授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | パーコレーションと呼ばれる物理模型について測度論的確率論を用いて学習する. 2次元格子上のボンドパーコレーションの臨界点の特定までを学ぶ. |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | We study a statistical mechanical model, percolation by using probability theory. In particular, we determine the critical point of the bond percolation on two dimensional lattice. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN)) | | 測度論的確率論に関する基礎的な知識を有し, パーコレーションへ応用できるようになる. |
|
|
到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The student will master the basic concepts of measure theoretic probability and can apply it to percolation. |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | パーコレーションはBroadbentとHammersleyによって1957年に導入された物理模型であり, 格子からランダムな部分グラフを構成し, それらの性質を調べるものである. 設定は非常に簡単で格子上の各辺をそれぞれ独立に確率pで残し, 1-pで取り除くという操作を行なうことでできる. このように作ったランダムグラフに対して次のような問題を考えることができる. 原点を含む連結グラフが無限グラフになることはあるのか. 格子全体で見たときに連結な無限連結グラフはいくつあるのか...
簡単な設定でありながら難しい問題が多く残っている模型である. この講義では確率論の応用例の一つとしてこの確率模型を解説していく.
・確率論の基礎的な用語の確認. ・パーコレーションの構成. ・パーコレーションの相転移の存在. ・自己回避ウォーク. ・FKG不等式, BK不等式 ・無限クラスターの一意性に関する問題 ・2次元格子上のボンドパーコレーションにおける臨界点 |
|
|
履修条件 Course Prerequisites | | |
|
関連する科目 Related Courses | | |
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 講義のときに出題する課題によって成績を決める. 詳細は初回の講義で伝える. |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | |
|
参考書 Reference Book | | [1] Geoffrey Grimmett, Probability on Graphs, Random Processes on Graphs and Lattices, Cambridge University press. [2] 樋口保成, パーコレーション, ちょっと変わった確率論入門, 森北出版 [3] 樋口保成, パーコレーション理論講義, 基礎からSLE理論の入り口まで, サイエンス社 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 測度論的確率論の一つの応用例としてパーコレーションを扱う. 確率論の講義も履修しながら並行して学習するのがおすすめである. |
|
|
注意事項 Notice for Students | | |
|
他学科聴講の可否 Propriety of Other department student's attendance | | |
|
他学科聴講の条件 Conditions of Other department student's attendance | | |
|
レベル Level | | |
|
キーワード Keyword | | |
|
履修の際のアドバイス Advice | | |
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
|