授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本講義では、近現代の国際政治史を扱う。国際政治史とは、国家間関係の歴史を政治と外交に着目して学ぶ学問である。その中心課題は、戦争の発生原因を検証し、国際平和を維持する方法を考えることである。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course will provide a general overview of international history from the 17th century to the present day. It will focus on the political and diplomatic development of the aforementioned period. The primal aim is to examine the causes of war and study means to uphold international peace. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 現代国際政治を深く理解するためには、少なくとも主権国家体系が成立して以降の国際政治史の大まかな流れを知る必要がある。17世紀以降の国際政治史の概要を理解し、歴史的な事件・事象の原因と帰結について、自分自身の言葉で説明できるようになることが目標となる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The goal of this course is for you to be able to explain complex historical phenomena in your own words. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 講義は次のような流れで進める。まず、現代に生きる我々にとっては自明の存在である「主権国家」なるものが、17~18世紀のヨーロッパで確立される経緯を検討する。その後ヨーロッパと北米では、啓蒙主義の台頭、産業革命の始動、ナショナリズムの勃興による大規模な社会変革を経験する。19世紀になると主権国家体系は、欧米列強の帝国主義と貿易を通じて世界各地に伝播する。20世紀は、世界史が真の意味で一体のもとで展開していく時代となったが、二つの世界大戦と冷戦を経験する「暗い時代」でもあった。
構成(各内容に2時限用いる)
(1) 国際政治史とは何か:三十年戦争とウェストファリア条約
(2) ルイ14世の覇権主義と勢力均衡:ピレネー条約からユトレヒト条約へ
(3) フリードリヒ大王の諸戦争とヨーロッパ五大国体系の成立
(4) 世界を変えた二つの革命:アメリカ独立革命とフランス革命
(5) ウィーン体制の動揺:革命とナショナリズムの時代
(6) 19世紀半ばの動乱期:クリミア戦争からイタリア・ドイツ国家の形成へ
(7) ビスマルク外交の時代
(8) 西洋列強とアジア・アフリカ
(9) 第一次世界大戦の起源
(10) ヴェルサイユ体制の成立と動揺
(11) 第二次世界大戦の起源
(12) 第二次世界大戦から冷戦へ
(13) ヨーロッパ冷戦とグローバル冷戦
(14) 冷戦終結と冷戦後の国際秩序
(15) 質疑応答、期末考査 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 論述式の期末考査により、到達目標の達成度を評価する。
国際政治史の概要を理解し、歴史的な事件・事象の原因と帰結について、自分自身の言葉で説明できることを合格の基準とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 小川浩之、板橋拓己、青野利彦『国際政治史:主権国家体系のあゆみ』有斐閣、2018年。
(講義はパワーポイントを使用して進めるため、教科書の購入は必須ではないが、学習の補助として上記文献を推薦する。) |
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参考書 Reference Book | | 岩間陽子、君塚直隆、細谷雄一編著『ハンドブック ヨーロッパ外交史:ウェストファリアからブレグジットまで』ミネルヴァ書房、2022年。
君塚直隆『近代ヨーロッパ国際政治史』有斐閣、2010年。
細谷雄一『国際秩序:18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ』中央公論新社、2012年。
佐々木雄太『国際政治史:世界戦争の時代から21世紀へ』名古屋大学出版会、2011年。
有賀貞『国際関係史:16世紀から1945年まで』東京大学出版会、2010年。
有賀貞『現代国際関係史:1945年から21世紀まで』東京大学出版会、2019年。
ジョセフ・S・ナイ・ジュニア、デイヴィッド・ウェルチ『国際紛争:理論と歴史(原書第10版)』有斐閣、2017年。
Antony Best et al., International History of the Twentieth Century and Beyond, 3rd ed. (Oxon: Routledge, 2015).
(以上は全体にかかわる参考書であり、その他各授業回に関連する文献は授業中に紹介する。) |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 上記の教科書・参考書、および講義中に適宜紹介する文献を読む。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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