学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0162609
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
環境行動学P
科目名 【日本語】
Course Title
地理学講義Ⅵ(2022入学~)
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Geography VI(From2022)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMGE3109J
担当教員 【日本語】
Instructor
松四 雄騎 ○
担当教員 【英語】
Instructor
MATSUSHI Yuki ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春集中 その他 その他
Intensive(Spring) Other Other
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
講義
Lecture
教職【入学年度】
Teacher's License
2022年度入学以降
教職【教科】
Teacher's License
中一種・社会(地理学)、
高一種・地歴(人文地理学及び自然地理学)
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title
斜面減災のための水文地形システム論入門


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
地球環境を構成する気圏・水圏・地圏・生物圏の空間的連結性と時間発展がつくりだす地球表層システムの自然地理学的な理解に基づき,種々の環境問題や防・減災など,人間圏が抱える諸問題に対する地理学的ソリューションを導くに足る知識と考察力を身に付けることを目的とする.
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
The purpose of this course is to provide students with the knowledge and ability to consider geographical solutions for various environmental issues in the humanosphere, such as climate change adaptation and prevention and/or mitigation of disasters, based on the physical-geographic understanding of the earth's critical zone systems created by the spatial connectivity and temporal evolution of the atmosphere, hydrosphere, geosphere, and biosphere.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
地球表層,特に湿潤変動帯の山地における多様な時間スケールでの諸現象について,水文地形学および応用地質学的な基礎知識と研究法を,座学・実習を通じて俯瞰的に学ぶ.特に,豪雨や地震に伴う斜面の崩壊や地すべりといった土砂移動現象について,その地質・地形・水文的背景(素因)や,降水浸透あるいは地震動といった引き金(誘因)が,なぜ・どのようにして土砂災害につながる現象をもたらすのかについて知り,室内・野外での実習を通じて,ハザードの評価や現象の予測に資する踏査やプロセスモデリングに触れることで,減災のための具体的な研究アプローチの一端を体験的に学習する.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
テクトニクスや気候変動といった長期的な外部強制力の作用および地表近傍境界域(クリティカルゾーン)における内部フィードバック機構の駆動による山地流域の発達と,それをもたらす斜面と河川における水文過程と地形変化の相互作用について講述する.また,水と土砂の移動現象に関わる水文地形システム構成要素のモデリング法を紹介する.

この講義内容を構成するテーマとトピックスは以下の通りである.
・ 水文地形学および応用地質学の基礎と研究法概論
・ フィールドサイエンスにおける理論・法則・モデルの役割
・ 人間社会を取り巻く自然環境の成り立ちと災害環境論
・ 斜面地質学の基礎と山地流域における水文・地形過程
・ 斜面の地形変化と土砂移動現象のメカニズム
・ 地形変化のモデリングと速度論・年代論
・ 地盤構成材料の水理・力学特性とその意味
・ 地理情報システムと空間情報解析および水文地形シミュレーション
・ 野外踏査法および試料採取法
・ データ分析における精度と確度および統計処理の基礎
・ 製図法とアカデミックライティングの基礎
・ 総括とフィードバック

これらの項目について,2日間の座学での講義および1日間の野外での実習により説明する.
野外実習は名古屋大学近郊の山地流域を巡検地として日帰りで実施する.
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
野外活動を行うにあたって必要な傷害保険に加入していること.
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
平常点(50%)およびレポート(50%)により判定する.平常点は出席率を含めた授業への参加姿勢を,レポートは授業内で示す課題に関する理解度を基準として評価する.
教科書・テキスト
Textbook
特定の教科書は使用しない.
参考書
Reference Book
D.W. Burbank and R.S. Anderson (2011) Tectonic Geomorphology (2nd Edition). Wiley-Blackwel. 480p.
D.R. Montgomery and P.R. Bierman(2019) Key Concepts in Geomorphology (2nd Edition). WH Freeman. 526p.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
特になし.
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
有:『履修取り下げ届』を期日までにTACTのメッセージ機能あるいはメールにより連絡した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、連絡をしない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
(自然)
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)
集中講義(座学2日間 + 野外実習1日間)