授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 英語の語法・構文の研究方法を学ぶとともに,経験科学としての言語学の方法論について知り,また,具体的な英語の表現の検索を例にコーパス利用の注意点について学び,英語研究に必要なデータを適切に収集,処理,解釈する方法を身に付ける。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Through the study of word usage and constructions in English, participants learn the methodology of linguistics as an empirical science, and acquire the knowledge and skills to appropriately collect, process, and interpret data from corpora. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 言語学の方法論の基礎および英語研究に必要なデータを適切に収集,利用する方法を身に付ける。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 具体的な英語の語法・構文の研究を通じて,人の心の中に存在する言語知識を研究対象とする,経験科学としての言語学の方法論と,内省データ,コーパスデータ,実験データなど,各種のデータとの関係について学ぶ。特に,内省データ,コーパスデータについては,英語の語・構文等の検索を例に,実際の利用法,注意点について検討し,英語の語・構文等の使用の実態を調査,把握するのに必要な技術,知識等について学ぶ。
授業計画 第1回:オリエンテーション,英語語法文法研究におけるコーパス検索の基本 第2回:理論,データ,仮説の検証 第3回:コーパスデータによる仮説の検証−英語の構文を例に 第4回:文法・発話・コーパスの関係 第5回:サーチエンジンによる英語用例検索1−用例観察の重要性,クエリの文法 第6回:サーチエンジンによる英語用例検索2−前置詞,形容詞,動詞,副詞の検索,利点と問題点 第7回:検索データの代表性1−コーパス,サブコーパスの代表性 第8回:検索データの代表性2−検索式に隠された条件 第9回:検索データの代表性3−表記上の形式的分類と言語学的分類,その他 第10回:コーパスデータに収録される情報,“情報を読み取る”行為の意味 第11回:言語能力と言語運用,I言語とE言語,内省データとコーパスデータ 第12回:演繹法,帰納法,演繹帰納法,アブダクション 第13回:実在論的立場1−言語能力と言語獲得装置 第14回:実在論的立場2−心的実在物としての文法と各種データの関係 第15回:まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 毎回の授業のディスカッションとそれに基づく小レポート(50%),および学期末のレポート(50%)に基づく総合評価。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | Chomsky, N. (1965) Aspects of the Theory of Syntax. Cambridge, Mass.: MIT Press Chomsky, N. (1986) Knowledge of Language: Its Nature, Origin, and Use. New York: Praeger 梶田優 (1977-1981)「生成文法の思考法」(1)〜(48),研究社『英語青年』1977年8月 (Vol. CXXIII, No. 5)〜1981年7月 (Vol. CXXVII, No. 4) 大名力 (2012) 『言語研究のための正規表現によるコーパス検索』ひつじ書房 大名力 (2012) 「コーパス利用の落とし穴」,堀正広(編)『これからのコロケーション研究』ひつじ書房 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 毎回配布資料を基に復習して次回の授業に臨む必要がある。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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