学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0121912
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
哲学
科目名 【日本語】
Course Title
哲学・倫理学演習Ⅳ
科目名 【英語】
Course Title
Seminar on Philosophy and Ethics IV
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMPH3016B
担当教員 【日本語】
Instructor
鈴木 真 ○
担当教員 【英語】
Instructor
SUZUKI Makoto ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 火曜日 3時限
Fall Tue 3
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
科学的実在論と反実在論、そして哲学の方法論


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
テキストの読解と批判を通じて科学的実在論と反実在論、さらには哲学の方法論について考察するのが目的です。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The aim of this course is to help students to acquire the knowledge of philosophical debates on scientific realism and anti-realism, and to form their own view on this subject.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
本授業では、科学的実在論と反実在論(と哲学の方法論)にまつわる哲学的論争を理解し、この主題について自分の見解をもてるようになることを到達目標とします。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
各学生は授業で扱うテキストのパートを事前に読んできます。授業内では、不明な点や疑問点について確認したのち、立場や議論を検討していきます。

【授業計画(予定)】 
第1回  Introduction: Rationality(導入:合理性)
第2回  Ch. 1 What is scientific realism?,(科学的実在論とは?) Ch. 2 Building and causing(基礎単位となることと原因となること)
第3回  Ch. 3 Positivism(実証主義), Ch. 4 Pragmatism(プラグマティズム)
第4回  Ch. 5 Incommensurability(共約不可能性), Ch. 6 Reference(指示)
第5回  Ch. 7 Internal realism(内的実在論)
第6回  Ch. 8 A surrogate for truth(真理の代用となるもの)
第7回 Break: Reals and representations(閑話休題:実在物と表象)
第8回  Ch. 9 Experiment(実験)
第9回 Ch. 10 Observation(観察)
第10回 Ch. 11 Microscopes(顕微鏡)
第11回 Ch. 12 Speculation, calculation, models, approximations(思弁、計算、モデル、近似)
第12回 Ch. 13 The creation of phenomena(現象の創造)
第13回 Ch. 14 Measurement (測定)
第14回 Ch. 15 Baconian topics(ベーコン的主題)
第15回 Ch. 16 Experimentation and scientific realism(実験活動と科学的実在論)
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
英語が読めて議論の理屈を追えないと履修は難しくなりますが、他専門・他学部の人の履修も歓迎します。
これまでに哲学についての科目を受講していると、この授業の理解がより容易になるでしょう。特に、前期集中講義で開講される『哲学概論1』を受講しておくとよいでしょう。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
【方法】(A)平常の授業への取り組み(事前の読後レポートの出来栄えと授業における議論への参加)と、(B)期末レポートの出来ばえ、の二つを合算して評価します。(A)は70パーセント、(B)は30パーセントとして算入します。

【基準】(1)テキストの内容についてきちんと考えて読後レポートを書いたうえで授業に積極的に参加できているか、(2)期末レポートにおいて科学的実在論と反実在論に関わる概念や議論を正確に理解したうえで自分の見解を擁護できてているか、という2点について、到達度を評価します。

60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
Textbook
Hacking, Ian (1983) Representing and Intervening: Introductory Topics in the Philosophy of Natural Science. Cambridge University Press.
*本書には以下の邦訳があります。
渡辺博訳(2015)『表現と介入: 科学哲学入門』 (ちくま学芸文庫 ハ 43-1)
参考書
Reference Book
参考文献については、授業内で紹介します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
各回の授業で扱うテキストの該当箇所を授業前に読んで考えてくる必要があります。

本授業では最後に期末レポートを課しますが、この課題は科学的実在論と反実在論の論争におけるトピックの一つについて自分の見解を述べて擁護するというものです。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用)