学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300171
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
国際法総論(国際法の基本構造)
科目名 【英語】
Course Title
General Principles of International Law (Basic Structure of International Law)
担当教員 【日本語】
Instructor
小畑 郁 ○
担当教員 【英語】
Instructor
OBATA Kaoru ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 水曜日 1時限
秋 水曜日 2時限
Fall Wed 1
Fall Wed 2
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
国際社会には、国内社会に妥当する国内法とは異なった国際法が妥当している。この国際法は、近代ヨーロッパにおける資本主義の発展とともに発展してき た。それはやがて、資本主義の変質、社会主義の登場、植民地の解放にともなう第三世界諸国の登場などにより、現代国際法とよばれるものに転換してきた。さ らに今日では社会主義体制の崩壊とグローバル化のなかで、現代国際法の新たな展開がみられる。講義では、現代国際法の構造にかかわる基本的な問題を取り上げ、歴史的に理解することを通じて、現代国際法の歴史構造を明らかにしたい。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
In the international society, a law, which is distinguished from national laws, is valid as that binding members of society, and it is thus called as "international law". The international law had developed along with capitalist economy in modern Europe. It has been transformed into so-called "contemporary international law", through radical change in capitalism, emergence of "existing" socialism, and decolonization. The end of cold war, and globalization promote further changes of international law. In this lecture, we try to clarify historical structure of contemporary international law, through discussing basic problems relevant to its structure particularly from historical viewpoints.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
現代国際法の基本的な構造について基礎的知識を修得する。現代国際法が、現在どのように生きて働かせられているのか、将来どのように展開していくか、について問題意識をもつことができるようになる。日々生起する国際問題について、どの辺りを調べれば、それに対する国際法の考え方を知ることができるのか、勘所を身につけることができるようになる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
まず国際社会と国際法の現代的形態の全体像を考え、次に、現代国際法の3つの層にそって「公的介入の法」、「棲み分けの法」、「協力の法」のそれぞれの状況を把握し、最後に、3つの法に横断的なものと考えられている法や総論的課題について講義する。標準的な構成は、次の通りである。1.オリエンテーション、2.国際社会と現代国際法、3.国際連合と国連システム、4.戦争の違法化と集団的安全保障、5.現代武力紛争法 6刑事国際協力、6.空間と国際法*、7.現代海洋法の基本動向*、8.国家、その成立と変動、9不干渉原則、.国家管轄権と国家免除*、10国家間請求としての外交的保護、11.国家間紛争の処理*、12国際協力の法形態-貿易・環境.、13.現代条約法とその重要問題*、14.国際責任法とその現代的展開、15.法源論の現代的形態*、16国際法と国内法、17.国際法の主体。教科書の準備状況、講義の進行状況、履修生の理解の進み方、その時々に触れるべき問題の発生等により、臨機応変に順序や内容を変更するので、逐次TACTでチェックすること。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件はないが、隔年でしか開講されない場合の多い、国際法各論Ⅰ、国際法各論Ⅱ、国際組織法、国際環境法の前提となる科目であることに留意し、計画的に履修すること。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
原則として毎週課す短文を記述させる簡単なテスト(30%)および期末試験(レポート試験を予定70%)により、目標達成度を評価する。100点満点で60点以上を合格とし、60~70点をC、70~80点をB、80~90点をA、90点以上をA+とする。
教科書・テキスト
Textbook
講義担当者が執筆中の単著教科書。TACTを通じて、原稿ファイルを配布する
浅田正彦ほか編『ベーシック条約集 2024年版』(東信堂):講義に必携
参考書
Reference Book
松井芳郎ほか『国際法(第5版)』(有斐閣Sシリーズ)
杉原高嶺・酒井啓亘編『国際法基本判例50(第2版)』(三省堂)
薬師寺公夫ほか編『判例国際法(第3版)』(東信堂)
田畑茂二郎『国際法新講 上・下』(東信堂)
松井芳郎『国際法から世界を見る(第3版)』(東信堂)
大沼保昭『国際法』(ちくま新書)
浅田正彦編『国際法(第4版)』(東信堂)
その他、随時指示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎回、あらかじめアップロードされるレジュメに沿って、教科書、条約集(および場合により指示されている参考文献等)を手がかりに、予習をしたうえで講義にのぞむ。復習として、短文記述テストの回答を作成し、指示された方法で提出する。
注意事項
Notice for Students
各回のレジュメ・資料(著作権が問題とならないもの)は、TACTを利用して1週間前には入手できるようにする。原則として、こちらで印刷したものを講義室で配付する形はとらないので注意すること。履修登録のTACTへのメンバー登録への反映は、遅れるので、履修(を検討している者)は、あらかじめ、講義担当者に、その旨と学籍番号をメールで知らせること。講義担当者のメールアドレスは、obata*law.nagoya-u.ac.jp(*を@に変えること)である。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)