授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この実習では、日本の高齢者介護の持続可能性について見通しを得るために、介護職員として働いている方々に聞き取り調査を行ないます。具体的には、介護職員の職歴やスキル、やりがいや苦労、労働市場認識などについて調査します。多くの外国人介護労働者を受け入れている台湾との比較を念頭に置きつつ、日本における「ケアの危機」の現状を把握することが目的です。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this class, we will interview care workers to gain insight into the sustainability of elderly care in Japan. Specifically, we will investigate care workers' careers and skills, rewards and difficulties, and perceptions of the labor market. We aim to understand the current state of the care crisis in Japan, considering comparisons with Taiwan, which accepts many foreign care workers. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 文献検討、官庁統計や公開データの計量分析、仮説構成、調査対象となる企業や団体の選定、質問項目の作成、聞き取り調査の実施および分析を経て、調査報告書を作成します。社会調査の全過程を経験することで、調査に必要な能力を獲得することが目標です。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 最初に、既存文献の検討を行ない、合わせて官庁統計や公開データの計量分析を行なうことで、日本の高齢者介護の問題状況に関する理解を深める。 次に、参加者の討議を通じて調査課題を洗い出し、テーマ別の班編成を行なった後、仮説構成、調査対象となる企業や団体の選定、質問項目の作成を行なう。 そのうえで、介護職員に対する聞き取り調査を行なう。 4~5月:調査法の確認、既存文献の検討、官庁統計や公開データの計量分析、調査課題の洗い出し、班編成。 6~7月:仮説構成、調査対象となる企業や団体の選定と依頼、質問項目の作成。 8~9月:聞き取り調査、文字起こし、記録の作成と整理。 10~11月:調査結果の分析と討論、インカレ報告会における報告。 12~2月:調査報告書の作成。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 学生は調査のすべての局面に主体的に参加することが求められます。聞き取り調査にも全員が参加し、調査報告書も全員で分担執筆してもらいます。社会学講義Ⅳa(社会調査と資料・データ分析)と併せて受講することが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(50%)、調査報告書(50%)。60点以上を合格とします。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | Dowling, Emma, The Care Crisis: What Caused It and How Can We End It?, Verso, 2021. 小豆畑丈夫『在宅医療の真実』(光文社新書、2021年) その他は授業のなかで紹介します。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 聞き取り調査や資料の読み込み、データ分析、調査報告書の執筆など、通常の授業に比べて時間外に行なうべきことが多くなります。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
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備考 Others | | 原則、他学部生履修不可。ただし、社会調査士資格を取得希望の学生は応相談 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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