学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・専学
時間割コード
Registration Code
9340102
科目区分
Course Category
実務基礎科目(選択)
Basic Courses in Legal Practice
科目名 【日本語】
Course Title
ロイヤリング
科目名 【英語】
Course Title
Lawyering Skills
担当教員 【日本語】
Instructor
上松 健太郎 ○ 藤本 亮
担当教員 【英語】
Instructor
UEMATSU Kentaro ○ FUJIMOTO Akira
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 2時限
秋 金曜日 1時限
Fall Wed 2
Fall Fri 1
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
民事事件の紛争処理過程において必要な弁護士の基本的技能の習得を目指す授業である。
即ち,依頼者との面接・相談から始まり、関係者からの事情聴取,証拠収集,相手方との交渉、様々なADR手続による解決など、実際の紛争処理過程を模擬体験させることにより、紛争処理のために必要な弁護士の基本的技能が何かを学び、それを身につけさせる。
また、紛争処理過程を模擬的に体験することなどを通じて、紛争処理の場面によって弁護士がいかにあるべきかを理解する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
a.具体的な紛争を事案に即して適切に解決することができる。
b.書証や当事者の言い分などの生の事実から重要な事実を抽出して、法的に分析・構成することができる。
c.模擬相談や模擬交渉などの実践場面において、相手方の意見や考えを十分に理解すると共に,自分の意見や考えを正確かつ説得力ある形で伝えることができる。
d.法律上の争点について議論、討論することができる。
e.弁護士として必要な責任感、倫理感を理解することができる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
具体的な講義日程及び講義開催方法(対面の場合の教室、遠隔の場合のZoom等)は、TKCによって連絡する。

1 ロイヤリングとは何か
弁護士はどのようなことをするかを考える。 弁護士にとって必要な資質は何かを考える。 これからの弁護士を考える。

2 法律相談(1) 初回面接の際の心構えと留意点
法律相談を行う際に留意しなければならない点を考える。

3 法律相談(2) -模擬相談-
依頼者との初回面談での基本的技術について、ロールプレイを交えて学習する。

4 証拠収集と調査(1)
前回の法律相談の事例を基に、事実調査や証拠収集の基本的技術を学習する。

5 法律相談(3)
法律相談の基本的技術について、ロールプレイを交えて学習する。

6 証拠収集と調査(2)
事実調査や証拠収集の基本的技術を学習する。

7 受任する際の留意点
依頼者から事件を受任する際の基本的技術について、ロールプレイを交えて学習する。

8 交渉(1)
具体的な事案(土地建物明渡請求事件)を基に、相手方と(直接)交渉を行う際の交渉方法を検討する。

9 交渉(2)
上記事案を基に、ロールプレイを通して紛争解決交渉の基本的技術を学習する。

10 交渉(3)
交渉について意見交換する。和解契約書を作成する。

11 ADRの実践(1)
ADR手続の概要と長短を学び、ADR手続を含む各紛争処理手段の選択について検討する。
具体的な事案(貸金返還請求事件)を基に、ADR手続申立を前提として、申立人と相手方に分かれて説得方法を検討する。

12 ADRの実践(2)
上記事案を基に、ロールプレイを通してADR手続を学ぶ。

13 ADRの実践(3)
第12回のロールプレイの振り返り及び講評をする。

14 委任終了時の処理等
依頼者への説明、報告等のほか、委任終了時の処理についての基本的技術を学習する。

15 ロイヤリング全般について
ロイヤリング全般についての講義
1~14回の講義内容を振り返る

16 期末レポート・課題
期末試験に代えてレポートの提出を求める
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
法律基本科目の必修科目のうち、2年までに開講されている科目について履修していることあるいは単位を修得していることが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
1)模擬面接、模擬交渉におけるパフォーマンスが30%
2)発言、討議への参加が30%
3)課題へのレポート(期末レポートを行う場合がある)が30%
4)受講態度が10%
上記a~e点の紛争処理に必要な弁護士の基本的技能の修得ができたかどうかを総合的に評定する。試験は行わない。 成績評価は合否評価。 総合点60点以上を合格とする。

成績評価(合否判定及び成績の区分)は,名古屋大学法科大学院が教育課程方針に基づいて策定した評価基準に従って行う。
教科書・テキスト
Textbook
教科書:ローヤリングの考え方(名古屋大学出版会)
テキスト:実務ロイヤリング講義(第2版)(民事法研究会)
参考書
Reference Book
各講義毎に、適宜紹介し、または用意して配布する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各講義において配付するレジュメにおいて、次回までに行うべき授業時間外の学習を指示する。
注意事項
Notice for Students
クラス分けは同時限に開講されている他の必修科目との関係で、ABクラスの受講人数をほぼ同数とするために、一部入替え(1限目と2限目の受講クラス入替え)が生じる場合があることに留意されたい。
ロイヤリングの受講クラスが確定し次第アナウンスする。

上松と共に、藤本亮教授及び大楠善和弁護士が副担当として全授業を担当する。
途中から最終授業までは服部真也弁護士が指導に加わる。

学生が、模擬相談者、模擬当事者を担当することがある。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学法科大学院ホームページの「News」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/ls/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、TKCシステム又はNUCTの授業サイトで案内します。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)
遠隔授業で実施する場合、Zoomを用いて行う。
教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法は次のとおりとする。なお、教員より別の指示がある場合は、その指示に従うこと。
・教員への質問は、教員へのメール等を用いて行う。
・授業に関する受講学生間の意見交換は、Scrapbox等、教員が設定したツールを利用して行う。