学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
教育学部
時間割コード
Registration Code
0210130
科目名 【日本語】
Course Title
教育行政学講義Ⅱ
科目名 【英語】
Course Title
Lecture on Educational Administration 2
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
EDUED3122J
担当教員 【日本語】
Instructor
石井 拓児 ○
担当教員 【英語】
Instructor
ISHII Takuji ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 木曜日 4時限
Spring Thu 4
対象学年
Year
2年
2
コース・専攻等
Subject
コース専門科目(生涯教育開発コース)
必修・選択
Required / Selected
選択必修Ⅱ


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
深刻化する子ども・青年の貧困問題を研究課題の糸口としてとらえ、21世紀以降の新しい社会段階(グローバリゼーション/ポストフォーディズム段階)における教育行政システムの構造的変容の仕組みと展開を解明する。本講義では、とりわけ「租税国家の危機」に着目し、福祉国家的制度の後退・溶解状況ならびに新自由主義教育改革の政策制度設計を批判的に解析する。そのうえで学習権・教育を受ける権利の保障をあらためて位置づけなおし、教育財政の福祉国家的再設計を試み
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
To find out the mechanism and the structural changes of educational administration system in the Globalization/Post-Fordism era is the main subject in this lecture. To achieve such purposes, aggravated problems of children and youth in poverty are covered as a lead of study. Taking particular note of the crisis of tax state, the situation of demising process of welfare system and the policy design of neo-liberalism are critically analyzed. Finally, we try to redesign educational finance and policy of welfare state with setting the guarantee a right to education again.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
公教育制度の基本原理を知り、教育行政がそれらの実現にいかなる役割を果たすことが期待されているか、また現実の教育行政にはいかなる問題が指摘されているかを学習する。 公教育制度や教育行政について考察を深めるために必要な各種ツールや関連する各種情報の取得方法を知り、その活用方法を学習する。 学習した知識・技能を活用して自己の考えをまとめ発表する。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
To learn the basic principles of the public education system, what role the educational administration is expected to play in realizing them, and what problems have been pointed out in the actual educational administration. To learn how to acquire and use various tools and related information necessary for deepening consideration of the public education system and educational administration. To summarize and present their own ideas using the knowledge and skills they have learned.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
下記の事項について基本的事項を学習するとともに、ディスカッションを通じて理解を深める。
1 グローバリゼーションと教育改革:貧困・格差はなぜ生じたのか
2 グローバリゼーションと教育改革:グローバリゼーションと租税国家の危機
3 グローバリゼーションと教育改革:各国における新自由主義政策の浸透と福祉制度の解体
4 新自由主義教育政策の批判的検討:新自由主義の改革原理と国際的展開状況
5 新自由主義教育政策の批判的検討:新自由主義改革と教育政策決定過程の変容
6 新自由主義教育政策の批判的検討:「学力向上政策」の論理とその限界
7 戦後日本における教育財政構造:戦後改革と教育財政の基本構造
8 戦後日本における教育財政構造:日本型雇用の成立と教育財政政策の転換
9 戦後日本における教育財政構造:日本型福祉国家の特殊性
10 戦後日本における教育財政構造:大学授業料をめぐる政治経済学
11 新しい教育行政学研究の構想と課題:福祉国家の類型論的研究
12 新しい教育行政学研究の構想と課題:教育税・財政構造の新しい枠組みの探求
13 新しい教育行政学研究の構想と課題:子ども・学生・青年の学習権保障
14 新しい教育行政学研究の構想と課題:日本国憲法と教育費の無償化論
15 本講義のまとめと総括―教育行政学研究の学際的性格―
なお、本講義では上記のテーマまたは事象を取り上げる予定であるが、常に最新の研究成果を取り入れ、また、現代的な課題に応えることを目的に、取り上げるテーマまたは事象を変更する場合がある。

1-3. Educational reform in the Globalization/Post-Fordism era
4-6. Critical analyzing of the neo-liberal educational reform and policies
7-10. Structure of educational administration and finance of Japan in the Post WW II era
11-15 Redesigning educational finance and policy of welfare state and new challenges of educational administration study
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件は要さない。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
期末レポート 70%小レポート 30%総点60点以上を合格とします。
教科書・テキスト
Textbook
授業内で講義プリントと資料を配布する。
参考書
Reference Book
佐貫浩・世取山洋介編『新自由主義教育改革』(大月書店、2008年)
細井克彦・石井拓児・光本滋『新自由主義大学改革』(東信堂、2014年)
世取山洋介・新福祉国家構想研究会編『公教育の無償性を実現する』(大月書店、2012年)
その他の参考文献については講義プリントで示す。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎回の講義の中で各自の考察課題を示すので、授業時間外に取り組むこと。
注意事項
Notice for Students
履修取り下げは、教育学部が定める取り下げルールにより処理する。
他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否
Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance
3年生以上可
授業開講形態等
Lecture format, etc.
原則として対面で実施する。新型コロナの感染状況に応じて変更する場合がありうるが、その場合はNUCTを通じて連絡する。
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)