授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 古典中国語学における基礎となる三本柱のうち「訓詁学」と「文字学」について理解することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course deals with the annotation studies and the ideographic science of Classical Chinese linguistics. This course aims to understand the reason why the study of the Chinese characters was considered to be the main theme of language study and to understand the characteristics of traditional Chinses Linguistics. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | この講義では、受講者が授業終了時に、以下の知見を得ていることを目標とする。 (1)「訓詁学」とは何か。 (2)「文字学」とは何か。 (3)なぜ、いつ、「訓詁学」が興ったか。中国古典語学にどのような位置を占めているか。 (4)なぜ、いつ、「文字学」が興ったか。中国古典語学にどのような位置を占めているか。 (5)漢字という文字体系を有するが故の中国固有の言語研究がどのように形成されたか。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 中国における訓詁学の萌芽、訓詁の集積としての最古の辞書の成書、六書の原理と部首の概念を用いた独創的な字書の出現、それらはどのようにして世に出るに至ったのか、その文化史的学問的背景とともに、中国独自の古典漢語の研究法について講ずる。中国人にとっての言語研究は文字の研究と同義であった理由、文法研究が発達しなかった理由についても考察する。また、これらの古典漢語の研究が日本の学問にどの様な影響を与えたかについても講ずる。 第1回:六書……漢字の構造について 第2回:部首という概念はどのようにして生まれたか 第3回:語彙(=漢字)はどのような分類が可能か。分類した後、どのような配列が可能か。 第4回:訓詁学が必要だった理由……『漢書』「藝文志序」 第5回:図書分類と学問の枠組み……『漢書』「藝文志」「小學序」 第6回:文字学が必要だった理由……『説文解字』「自敍」 第7回:字体の変遷と今文古文問題 第8回:訓詁の書『爾雅』……類概念による語彙(=文字)の分類 第9回:文字の書『説文解字』……六書による文字の説解、部首分類による部立て 第10回:『爾雅』を補完するものと継ぐもの……『方言』と『廣雅』 第11回:『説文解字』を継ぐもの……『玉篇』、『玉篇』が日本に与えた影響 第12回:書物の運命……『説文解字』と『玉篇』 第13回:石經と字様書……字体の混乱と字体の規準化 第14回:字書の革命……『説文解字』の桎梏から解放されるとき 第15回:字書の規範……『康煕字典』 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要さない。現代中国語の学習歴を有することが望ましいが、履修歴がなくても構わない。中国語以外の言語の履修者を歓迎する。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 訓詁学とは何か、訓詁学のよって興った理由を理解したか。文字学とは何か、文字学のよって興った理由を理解したか。訓詁学と文字学の中国語研究史における意味と位置づけを理解したか。中国古典言語学の様相と中国語という言語の持つ特徴との関連性を理解できたか。以上を主な評価基準として、授業時における参加度と期末試験によって成績を評価する。授業参加度40%、期末レポート試験60%により最終評価をする。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 頼惟勤『中国古典を読むために――中国語学史講義』(大修館書店、1996) 大島正二『〈辞書〉の発明』(三省堂、1997) 大島正二『漢字と中国人――文化史をよみとく』(岩波新書、2003) 大島正二『漢字伝来』(岩波新書、2006) 大島正二『中国語の歴史―ことばの変遷・探究の歩み』 (大修館書店(あじあブックス)、2011) その他、授業において適宜紹介する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義内容について十分に理解できたか復習する。 講義時に提示されたテーマについて考察し、次の講義でのグループディスカッションに備える。 講義内容について疑問があれば、その疑問を自宅学習によって吟味し、他の受講生に言語化して説明できるよう準備し、次回の講義でのグループディスカッションに備え、教員からの回答、補足説明の理解をより深める準備をする。 授業で課せられた課題に取り組む。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までにTACTのメッセージ機能あるいはメールにより連絡した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、連絡をしない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | 講義では主として中国古典文を資料として用い、必要に応じて訓読も併用する。必ずしも現代中国語の既習を必須条件とはしない。講義内容の必要から現代中国語を用いることもあるが、未習者に対して十分な配慮をする。言語一般、古典文学一般、古典中国語に興味のある学生、中国語以外の言語の学習歴のある学生の履修を歓迎する。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | A-1)対面授業科目(対面のみ) ただし、今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はTACT周知する。 対面を希望しない受講者には十分配慮するので申し出てください。 予定していた教室の定員を超える受講者がいる場合は教室を変更しますので、TACTのお知らせに留意してください。 |
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