授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本実習では、現代日本社会における子どもの教育と福祉に関わる諸問題(例えば、子どもの貧困、児童虐待、障害児の学ぶ権利の保障、その他)を取り上げ、さまざまに取り組まれている子どもの支援や自治体施策について調査を行ないます。実地での調査を通じてデータと実態との乖離状況や今後の実践的・政策的課題を学び取り、教育支援の実践や実務の分野で活躍できる人間を育成することを目的とします。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this practical training, we will take up various issues related to children's education and welfare in modern Japanese society (e.g., child poverty, child abuse, guaranteeing the right to learn for children with disabilities, etc.) and conduct research on various child support and local government policies. Through the lesson from the field work, you can see differences the data from the actuality and the practical and political challenges. An aim of this practice seminar is to train up the person who can participate actively in the field of educational support. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 自ら研究テーマを設定し、テーマに即して研究をすすめるための調査の方法ならびに収集資料に基づく分析の方法等、総合的な力を養います。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | Students set their own research themes and develop comprehensive skills such as research methods and analysis methods based on collected materials in order to carry out research in line with their themes. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業は夏季休業期間中に集中講義(2日間)と学外調査実習(1日)、調査結果発表会(1日)で構成します。集中講義の日程は、4月以降にNUCTで案内します。
集中講義(2日間)では、子どもの教育と福祉に関する諸問題(例えば、子どもの貧困、児童虐待、障害児の学ぶ権利の保障、その他)について基礎的な学習を行い、それぞれの分野で子ども支援の取り組みを進めている団体や個人をゲストでお招きし、実践的な課題はどこにあるのかを討論します。
集中講義での学びを踏まえ、グループに分かれて調査課題を設定し、学外で調査実習を行います(1日)。調査先や日程は、グループごとで調整して決定します。
以上を通じ、子どもの教育と福祉をめぐる諸問題の解決に向けて、何が課題となっているのか、何を明らかにしなければならないのか、グループごとで調査結果をまとめ、発表します(1日)。発表会の日程は受講生のみなさんと相談して決めます。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 本授業では、次の方法で評価する。
1. 集中講義中の学習状況(40%)
2. 学外調査実習への参加状況(30%)
3. 調査実習のまとめレポート(30%)
総点60点以上を合格とします。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 阿部彩(2008)『子どもの貧困』岩波新書
山野良一(2008)『子どもの最貧国・日本―学力・心身・社会におよぶ諸影響』光文社新書
藤本典裕・制度研(2009)『学校から見える子どもの貧困』大月書店
子どもの貧困白書編集委員会(2009)『子どもの貧困白書』明石書店
堤未果(2010)『貧困大国アメリカⅡ』岩波新書
世取山洋介・新福祉国家構想研(2012)『公教育の無償性を実現する―教育財政法の再構築』大月書店
鳫咲子(2013)『子どもの貧困と教育機会の不平等』明石書店
山野良一(2014)『子どもに貧困を押しつける国・日本』光文社新書
阿部彩(2014)『子どもの貧困II―解決策を考える』岩波新書
原伸子, 岩田美香, 宮島喬編(2015)『現代社会と子どもの貧困 : 福祉・労働の視点から』大月書店
埋橋孝文, 矢野裕俊編(2015)『子どもの貧困/不利/困難を考える1―理論的アプローチと各国の取組み―』ミネルヴァ書房
埋橋孝文, 大塩まゆみ, 居神浩編(2015)『子どもの貧困/不利/困難を考える2―社会的支援をめぐる政策的アプローチ―』ミネルヴァ書房
末富芳編(2017)『子どもの貧困対策と教育支援 : より良い政策・連携・協働のために』明石書店
中村文夫(2017)『子どもの貧困と教育の無償化 : 学校現場の実態と財源問題』明石書店松本伊智朗編(2017)『「子どもの貧困」を問いなおす : 家族・ジェンダーの視点から』法律文化社
鈴木庸裕ほか(2018)『子どもの貧困に向きあえる学校づくり : 地域のなかのスクールソーシャルワーク』かもがわ出版
三輪定宣(2018)『無償教育と国際人権規約』新日本出版社
山野則子編(2019)『子どもの貧困調査』明石書店
吉住隆弘・川口洋誉・鈴木晶子編(2019)『子どもの貧困と地域の連携・協働―<学校とのつながり>から考える支援』明石書店
柏木智子(2020)『子どもの貧困と「ケアする学校」づくり:カリキュラム・学習環境・地域との連携から考える』明石書店
松村智史(2020)『子どもの貧困対策としての学習支援によるケアとレジリエンス――理論・政策・実証分析から』明石書店
子どもの貧困アクショングループ編(2022)『イギリスの政策と議論に学ぶ 子どもの貧困とライフチャンス』かもがわ出版 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 集中講義までの期間に、上記の参考書などを手がかりにして、子どもの教育と福祉に関する理解を深めておくこと。 |
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注意事項 Notice for Students | | 履修取り下げは、教育学部が定める取り下げルールにより処理する。 |
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他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否 Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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