授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | リスク社会における科学技術と社会の関係について理解を深めることを目的とする。
■サステナビリティー論 現代社会の特徴の一つであるリスクの問題の概要と背景を理解し,これをどう扱うべきかについての考えを深める。具体的には,食の安全や環境保全に関する課題を扱いながら,リスクの所在,評価,管理などに伴うトレードオフや科学的知見の不確実性について理解を深め,現実的な対応策を探る。
■NPO/ボランティア・社会運動論 リスクや社会問題に対してNPOやボランティア活動や社会運動といった手段で向き合う人びとの集合行為に焦点を定め,そのような集合行為が①なぜ/どのように発生し,②どのように発展し,③どのような影響をもたらすのかについて,具体的な事例をもとに社会学の観点から検討する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Study of Sustainability The aim of this lecture is to acquire the sence of managing the ambivalence of modern technology. On the premise that both sides exist, students learn how to think about issues such as the trade-off between convenience and risk. After clarifying the location of the problem through case analysis, the method of problem setting and problem solving is introduced. We will also introduce methods to realize appropriate allocation of interests and agreements based on a comprehensive view of the impact on stakeholders.
Study of Social Movement In this class, we will focus on the collective actions of people who face risks and social issues by means such as NPOs, volunteer activities, and social movements, and consider the following three points based on concrete examples. (1) Why / how collective action occurs (2) How does collective action develop? (3) What kind of effect does collective action have? |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 持続可能性という社会的課題への対応に必要とされる科学技術とそのリスクのトレードオフに対する考え方を学ぶ。利便性とリスクは不可分な存在であることを前提として,リスク受容の条件,リスクと便益の配分における社会的公正といった諸概念を理解し、技術の社会的制御についての理解を深めることを目的とする。
環境問題をはじめ、現代社会における多様な社会問題を分析する思考法を身につけることを目標とする。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 持続可能性にかかわる議論と、人々のかかわり方について、それぞれ「サステナビリティー」と「NPO/ボランティア」という視点から考える。授業の構成は以下の通り。
■サステナビリティー論 1. ガイダンス 2. 科学技術と社会の悩ましい関係 3. 持続可能な社会への転換と「やっかいな問題」 4. リスク社会と二項対立的問題設定の限界 5. 環境保全におけるガバメントとガバナンス 6. エネルギー問題の技術解と社会解 7. 食と農の持続性における科学と技術 8. 総括
■NPO/ボランティア・社会運動論 1 イントロダクション 2 環境社会学の視角 3 環境問題の社会史 4 環境問題と被害のメカニズム 5 環境問題と住民運動1 6 環境問題と住民運動2 7 環境ボランティアとNPO/NGO 8 まとめ |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 情報学部「サステナビリティー論」(秋1期火曜日4時限、丸山康司)と「NPO/ボランティア・社会運動論」(秋2期月曜日5時限、吉村真衣)の両方を受講すること。 それぞれの講義の詳細については情報学部のシラバスを参照すること |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 平常点(授業中に毎回実施する小レポートの内容)と期末レポート。 「サステナビリティー論」および「NPO/ボランティア・社会運動論」それぞれを踏まえて総合的に評価する。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 参考文献: ウルリッヒ ベック(1998)『危険社会』法政大学出版会. ウルリッヒ ベック(2003)『世界リスク社会論』平凡社. 鬼頭修一・福永真弓 編著(2009)『環境倫理学』東京大学出版会. 丸山康司(2014)『再生可能エネルギーの社会化』有斐閣 飯島伸子編, 1993, 『環境社会学』, 有斐閣. 鳥越皓之, 2004, 『環境社会学 生活者の立場から考える』, 東京大学出版会 船橋晴俊, 2011, 『環境社会学』, 弘文堂 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 参考図書の他、授業中に指示する資料を熟読すること。学生による報告や中間レポートを課す場合がある。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となる。 |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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