授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この演習は、十三經注疏『毛詩正義』および朱熹『詩集傳』の精讀を通して、中國伝統の注釋學のありかたを理解することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course mainly deals with the close reading of Shijing. This course aims to get used to the features of the logical construction of annotation studies of the Chinese Classics. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 『毛詩』經文に對し、毛傳はどのような性質を持つか、鄭箋はどのような性質を持つか、正義は經文、毛傳、鄭箋をどのように敷衍して展開するのか、また、舊註と新注の違いは何か、について理解し、注釋學について知見を廣めることを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業の内容: 1 十三經注疏『毛詩』を、「毛傳」、「鄭箋」、「毛詩正義」に依處して精讀する。 2 朱熹『詩集傳』を併用することにより、新注と舊注との異同も確認する。 3 王先謙『詩三家義集疏』、陸德明『毛詩音義』などを適宜參照する。 授業の方法: ①テキストを現代中國後で音讀し ②日本語で訓讀したのち ③「毛傳」と「鄭箋」に依處して經文を譯出する。 ④「正義」によって、經文、毛傳、鄭箋がどのように敷衍され加注されているかを確認し、典處があれば原典にあたって確認し、疑義のある箇所について討論によって讀みを確定する。 讀解に際して、論處を示すことを重視する。沅元『經籍籑詁』などを活用し、過去の訓詁に依處した讀みの提示も重視する。 今期は小雅「伐木」から讀む。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 中國古典文の基礎的學力があること。 現代中國語ができることが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 受講者には授業中に積極的に発言することを求める。ディスカッション中心の授業であるため、どれだけ能動的に參加したかを評價する。特に、どのような客觀的根處に基づいて讀解したかを論理的に提示する力を重點的に評價する。以上の評價を70%とする。 『毛詩』讀解において、正義が經文、毛傳、鄭箋をどのように敷衍して展開するのか、また舊註と新注の違いは何か、について理解し、その知見を発展的に應用できるようになったか、この演習で学んだことを、今後の研究にどのように反映できるかについての自己評價も評價する。以上の評價を10%とする。 期末レポートを20%として評價する。 60點以上を合格とする。 授業中の発表、ディスカッション等のパフォーマンス70%、期末レポート30%の割合で評点を出す。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 沅元『經籍籑詁』を手元に置き、辭書として活用することを推奬する。 釋大典『詩語解』など、『漢語文典叢書』所収の日本江戸時代の漢語研究書の活用を推奬する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 演習參加に先だって、指示された箇所を予習すること。出典などの確認をすること。 演習後は、積み殘された問題點について追加調査および再考をし、次回の演習で見解を述べられるよう準備すること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-1)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向あり) 対面で実施する。ただし、三密が回避できない場合や今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はTACTで周知する。 対面を希望しない受講者にも十分配慮するので申し出てください。 |
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