授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 市場における経済と法とのかかわりについて学びます。経済関係の諸法は、たとえば、カルテル、入札談合、不当廉売など、我々の日常生活に密接に関係します。近時、しばしば法改正がなされ、めまぐるしく展開しており、ますます重要になってきている法分野の一つです。我々の消費生活においても、皆さんが就職し、ビジネスをする上においても、経済法を学ぶ意義は高まっています。経済関係諸法の中核である独占禁止法の解釈・運用を中心としながら、知的財産関係についても必要に応じて講義を行います。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This Lecture is about the relationship between economy and law in markets. Economic laws are closely related to our daily lives, for example, cartels, bid-rigging ,dumping and so on. In recent years, with the amendment of the economic law, it is developing rapidly, and becoming more and more important. Learning economic law is becoming increasingly meaningful both in our life as a consumer or as a businessperson. Lectures will focus on the interpretation and operation of the antimonopoly law which is at the core of economic laws. Also lectures will extend to intellectual property as needed. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 授業において取り扱う問題は、新聞等で報道されるものも多い。公正かつ自由な競争の促進の意味について理解できることを目標とする。 |
|
|
到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The goal is to understand the implications of promoting fair and free competition. |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1 経済法の全体像(1) 独占禁止法の全体像について。 リーガルクエスト序章を読了しておくこと。
2 経済法の全体像(2) 独占禁止法の執行の現状と違反事件の処理手続、公正取引委員会の組織について。 リーガルクエスト第1章を読了しておくこと。
3 企業結合(1) 結合・集中の規制について。 リーガルクエスト第4章を読了しておくこと。
判例百選の結合・集中の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
4 企業結合(2) 結合・集中の規制について。 リーガルクエスト第4章を読了しておくこと。
判例百選の結合・集中の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
5 私的独占(1) 私的独占の禁止について。 リーガルクエスト第3章を読了しておくこと。 判例百選の私的独占に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)
6 私的独占(2) 私的独占の禁止について。 リーガルクエスト第3章を読了しておくこと。 判例百選の私的独占に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
7 カルテル・入札談合規制(1) 不当な取引制限の禁止、事業者団体の競争制限行為について。 リーガルクエスト第2章を読了しておくこと。
判例百選の不当な取引制限に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
8 カルテル・入札談合規制(2) 不当な取引制限の禁止、事業者団体の競争制限行為について。 リーガルクエスト第2章を読了しておくこと。
判例百選の不当な取引制限に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
9 カルテル・入札談合規制(3) 不当な取引制限の禁止、事業者団体の競争制限行為について。 リーガルクエスト第2章を読了しておくこと。
判例百選の不当な取引制限に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
10 カルテル・入札談合規制(4) 非ハードコアカルテルと事業者団体の規制について。 リーガルクエスト第2章を読了しておくこと。
判例百選の不当な取引制限に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
11 不公正な取引方法(1) 不公正な取引方法の規制(不当な差別的取扱)、公正競争阻害性について。 リーガルクエスト第5章を読了しておくこと。
判例百選の不公正な取引方法の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
12 不公正な取引方法(2) 不公正な取引方法の規制(不当対価取引)、公正競争阻害性について。 リーガルクエスト第5章を読了しておくこと。
判例百選の不公正な取引方法の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
13 不公正な取引方法(3) 不公正な取引方法の規制(不当な取引強制、事業活動の不当な拘束)、公正競争阻害性について。 リーガルクエスト第5章を読了しておくこと。
判例百選の不公正な取引方法の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
14 不公正な取引方法(4) 不公正な取引方法の規制(優越的地位の濫用)、公正競争阻害性について。 リーガルクエスト第5章を読了しておくこと。
判例百選の不公正な取引方法の規制に関わる事件の事実の概要と判旨(審決要旨)を読んでおくこと(解説は読まなくてよい)。
15 独占禁止法の実現手段 差止め、課徴金、刑事制裁、損害賠償請求について。 リーガルクエスト第6章を読了しておくこと。 |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 出席を含む受講態度や授業への貢献度合いに基づく平常点を最重視した評価です。 経済法の諸問題に関する基本的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とする。 ※定期試験(50%)とともに、講義中に課す発言内容及び数度の小テスト評価(計50%)を含む総合評価とする。 ※講義に出席せず、受講登録をしておきながら、かつ担当者にも連絡しないまま、漫然と登録を放置している方は、十分ご注意下さい。 |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | ① 泉水文雄・土佐和生・宮井雅明・林秀弥著『LEGAL QUEST 経済法 第二版』有斐閣、2015年(古くなっている情報は授業中に補足する) ② 金井貴嗣・泉水文雄・武田邦宣編『経済法判例・審決百選 第2版』有斐閣、2017年 |
|
|
参考書 Reference Book | | ① 岡田羊祐・川濵昇・林秀弥編集『独禁法審判決の法と経済学:事例で読み解く日本の競争政策』東京大学出版会、2017年 ② 金井貴嗣・川濵昇・泉水文雄編『ケースブック独占禁止法【第4版】』弘文堂 2019年 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 授業の予習・復習を行うこと。特に毎回の授業前に教科書の指定箇所を読んでおくこと。 |
|
|
注意事項 Notice for Students | | 教科書2冊と六法は、必要に応じて講義で用いるので、受講者は必ず入手すること。 ※2024年度経済法講義は法科大学院経済法Ⅰとの共同開講となる。 ※教科書.六法の不携帯による不便・不利益は自ら甘受すること。 ※授業では、パワーポイント資料等を用いて講義する。 ※通算3回以上の無断欠席は、成績評価が著しく下がるので注意すること。 ※就職活動等公的な活動に基づく欠席は、正当な理由として受けつけることもあるので、必ず事前に講義担当者にメール等で相談して下さい(事後連絡は受け付けない)。 ※受講登録を取り下げる方は、早めに申し出て下さい。 ※欠席と不合格(F)の基準は、担当教員が決定する事項であるところ、本経済法の授業においては、長期欠席や期末試験を受験しない者を「不合格」とし、事前に担当教員宛に「棄権」と連絡した者又は答案用紙に「棄権」と明記した者は「欠席」として扱う。 ※受講者の日頃使っているメールアドレス(携帯アドレス不可)を、必ず、4月10日までに、講義担当者(shuya.hayashi@law.nagoya-u.ac.jp)とTAの馬暁宇(maxiaoyu-0928@outlook.com)まで連絡すること。以降の連絡事項も2名に同報する(CCで)こと。なお、メールアドレスは、授業の連絡以外には利用せず、取り扱いには十分注意して行う。 ※ 既に講義担当者に連絡した場合であっても、あらためてTAを含めて、連絡してください。 ※その他分からないことがあれば遠慮なく講義担当者に問い合わせて下さい。 担当者連絡先:shuya.hayashi@law.nagoya-u.ac.jp(TAにも同報のこと) |
|
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 2024年度は特段の事情がない限り対面での講義形式となる。 |
|
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
|