学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
学部
時間割コード
Registration Code
0022411
科目名 【日本語】
Course Title
生物学基礎Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Fundamentals of Biology II
使用言語
Language Used in the Course
日本語
担当教員 【日本語】
Instructor
山篠 貴史 ○ 中道 範人
担当教員 【英語】
Instructor
YAMASHINO Takafumi ○ NAKAMICHI Norihito
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
Ⅱ 火曜日 4時限
II Tue 4


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course [JPN]
動物や植物は,分化した細胞で組織や器官を構成し,それを統合することによって,単一の細胞では発揮できない様々な高次の生物機能を発揮します。本講義では,生物学基礎Iで学修した生物学の基礎知識に基づき,動物や植物における個体レベルの高次生物機能の意義と仕組みについての理解を深めることを目的とします。これらの理解を通して,生命現象の普遍性と多様性について考えます。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course [ENG]
Animals and plants construct tissues and organs with differentiated cells and integrate them to perform various higher-level biological functions that cannot be performed by a single cell. In this lecture, we aim to deepen our understanding of the significance and mechanisms of higher-order biological functions at the individual level in animals and plants, based on the basic knowledge of biology acquired in Basic Biology I. Through this understanding, we will consider the universality and diversity of life phenomena.
授業の達成目標 【日本語】
Objectives of the Course [JPN]
遺伝子のはたらきに基づいて生命機能を理解するという分子生物学的な思考法を習得する。この過程で、多様な生命機能がタンパク質,核酸を中心とした生体分子による非常に精巧な分子反応によるものであることを理解するとともに、社会に応用されているバイオテクノロジー分野の健全な発展に資する科学リテラシーの素養を磨く。
授業の達成目標 【英語】
Objectives of the Course [ENG]
After completion of the lecture, students will understand that replication and expression of genes are accomplished by highly concerted molecular reactions involving a large number of proteins and RNA molecules. Students will be able to understand the way of thinking in molecular biology. Armed with these things, students will be able to understand other agricultural classes better and more scientifically, and also will hopefully have better scientific literacy.
教科書
Textbook
「レーニンジャーの新生化学・第7版」
上巻ISBN978-4-567-24408-4 項目01-03 上巻 Chap.8,9
下巻ISBN978-4-567-24409-1 項目03-15 下巻 Chap.24,25,26,27,28
廣川書店 翻訳版(生物化学でも同じ教科書を用いている)
課外学修等
Study Load (Self-directed Learning Outside Course Hours)
教科書のわかりにくい部分を講義で解説するとともに重要な確認事項を提出課題として設定するので、課外学修での復習の参考にしていただきたい。また、参考書も利用して曖昧な知識を正確な知識として定着させることが分子生物学の学修には効果的である。

復習のポイント
1.講義で扱われた専門用語を教科書や参考書等から再確認し、正確に使用できるようにすること。
2.講義で扱われた生命機能を教科書や参考書等から再確認し、明確な知識として定着させること。
3.TACTの小テスト機能を利用して出題された課題や宿題に取り組みながら、生命を分子生物学的に理解する考察力を養うこと。
注意事項
Notice for Students
この講義は農学部応用生命科学科における専門科目と同等の位置づけで、学部指定・学科指定の受講条件の下に実施している。本科目を履修する上では、高等学校における生物選択の有無は関係なく、生命を支える多様な細胞機能を自然科学の法則に則ってできる限り明確に理解しようとする姿勢が重要である。1年次の受講生にとってはやや複雑で少し高度な(専門的な)細胞生物学的な洞察力(ものの見方)を要するので、講義で得た知識を正確かつ体系的に理解し定着させるための、自主的な課外学修が非常に重要な科目であることにも留意していただきたい。本講義で扱う「遺伝の本質」や「遺伝子発現の調節機構」は、農学部応用生命科学科が研究課題としている環境変化への適応、個体発生(器官形成や細胞機能の分化)、恒常性、病気・健康、老化などをはじめとする様々な生物現象を理解するための根幹部分であり、2年次以降の学部専門科目の学修にとっても必要となることから、単位認定は厳しい基準で行うので、1年次の基盤科目の一つと認識して取り組んでいただきたい。
本授業に関するWebページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
物理、化学で学んだ自然科学の法則は明瞭かつ一般性が高いです。一方、生物学は特別な条件が満たされたときに特別な物質を選んで、主に化学変化を中心とした反応が進行することを学ぶ学問といえます。生物学で扱われる生命現象は複雑で関与する要素も多様なので、サイエンスとして学ぶことにおよび腰になってしまう学生さんの気持ちはよく理解できます。分子生物学を学ぶことで、皆さんが磨き上げてきた物理、化学、数学のセンスを、生命の複雑さ精巧さを理解する方法論として活用することの面白さに気づいていただければと思っています。
実務経験のある教員等による授業科目(大学等における修学の支援に関する法律施行規則に基づくもの)
Courses taught by Instructors with practical experience
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)
対面授業の場合の講義室は、時間割B表(名大ポータル>教養教育院ページ掲載)を確認すること。