学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
文学部
時間割コード
Registration Code
0164004
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
カリキュラム年度
Curriculum
2022年度入学以降
教育プログラム・分野・専門等
Major
西洋文献学P,特別C近現代日本学
科目名 【日本語】
Course Title
古典映像理論(2022入学~)
科目名 【英語】
Course Title
Classical Film Theory(From2022)
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
HUMCC3149J
担当教員 【日本語】
Instructor
藤木 秀朗 ○
担当教員 【英語】
Instructor
FUJIKI Hideaki ○
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 2時限
Fall Wed 2
隔年開講
Biennial class
単位数
Credits
2
対象学年
Year
2年生以上
他学部生の受講の可否
Propriety of Other department student's attendance
授業形態
Course style
演習
Seminar
教職【入学年度】
Teacher's License
教職【教科】
Teacher's License
学芸員資格(該当の有無)
Curator's Qualifications
講義題目
Title


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
この講義の目的は、1950年代までの欧米の映画理論史上の代表的な議論を理解し検討することである。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This class aims to understand and discuss mainly Western film theories that have been published until the 1950s.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
この講義の目標は、(1)映画理論の基本的な流れを把握すること、(2)映像メディアの分析的見方を養うこと、(3)広い意味での思想の歴史的展開をも視野に収めながら、受講者自らの思索を深めることである。
授業の内容や構成
Course Content / Plan
ある理論は他の理論をどのように乗り越えようとしているか、各理論は映画の芸術性、社会的役割、観客との関係をどのように捉えているか、さらには作品をどのように分析しているかが焦点となってくる。受講者は、こうした点を整理しながら理解し、その上で批判的に考察していくことが求められる。
(以下の予定は、学期初めに多少変更する場合がある。)

1 イントロダクション
2 ゲシュタルトの芸術: アルンハイム (+ミュンスターバーグ)
3 映画:『ストライキ』
4 ソヴィエト・モンタージュI: 初期エイゼンシュテイン (+クレショフ、ヴェルトフ)
5 ソヴィエト・モンタージュII: 後期エイゼンシュテイン
6 映画:『イワン雷帝』第1部
7 フランクフルト学派I: ベンヤミン
8 フランクフルト学派II: アドルノ
9 映画:『ドイツ零年』
10 リアリズムの探究I: バザン
11 リアリズムの探究II: バザン
12 映画:『カリガリ博士』
13 社会的現実としての映画:クラカウアー
14 視覚性への注視:バラージュ
15 まとめと評価
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は要しない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
積極的な参加 +α
小テスト 30%
期末試験 70%
60点以上を合格とする。
教科書・テキスト
Textbook
アドルノ、テオドール、マックス・ホルクハイマー『啓蒙の弁証法―哲学的断章』徳永恂訳、岩波書店、1990年
アルンハイム、ルドルフ『芸術としての映画』志賀信夫訳、みすず書房、1960年(1958)
バラージュ、ベラ『映画の理論』佐々木基一訳、學藝書林、1970年
バザン、 アンドレ「写真映像の存在論」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「完全映画の神話」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「映画と探検」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「映画言語の進化」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「映画的リアリズムと解放時のイタリア」、『映画とは何か』下、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「演劇と映画」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
バザン、 アンドレ「絵画と映画」、『映画とは何か』上、野崎歓他訳、岩波文庫、2015年
ベンヤミン、ヴァルター『ベンヤミン・コレクション』第1巻、ちくま学芸文庫、1995年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「アトラクションのモンタージュ」、岩本憲児編『エイゼンシュテイン解読―論文と作品の一巻全集』フィルムアート社、1986年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「枠を超えて」、岩本憲児編『エイゼンシュテイン解読 論文と作品の一巻全集』フィルムアート社、1986年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「映画形式」、岩本憲児編『エイゼンシュテイン解読 論文と作品の一巻全集』フィルムアート社、1986年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「垂直のモンタージュ」、岩本憲児編『エイゼンシュテイン解読 論文と作品の一巻全集』フィルムアート社、1986年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「思いがけない出会い」、『エイゼンシュテイン全集』第6巻、キマ旬報社、1977-1981年
エイゼンシュテイン、セルゲイ「映画形式への弁証法的アプローチ」、『エイゼンシュテイン全集』第6巻、キマ旬報社、1977-1981年
クラカウアー、ジークフリート『カリガリからヒトラーへ―ドイツ映画1918-1933における集団心理の構造分析』丸山定訳、みすず書房、1970年
ミュンスターバーグ、ヒューゴ『映画劇―その心理学と美学』久世昂太郎(谷川徹三)訳、大村書店、1924年(1916)
参考書
Reference Book
堀潤之・木原圭翔編『映画論の冒険者たち』東京大学出版会、2021年
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎回指定されたテクストを読んで来ること。
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ
Course withdrawal
利用する:『履修取り下げ届』を期日までに提出した場合は原則「Wもしくは欠席」となりますが、同届を提出しない場合は成績評価が行われ、合格基準に達しない場合は「F」となります。
備考
Others
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)