しようと思う場合は、必ず事前に川本(yukiko.kawamoto@nagoya-u.jp)に相談してください。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用) |
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