学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・博前
時間割コード
Registration Code
2301350
科目区分
Course Category
法学研究科開講科目
Courses Offered by the Graduate School of Law
科目名 【日本語】
Course Title
憲法特殊研究ⅠB
科目名 【英語】
Course Title
Special Studies in Constitutional Law ⅠB
担当教員 【日本語】
Instructor
本 秀紀 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MOTO Hidenori ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 1時限
秋 水曜日 2時限
Fall Wed 1
Fall Wed 2
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style
演習
Seminar


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
「ドイツ憲法理論研究」

ドイツ国法学の古典的文献や最新の諸論文を精読し、現代公法の基本問題を考察することを目的とする。
どの文献を取り上げるかは、参加者と協議の上で決定する。公法専攻者等のドイツ語ゼミとしての性格もあわせ持っている。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course is designed to provide students with knowledge of German public law through intensive reading of German text.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
1.ドイツ国法学の理論的蓄積と到達点を把握することができる(専門的基礎知識の修得)。
2.公法学に関わるドイツ語の読み方について、鍛錬することができる(専門的基礎知識の修得)。
3.以上を通じて、研究能力および総合的問題処理能力の涵養を図る(総合的に判断する能力および的確に意思決定する能力の涵養)。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
The aim of this course is to develop skills to read and understand German public law materials.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
ドイツ国法学の古典的文献や最新の諸論文を精読する。
精読文献は、参加者と協議の上で決定する。ドイツ公法学の動向を理解する上で有益であり、かつ、各参加者が興味関心を共有できる文献を選ぶ予定である。参考までに、近年訳出・検討した文献は以下の通り。

2018年度:Schmidt-Räntsch, Artikel 39, in Deutsches Richtergesetz: Kommentar, 6. Aufl., München 2009, S. 534 ff.; Gerd Hager, Richterdienstrecht nach Meinungsfreiheit, ZBR 1990, S. 311 ff.; Johaness Grooterhorst, Bericht über Podiumsdiskussion "Richteramt und Meinungsfreiheit", DVBl 1986, S. 616 f.; Kurt Rudolph, Öffentliche Äußerungen von Richter und Staatsanwälten, in Deutscher Richterbund (Hrsg.), Richter und Staatsanwalt im Dienst für den Bürger, Köln 1988, S. 445 ff.
2017年度:Rudolf Wassermann, Aktuelles zur Freiheit richterlicher Meinungsäußerung, NJW 1995, S. 1653 f.; Schmidt-Räntsch, Artikel 39, in Deutsches Richtergesetz: Kommentar, 6. Aufl., München 2009, S. 534 ff.
2016年度:Heltmith Schultze-Fielitz, Artikel 20a, in Horst Dreier (Hrsg.), Grundgesetz: Kommentar, 3. Aufl., Tübingen 2015, S. 308 ff.
2012-13年度:Jürgen Habermas, Braucht Europa eine Verfassung?, in ders., Zeit der Übergänge, Frankfurt am Main 2001, S. 104 ff.
2010-11年度:Carl Schmitt, Die staatsrechtliche Bedeutung der Notverordnung, insbesondere ihre Rechtsgültigkeit (1931), in ders., Verfassungsrechtliche Aufsätze aus den Jahren 1924-1954: Materialien zu einer Verfassungslehre, Berlin 1958, S. 235 ff.
2009年度:Wolfgang Rüfner, §117 Grundrechtsadressaten, in Isensee und Kirchhof (Hrsg.), Handbuch des Staatsrechts der Bundesrepublik Deutschland, Bd. 5. Allgemeine Grundrechtslehren, Heidelberg 1992.
2008年度:Max Weber, Unitarismus, Partikularismus und Förderalismus in der Reichsverfassung, in Heidelberger Zeitung, Nr. 74 vom 28. März 1919, S. 1 f., und in Nr. 75 vom 29. März 1919, S. 1 f. (jetzt in MWG 1/16, Tübingen 1988, S. 243 ff.)
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件:とくにないが、主体的に研究する意欲のある院生の参加を希望する。
ドイツ語の文法は、各自で(できうるかぎり)事前に習得しておくことが期待される。
「憲法特殊研究ⅠA」(春学期)と併せての通年受講を想定している。半期のみ受講希望の場合は、担当教員と相談すること。
関連する科目:憲法関連科目(憲法研究Ⅰ・Ⅱ、憲法特殊研究Ⅱ、憲法基礎研究Ⅰ・Ⅱ・Ⅲなど)、公法総合特殊研究

※参加人数等を把握するため、受講希望者は、学期開始前に担当教員(moto@law.nagoya-u.ac.jp)まで連絡して下さい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
成績評価の方法:報告内容(50点)と討論への参加態度など(50点)を総合的に評価する。
*2020年度以降の入学者:59点以下をF(不合格)、60~64点をC-、65点〜69点をC、70~79点をB、80~94点をA、95~100点をA+とする。
*2019年度以前の入学者:総合点59点以下をF(不合格)、60~69点をC、70~79点をB、80~100点をAとする。
合格の基準:ドイツ語文献を読みこなした上で、ドイツ国法学に対する基礎的な理解ができる。
教科書・テキスト
Textbook
精読文献について、「授業の内容や構成」の欄を参照のこと。
参考書
Reference Book
高田敏・初宿正典編訳『ドイツ憲法集[第8版]』(信山社、2020年)
その他は、そのつど指示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
参加者は毎回、精読文献の指定箇所を和訳してくること。
注意事項
Notice for Students
大学院の演習なので、毎回出席することは当然の前提である。無断(または合理的理由のない)欠席および遅刻は、減点の対象となるので注意すること。
近年は政治学関係(政治史、政治思想史を含む)の院生の参加も増えており、今年度も参加を歓迎する。
参加者のドイツ語読解力に応じて、院生同士でプレゼミ(事前検討会)を開くこともある。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
2023年度については、法学部の授業実施方針に従って開講形態を考える(法学部ウェブサイトの該当箇所を参照。頻繁に更新される可能性があるので、日々留意すること)。現在のところ、基本的には対面での授業を予定しているが、新型コロナウィルスの感染状況および/または受講者の希望に応じて、Zoomを用いた遠隔授業またはそれらを併用したハイブリッド型授業を行うこともありうる。
授業実施に関するその他の事項も含めて、随時TACTを通じて連絡するので、注意すること。
授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学大学院法学研究科ホームページの「NEWS ニュース」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、TACTの授業サイトで案内します。

List of hybrid classes employing both face-to-face and remote teaching methods will be posted in the "News" of the homepage of the Graduate School of Law.
URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp
*If there are any changes in the teaching methods after the period of course registration, it will be announced on TACT.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
遠隔授業(オンデマンド型)はTACTで行う。教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、e-mailにより行うこと(送付先:moto@law.nagoya-u.ac.jp)。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、TACT機能「メッセージ」により行うこと。
(※担当教員が「フォーラム」機能を追加設定した場合は「フォーラム」も利用可。)

Remote classes (on-demand style) are conducted via TACT. Questions to instructors should be asked via e-mail (moto@law.nagoya-u.ac.jp).
Student discussions will be conducted using the TACT "Message" function. (If the instructor has added the "Forum" function, the "Forum" can also be used.)
Follow your instructor's directions if your instructor has any other directions.