学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121803
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
中国語中国文学
科目名 【日本語】
Course Title
中国文学概論a
科目名 【英語】
Course Title
Survey on Chinese Literature a
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCL2031J
担当教員 【日本語】
Instructor
佐野 誠子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SANO Seiko ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 木曜日 4時限
Spring Thu 4
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・国語、高一種・国語(○漢文学)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
中国古典文学史(唐代まで)


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
先秦から唐代以前を中心とした中国古典文学史を概観する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course is designed to give students a basic understanding of the history of classical Chinese literature from pre-Qin to the Tang dynasty, and the main goal is to deepen their background knowledge of the text.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
漢文教材の大半を占める中国の古典作品の歴史的背景についての知識を修得する。さらには日本文学にあたえた影響まで知ることを目標とする。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
講義主体。毎回、短いながらも作品の一部を提示し、実際にどのようなものであるか読んだ上で、コメントをしてもらう。


第1回:オリエンテーション、中国の知識人と書くということ
古典世界においては、文学の書き手は文字の読み書きを修得した男性知識人にほぼ限られた。彼らの価値観及び彼らにとっての著述の意味について考える。

第2回:中国における「文学」とは―中国文学史の歴史
文学史というくくり自体は近代的なものである。そして、中国古典文学史は、日本の明治時代以降、捉えられかたは様々であった。何を「文学」ととらえてきたのかを概観し、現在、どのように「文学」を切り取るべきかを考える。

第3回:『詩経』と『楚辞』
詩の濫觴である『詩経』の世界及びその解釈史と、南方の歌謡であった『楚辞』について講義する。

第4回:諸子百家
思想書と捉えられる諸子百家の書を、文学として考えるとどうなるかを講義する。

第5回:史伝文学
『史記』における叙述の特徴及び、歴史書の歴史について講義する。

第6回:五言詩の誕生と六朝詩
漢代の五言詩の誕生及び、六朝詩の特徴について講義する。

第7回:漢賦と六朝の散文
漢代から書かれるようになった賦という一種の韻文及び、六朝の四六駢儷文の盛行について講義する。

第8回:史の変化と志怪・志人「小説」
何をもって歴史とするかの範囲が変わったことにより、六朝時代に、志怪や志人と呼ばれる書が書かれたことを講義する。また、それらが現在「小説」扱いされていることの意味について考える。

第9回:近体詩の成立
絶句・律詩形態の確立、平仄など、六朝末から盛唐にかけて成立した近体詩のルールを解説する。また、平仄調べの実習を行う。

第10回:李白と杜甫
盛唐の二大詩人李白と杜甫の生涯及び、作品の特徴について講義する。

第11回:中唐の詩
白居易、韓愈、柳宗元、李賀など中唐の詩人達及びその作品について講義する。

第12回:晩唐の詩
李商隠、杜牧など晩唐の詩人達及びその作品について講義する。

第13回:唐代伝奇小説
六朝の志怪・志人があくまでも当人達にとっては事実に基づいたものであったのに対し、唐代になると意図的な虚構を含んだ伝奇小説が書かれるようになったことを講義する。

第14回:古文運動
六朝以来の駢儷文から、『史記』や『漢書』を模範とした質実剛健な表現を志向する「古文」が書かれるようになったことについて講義する。

第15回:日本文学への影響
これまでとりあげてきた各時代の作品について、日本文学にあたえた影響を講義する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
特になし。漢文訓読を理解していることを前提とする。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
次回授業で取り上げる作品を読んだ上でのコメント(20%)。授業でとりあげた作品について、原著あるいは訳注書で読んだ上での期末レポート(80%)。
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
教員作成のプリント
参考書
Reference Book
前野直彬編『中国文学史』(東京大学出版会1975)
興膳宏編『中国文学を学ぶ人のために』(世界思想社1991)
前野直彬『中国文学序論』(東京大学出版会1981)
その他各種授業で取りあげる作品を訳注書でもかまわないので、積極的に読んでもらいたい
また各回において講義内容に関連する参考文献を紹介する
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
次回の授業で取り上げる作品を読み、コメントをする。コメントはTACTを通して送る。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)