授業の目的及びねらい Goals of the Course | | 教育の“思想”や“歴史”という視点を切り口に〈教える―学ぶ〉といった行為や教育活動の諸原理、人間のアイデンティティや発達をめぐる思想、社会的探究に関する哲学や理論に迫りつつ、私たちの学校教育をめぐる課題や問題について考えていく。授業では「教育」や「学校」の在り方をみずから問いなおしていくための〈材料・道具立て〉を提供する。近代教育の基本原理、思想、制度、歴史についての知識を獲得し理解を深め、現代の「教育」や「学校」をめぐる様々な考え方や概念を批判的かつ創造的に考えなおすことをめざす。 |
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授業内容 Course Content / Plan | | 第1回:イントロダクション──教育の思想と歴史を学ぶために
第2回:「教育」とはなにか?という問いから考える
第3回:〈近代教育〉の誕生──「教えない社会」から「教える社会」へ
第4回:カリキュラムの原理と思想──学校で学ぶことはいかに社会に役立つのか?
第5回:「人間」とはなにか?という問いから考える
第6回:人間の成長と発達の思想史──カスパー・ハウザーをめぐる謎
第7回:野生児ヴィクトールの悲劇
第8回:成長と発達の条件として家庭と社会
第9回:アイデンティティと自己形成──周りからどう見られているか?
第10回:「授業実践」とはなにか?という問いから考える
第11回:探究的な学びの意味──答えのない問題について教え・学ぶことはできるか?
第12回:文化的差異とコミュニケーションをめぐる学びの原理
第13回:「教師」とはなにか?という問いから考える
第14回:成長と発達の条件としての学校組織・文化の思想史
第15回:まとめと課題──理念、思想、歴史から教育と学校を問いなおすこと |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 最終レポート20%、小テスト40%、課題提出40%
授業内・外の課題の提出状況、小テストおよび最終レポートの成績から総合的に評価する。
欠席(W)とF(不可)の判断基準
履修取り下げ制度を採用し、履修登録修正期間後、11月末までに所定の用紙により届け出た者は「W」と扱い、これ以外はA+、A、B、C、C-、F (2020年度以降入学者)あるいはS・A・B・C・F(2019年度以前入学者)のいずれかの評価とする。 |
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教科書 Textbook | | 松下晴彦・伊藤彰浩・服部美奈編『教育原理を組みなおす──変革の時代をこえて』名古屋大学出版会、2021年。 |
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参考書等 Reference Book | | テキストと配信資料を使用して授業を進める。テキストの内容からもレポート等の課題を出すので、事前によく読んでおくこと。その他の参考文献や資料については授業にて適宜指定・紹介する。
授業内容をより深く理解するために、下記の文献を参考書として推奨しておく。
田中智志・今井康雄編『キーワード 現代の教育学』東京大学出版会、2009年。
真壁宏幹編『西洋教育思想史 第2版』慶應義塾大学出版会、2020年。
教育哲学会編『教育哲学事典』丸善出版、2023年。
教育思想史学会編『教育思想事典 増補改訂版』勁草書房、2017年。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 授業開講形態(対面・遠隔など)、使用ツール、遠隔授業(オンデマンド型)の場合の対面授業に相当する教育効果を確保するための措置(教員への質問方法、学生同士の意見交換の方法)は以下のWebページにまとめています。
URL: http://web-honbu.jimu.nagoya-u.ac.jp/gakumu/gakumubu/karte/top.html
※履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、上記のページやNUCTの授業サイトで案内します。 |
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