学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0122206
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2021年度入学まで
教育プログラム・分野・専門等
Major
インド哲学
科目名 【日本語】
Course Title
インド文化学講義a
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Indian Thought a
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMIP3005J
担当教員 【日本語】
Instructor
岩﨑 陽一 ○
担当教員 【英語】
Instructor
IWASAKI Yoichi ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 4時限
Fall Mon 4
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2021年度入学まで
教職【教科】
Teacher's License
中一種・社会(「哲学、倫理学、宗教学」)、
高一種・公民(「哲学、倫理学、宗教学、心理学」)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
インド古典芸術論入門


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
インド古典演劇論より派生し成立した美的経験論(ラサ論)の概要を理解する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course aims to introduce students to the general ideas of Indian classical aesthetics.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
ラサ論の主要概念と議論史を理解し、一般的な問題として論じる知見を得る。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
紀元後数百年の頃にまとめられたインドの演劇理論書『ナーティヤ・シャーストラ』では、ひとが演劇を観てなぜ感動するのか、感動とは何か、どのような種類があるのか、ひとを感動させられる作品とそうでない作品はどう違うのか、といった問題が論じられる。これを「ラサ論」と呼ぶ。ラサ論は演劇理論の枠組みを超えて、美的意味論として文芸理論にも取り入れられ、インドの芸術の哲学における一大領域を形成することになる。日本では余り知られていないマニアックな分野であるが、汎用的な芸術理論としてけっこう魅力的なのではないかと思うし、独学で習得するのは相当難しいので、興味があればこの授業は受けてみる価値があるだろう。

第1回:インド芸術論の基礎概念
第2回:『ナーティヤ・シャーストラ』講読
第3回:初期のラサ論
第4回:『ナーティヤ・シャーストラ』アビナヴァ註講読(バッタ・ローッラタ説、シュリーシャンクカ説)
第5回:『ナーティヤ・シャーストラ』アビナヴァ註講読(バッタ・タウタ説)
第6回:『ナーティヤ・シャーストラ』アビナヴァ註講読(バッタ・ナーヤカ説)
第7回:『ナーティヤ・シャーストラ』アビナヴァ註講読(アビナヴァ説)
第8回:アビナヴァ説の展開 『カーヴィヤ・プラカーシャ』講読
第9回:ラサの意味論 『ドゥヴァニ・アーローカ』講読
第10回:『ドゥヴァニ・アーローカ』講読
第11回:ボージャの芸術論
第12回:寂静のラサ
第13回:バクティ・ラサ
第14回:音楽のラサ
第15回:まとめ
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
とくにない。インド哲学概論やサンスクリット語の知識は前提としない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
授業中の質疑や議論参加を評価対象とする平常点を50%、期末試験またはレポートを50%とし、合計60点以上で合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
必要なテキストはプリントで配布する。
参考書
Reference Book
Sheldon Pollock, ed. A Rasa Reader. New York: Columbia University Press, 2016.
上村勝彦『インド古典詩論研究―アーナンダヴァルダナのdhvani理論』東京大学出版会、1999年。
同『インド古典演劇論における美的経験―Abhinavaguptaのrasa論』東京大学出版会、1990年。
Arindam Chakrabarti, ed. The Bloomsbury Research Handbook of Indian Aesthetics and the Philosophy of Art. London: Bloomsbury, 2016.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
新しい用語や概念をたくさん学ぶので、復習に力を入れること。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する。レポートを提出しない場合は「欠席」とする。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
B-3)対面授業科目(一部遠隔:同時双方向・オンデマンドの併用)