授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 仏教以外のインド哲学諸派の歴史と思想について、その文化的背景を含めて理解することを目的とする。仏教に関してはインド哲学概論 II で概説する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The goal of this course is to understand the history and thoughts of various Indian philosophical schools, other than Buddhism, including their cultural backgrounds |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 仏教以外のインド哲学諸派の歴史と思想について、適切に理解し、それらの扱う諸問題について論じることができるようになること。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | とかく勘違いされていることの多いインド哲学。旧ツイッターで「インド哲学では」と検索して出てくる情報は十中八九間違っています。第一、ものすごい多様性を内包するインド哲学について、「インド哲学では」なんて大ざっぱに括って言えること、ほとんどありません。この授業では、ちゃんとしたインド哲学の話を丁寧にいたします。
扱うテーマは次のとおり。いわゆる哲学だけではなく、身分制度や神話といった文化背景、また芸術理論や法学のような哲学以外の学術についても勉強し、インド思想の特色を捉えられるようにします。
1. インド思想史概略とインド哲学の諸前提〔1〕 2. インド哲学の諸前提〔2〕 3. ヴェーダと神話 4. 法典(ヴァルナとアーシュラマ、ヴラーティア) 5. 叙事詩 6. 仏教とジャイナ教 7. 知識の道と実践の道(サーンキヤとヨーガ) 8. 梵我一如の理論武装(ヴェーダーンタ) 9. 聖典至上主義(ミーマーンサー) 10. 経験至上主義(ニヤーヤとヴァイシェーシカ) 11. 認識手段(プラマーナ) 12. 別の道(バクティ、タントラ) 13. 芸術理論 14. 言語哲学とパーニニ文法 15. まとめと試験
インド思想は、仏教を通じて日本の思想・文化にも影響を与えているとか、21世紀後半にはインドがますます台頭するとか、そういうインド哲学の学習モチベーションが語られることもありますが、そんな「役に立つ」感を演出するつもりはありません。インド哲学は、それに内在する思想的豊かさだけで、十分に魅力的なはずです。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | インド哲学概論 II (仏教概論)を合わせて履修すると、インド思想の全体像が見えてくる。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(授業への参加と小テスト等)50% 期末試験50% 合計60%以上の得点で単位認定。ただし、5回以上欠席した場合は得点に関わらず単位を認定しない。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | ぼーっと話を聞いているだけでは理解できません。修行しないで梵我一如の本だけ読んでも悟りが開けないのと同じです。大事なのは復習。分からないところは家に帰ってじっくり考え直してください。それでも分からないことは教員に質問すること。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:期末試験を受験しない場合は、履修を取り下げたものとみなす。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用) |
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