授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 司法は社会の諸問題について一定の決定を行うための社会的装置であるが、その仕組みは、捜査機関の証拠収集、証人による証言や被告人の自白、公判廷での証拠提示、そして裁判員や裁判官による判断など、ヒトの心理・行動に支えられている。心理学は主として一般的な人間像・人間的現象を解明しようとする科学的学問であり、その理論・方法は司法政策や立法に「活きた法」となる有益な情報を提供可能である。一方で、司法という現実の場で問題となるのは、被害者や加害者といった当事者個人であり、この現実的問題に学問としての心理学が如何に取り組んでいくのかという点も法心理学の重要な課題である
本講義では,裁判や法で問題となるヒトの心理・行動についての科学的知識を提供する。なお、授業では、できるだけ心理学実験・調査を体験し、ロールプレイ等を通じて体得してもらうようにするつもりである。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本授業の目的は、司法の諸問題について隣接科学である心理学の視点からの捉え方を学び、各種の司法手続きのなかで心理学的知見を利用または検討できるようになることを目的としている。
到達目標としては以下の2つを設定する。
①法曹や司法従事者として、当事者等と十分な意思疎通をとるための、コミュニケーションの基礎知識を修得すること。
②司法による意思決定をより正確なものとするための、情報的・手続き的正義を実現するための基礎知識を獲得すること。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 【第1回】法と心理学概要
【第2回】犯罪心理学
【第3回】目撃証言
【第4回】目撃証言と識別
【第5回】面接法①
【第6回】面接法②
【第7回】自白
【第8回】司法取引
【第9回】取調べの可視化
【第10回】司法IT化
【第11回】裁判員の心理学①
【第10回】裁判員の心理学②
【第12回】司法臨床①
【第13回】司法臨床②
【第15回】総括
集中講義の日程や実習内容との関係で順番が入れ替わることがある。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポート提出 100%
成績評価(合否判定及び成績の区分)は、名古屋大学法科大学院が教育課程方針に基づいて策定した評価基準に従って行う。
各回授業の際のレポート5点×15回+最終レポート25点
各回講義レポートは講義内容の理解度を重視して評価する。
最終レポートは講義全体の内容を踏まえているかを基準とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 法と心理学会(編)(2022). 入門 司法・犯罪心理学: 理論と現場を学ぶ 有斐閣 ISBN-10:4641174741
サトウタツヤ・若林宏輔・指宿 信・松本克美・廣井亮一(2020).法と心理学への招待 有斐閣, ISBN-10:4641174504 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | TKCシステムの各講義回の『予習課題』、『復習課題』欄記載の指示にしたがうこと。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 授業開講形態(対面遠隔併用で実施する授業一覧)は、名古屋大学法科大学院ホームページの「News」に掲載します。URL:https://www.law.nagoya-u.ac.jp/ls/
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、TKCシステム又はNUCTの授業サイトで案内します。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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