授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 日本の歴史において、天皇制が最も重要なテーマの一つであることは言うまでもない。
2016年夏以降、天皇の退位問題から、象徴天皇制に関する議論や話題が新聞・テレビなどで盛んに取り上げられた。そもそも、なぜ天皇制をめぐる議論が起こるのか。日本社会において、天皇とはどのような存在なのか。これを近現代史の点から考察することを目的とする。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to help students acquire an understanding of the symbolic emperor system. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 本授業では、受講生が授業終了後に、近現代の天皇制についての知識を習得し、日本近現代史の方法論を説明できること、天皇制に対して自身の見解を持つことを目標とする。 |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 本年度も、『昭和天皇拝謁記』第1巻~第7巻を取りあげ、象徴天皇制の形成・展開過程、特に昭和天皇の戦争責任論や象徴天皇制観などに焦点を当てて講じる。 併せて、天皇制研究の意味、近代史・現代史研究の方法論についても論じる。
おおよそ、次のようなテーマ・順序で論じる(それぞれにつき、1~4回)。
(1)近現代天皇制研究の潮流 (2)退位論・戦争責任論と「おことば」 (3)象徴天皇制観・君主制観 (4)国民と象徴天皇の関係 (5)皇太子・美智子妃
教員の研究の進展によって、上記の予定を変更する可能性もある。 |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 期末試験によって評価を行う(レジュメ持ち込み可、2題出題するが1題は第1回目の授業時に問題を述べる)。100点満点中の60点以上を合格とする。 試験については、授業で扱った内容について正しく理解していること、天皇制に対して自身の見解を有することを合格の基準とする。 |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | |
|
参考書 Reference Book | | 『昭和天皇拝謁記』第1巻~第7巻(岩波書店、2021~2023年)など。
その他、授業中に紹介する。 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 象徴天皇制については、様々な問題が新聞・テレビなどで報道されているので、それについて注目すること。 それらを見て、講義内容と比較検討すること。
また、日本だけではなく、各国の君主制に関する書籍などを読むこと。 |
|
|
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | 利用する
※『履修取り下げ届』を提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。 |
|
|
備考 Others | | |
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
|