授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 唐宋八大家の一人である、柳宗元の詩文に親しむことを目的とする。
柳宗元、字は子厚、河東の人。中唐時期に台頭した科挙に合格したことによって官職を得た新興勢力の一人であった。また、韓愈らと、それまでの駢儷文に対抗した古文を提唱した。王叔文の改革に参与したことで、左遷の憂き目に遭い、永州へと流された。しかし、そこで、「永州八記」で山水文の新境地を開く。また、それまでは取り上げられなかった市井の小人物にも焦点を当てた文を書くようになった。また詩においては、古詩を得意とした。特に古文における表現の新しさに注意しながら作品を味わいたい。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The purpose of this class is to learn the basics of classical Chinese. Based on the study of Chinese classics up to high school, we read texts with only kaeriten by using 'Kanwa Dictionary' . |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 高校までの漢文学習を基礎に、返り点のみがほどこされているテキストについて、『漢和辞典』を用い、きちんと送り仮名をつけて読めるようになる。柳宗元の生涯と作品についての知識を得る。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | そもそも高校までの古典で読んできた漢文とはどのようなものであるのかを改めて考え、漢和辞典の正しい使い方、読み方を改めて確認する。
柳宗元の生涯を概観したあと、代表的な文と詩を、教員作成の返り点のみを施したプリントで読んでいく。
読む作品は以下のものを予定しているが、授業の進み具合により、増減があり得る。
文 「觀八駿圖説」 「始得西山宴游記」 「捕蛇者説」 「宋清傳」 「李赤傳」 詩 「江雪」 「漁翁」 「自衡陽移桂十餘本植零陵所住精舎」 「種柳戲題」 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポートによる。受講人数が多い場合は、期末試験にする可能性もある。 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 教員作成のプリントによる。 漢和辞典は各自持参のこと。 |
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参考書 Reference Book | | 小川環樹・西田太一郎『漢文入門』(岩波書店1957) 前野直彬『漢文入門』(ちくま学芸文庫2015) 前野直彬『精講 漢文』(ちくま学芸文庫2018) 西田太一郎『漢文の語法』(角川ソフィア文庫2023)
下定雅弘『柳宗元―逆境を生きぬいた美しき魂』(勉誠出版2009) 下定雅弘『柳宗元詩選』(岩波文庫、岩波書店2011) 竹田晃編『柳宗元古文注釈―説・伝・騒・弔―』(新典社2014) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業プリントについて、漢和辞典を引き、自分で書き下し文と訳を作成する。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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