学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300310
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
民事訴訟法
科目名 【英語】
Course Title
Civil Procedure
担当教員 【日本語】
Instructor
吉垣 実 ○
担当教員 【英語】
Instructor
YOSHIGAKI Minoru ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春 水曜日 1時限
春 水曜日 2時限
Spring Wed 1
Spring Wed 2
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 本講義の目的は、民事訴訟法を中心とした法体系を学ぶことである。裁判所の仕組みや裁判官や弁護士の役割などもあわせて学ぶ。私人間の紛争、団体内部の紛争。個人と会社の紛争など、市民社会に生じる紛争を解決するために、調停制度、仲裁制度などと並んで、裁判所による民事訴訟制度が設けられているが、それら種々の紛争解決制度相互の関係を明らかにしながら、裁判制度、民事訴訟制度の持つ特色を理解するように試みる。民事訴訟は「法による裁判」であるという意味を考え、訴訟法と民法や会社法などの実体法とが、裁判の場において、どのような役割を分担するのかを明らかにしながら、訴訟手続の仕組みを理解する。こうした学習を通じて、紛争を解決するための手続においては、公平な第三者の前で、紛争対立当事者がその手続に参加する機会を与えられ、そこで自分の利益主張を尽くす機会を公平に保障されるべきであるという手続保障の理念の大切さを理解する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
 This aim of this course is to help students acquire the Civil Procedure Law to students taking course. Students will have the opportunity to learn about the structure of the courts and the roles of judges and lawyers, as well as about disputes between private individuals and internal conflicts within organizations. When disputes inevitably arise in civil society, such as disputes between individuals and companies, the mechanisms available for dispute resolution include a mediation system and arbitration system, as well as a civil litigation system handled by the courts. While acquiring an understanding of the relationship between these dispute mechanisms, students will also study the characteristics of the court system and the civil litigation system. Considering the fact that civil litigation is “trial by law”, students will identify what roles procedural law and substantive law such as civil law and corporate law share in a court setting and learn how legal proceedings work. Through these studies, students will come to better understand the importance of the concept of procedural guarantees in the procedures for resolving disputes where the parties to a conflict are given the opportunity to participate in the procedures in front of an impartial third party, and are guaranteed a fair opportunity to fully state their interests.

到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
 授業終了時に、以下のことができるようになることを目標としている。
(1)基本的な概念の定義・趣旨を理解できること。
(2)重要な論点や応用的な問題に対応できること。
(2)民事訴訟法の基本判例を理解すること。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
第1回 イントロダクション
第2回 民事訴訟手続、民事訴訟法
第3回 受訴裁判所 裁判権、管轄・移送、除斥および忌避
第4回 当事者(1)当事者の確定、当事者能力
第5回 当事者(2)訴訟能力、訴訟上の代理人
第6回~第7回 訴え(1)訴えの概念、訴えの種類、訴え提起の態様と時期、訴訟要件
第8回~第9回 訴え(2) 訴え提起の方式と訴訟物、訴訟物についての処分権主義、訴え提起の効果
第10回~第11回 訴訟の審理(1)審理手続の進行と裁判所の訴訟指揮権、期日、期間および送達、手続の停止
第12回~第13回 訴訟の審理(2)口頭弁論およびその準備、事案の解明
第14回       訴訟の審理(3)口頭弁論における当事者の訴訟行為、証拠
第15回~第16回 訴訟の終了(1)当事者の訴訟行為による訴訟の終了、終局判決による終了、判決の効力
第17回~第18回 訴訟の終了(2)確定判決の変更を求める訴え、既判力①
第19回       訴訟の終了(3)既判力②、判決のその他の効力、終局判決に付随する裁判
第20回       複雑請求訴訟(1) 訴えの客観的併合、訴えの変更
第21回       複雑請求訴訟(2)  中間確認の訴え、反訴
第22回       多数当事者訴訟(1) 共同訴訟
第23回       多数当事者訴訟(2) 訴訟参加、訴訟承継
第24回~第25回 上訴(1)上訴の全体像、控訴
第26回       上訴(2)特別上告、抗告
第27回       再審 再審の訴えと再審事由、再審の手続
第28回~第29回 本講義のまとめ・復習等、問題演習
第30回       試験
 
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
 民法や商法・会社法を受講することが望ましい。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
 定期試験による評価(100%)。定期試験の結果によって判断する。論述問題(60点)と選択問題(40点)を出題し、合計60点以上を合格点とする。
教科書・テキスト
Textbook
新堂幸司『新民事訴訟法(第6版)』(弘文堂、2019年)
※上記のものでなくともよい。講義は通説・判例に沿って行う。
参考書
Reference Book
高田裕成ほか編『民事訴訟法判例百選(第6版)』(有斐閣、2023年)
※その他については、必要応じて講義中に紹介する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
 授業後に、次回の範囲を指示するので、該当箇所の部分を予習してくること(基本書を読んでくること)。
注意事項
Notice for Students
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)