授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 人間形成をめぐる哲学的・思想的諸課題についての関心を高め、教育哲学や教育思想史領域の基本的知識を習得することを目的とする。この授業では、教育の行為や活動の基本原理を理解しながら、教育という事象をよりよく説明し再解釈するための理念、歴史、思想に迫り、私たちの人間形成をめぐる今日的課題や問題について専門的に探究する。
本年度の授業では、教育や人間形成をめぐる様々なトピックを取り上げながら、教育哲学の領域の研究成果を紹介しつつ、その問題を受講者とともに根本からじっくり検討してみたい。この授業を通して多様な側面、広がり、奥行きをもつ教育哲学的思考への案内ができればと考えている。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The main purpose of this course is to cultivate students’ inquiring minds about the foundations of human development through examining classical and contemporary works of philosophy of education. Dealing with the philosophy, history, and thought of human development, this course introduces the basic principles of pedagogy and throws new light on the educational phenomena that have been overlooked in educational theories and practices. It helps students acquire knowledge of key concepts of philosophy and deepen their understanding of education through philosophizing about education. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | この授業では、次のことを目標とする。
1.教育哲学・教育思想史における基礎的な文献を読み解き、批判的に考察することができる。
2.議論に参加することによって、教育哲学・教育思想についての豊かな視点を身につけることができる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The goals of this course are to
- obtain basic knowledge and concepts in the philosophy, thought, and history of education,
- be able to discuss the various problems of human development, as well as to understand concepts and theories of the philosophy of education. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 第1回 イントロダクション──教育哲学から/とともに考えてみよう!
第2回 教育と人間形成──自律と他律のパラドクスから考える
第3回 子どもと大人──子どもの「声」を聴くとは?
第4回 学ぶことと教えること──学びと教えはどう変わったか?
第5回 表象とメディア──世界そのもののリアルさ、切実さとは何か?
第6回 知識と教科書──カリキュラムの公共性と共同性を問いなおす
第7回 学力と評価──「測りまちがい」と「測りすぎ」を超えて客観性をどう語る?
第8回 言語と哲学──分析から対話まで、「教育」を語る言葉を求めて
第9回 遊びと生活──社会のなかの「有用性」をどう捉えるか?
第10回 記憶と伝承──カタストロフィーをどう伝え、教育するか?
第11回 格差と家族──教育政策の「正しさ」をどこに求めるか?
第12回 文化と不正義──アイデンティティ・ポリティクスの可能性と課題から考える
第13回 学校とデモクラシー──教室のなかの「合意」と「対立」を読み解く
第14回 成長と変容──ヴァルネラビリティやクライシスの意味とともに考える
第15回 人間と世界──「人間」という枠組みを象るものとその境界を揺るがすもの |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | (評価の方法)
1.小レポート・課題作成(40%)
2.リアクションぺーパーの提出(30%)
3.最終試験(30%)
(評価の基準)
総点60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | |
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参考書 Reference Book | | 授業内容をより深く理解するために、下記の文献を参考書として推奨する。
田中智志・今井康雄編『キーワード 現代の教育学』東京大学出版会、2009年。
教育哲学会編『教育哲学事典』丸善出版、2023年
教育思想史学会編『教育思想事典 増補改訂版』勁草書房、2017年 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業時間外の課題として課題レポートや報告資料を作成してもらうことがある。受講者には、授業で指定した文献や資料を事前に熟読し、授業範囲を予習しておくことが求められる。 |
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注意事項 Notice for Students | | 学習をよりよく深めるために文献の読解、報告、グループワーク、ディスカッションなどの時間を取り入れるため、授業への積極的な参加が求められる。 |
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他学部生、他専攻生、他研究科生の受講の可否 Propriety of other undergraduate students, other major students, and other graduate students attendance | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則、対面での開講を予定するが、状況によって一部または全部を遠隔授業(オンデマンドあるいは同時双方向)に変更する場合もある。履修登録後に授業形態等に変更がある場合には、TACTの授業サイトで案内する。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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