学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法学部
時間割コード
Registration Code
0300851
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
ジェンダーと政治
科目名 【英語】
Course Title
Gender and Politics
担当教員 【日本語】
Instructor
武田 宏子 ○
担当教員 【英語】
Instructor
TAKEDA Hiroko ○
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 月曜日 2時限
Fall Mon 2
対象学年
Year
3年
3
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
分析視角としての「ジェンダー」の重要さが認識されるようになってから長い時間が経過したにもかかわらず、日本内外の政治の現状を見ると、「ジェンダー」に深く関連する政治課題がいまだに山積しています。こうした状況を踏まえて、本講義では、まず「ジェンダー」という分析視角を用いることによって、現在、私たちがどのような政治的課題に直面しているのか分節化し、その上でそうした政治問題にどのようにアプローチしていくことが必要なのか議論していきます。
本講義は、理論的検討と現代日本政治のジェンダー政治の実証的分析の2部構成をとっています。理論の部分(1-7週)では日本内外の研究に言及しながら、分析視角としての「ジェンダー」が「権力」、「市民権」、「政治代表」、「国家システム」、「政策形成」、「政治運動」に関する従来の研究に対してどのような問題を提起したのか詳細に検討していきます。その後、実証分析の部分(9-15週)では、日本の近現代政治をケースとして、ジェンダーの政治を具体的に考察していきます。理論的検討と実証分析の間には、性的マイノリティの立場から政治活動に乗り出していったアメリカの政治家、Harvey Milkについての伝記映画を題材に議論する機会を設けます。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
'Gender' is now an essential concept when we conduct political analysis. The overall purpose of this lecture course is twofold. First, this course surveys major theoretical discussions concerning gender and politics for the last 30 years. Second, the course also provides students with the opportunity to engage in the analysis of the real political process concerning gender in Japan and other countries by referring to the theoretical discussions introduced in the first half of the course. At the end of the course, students are expected to be equipped with the skills and knowledge necessary to analyse the current political affairs from the perspective of gender.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
1.「ジェンダー」概念について理解する。 2.政治現象の分析に際し、「ジェンダー」という分析視角がもつ意義について理解する。 3.近現代日本の政治を「ジェンダー」の視角から分析し、理解する。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
1. to acquire a solid understanding of the concept of gender
2. to be equipped with analytical skills sufficient to engage in political analyses from the perspective of gender
3. to achieve a sound understanding of gender issues in Japanese politics
授業の内容や構成
Course Content / Plan
回 / テーマ / 講義内容 / 授業時間外の学修活動 / 関連ページ

1
イントロダクション
ジェンダーとはなにか?
初回で講義概要を配布する。

2
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (1)
権力とジェンダー
NUCTから講義で使用するスライドを入手し、記載された関連文献に目を通すこと。以下同じ。

3
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (2)
市民権とジェンダー

4
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (3)
政治代表とジェンダー

5
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (4)
国家システムとジェンダー

6
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (5)
政策形成とジェンダー

7
「ジェンダー」という分析視角から政治について考える (6)
政治運動とジェンダー

8
インターミッション
映画「Milk」の考察

9
近現代日本におけるジェンダーと政治(1)
近代化、総力戦、戦後改革

10
近現代日本におけるジェンダーと政治(2)
政治代表 ①国政の場で

11
近現代日本におけるジェンダーと政治(3)
政治代表 ②地方政治の場で

12
近現代日本におけるジェンダーと政治(4)
男女共同参画

13
近現代日本におけるジェンダーと政治(5)
家族をめぐる政治①「少子化」

14
近現代日本におけるジェンダーと政治(6)
家族をめぐる政治②「ワーク」と「ライフ」

15
まとめ
ジェンダーから考える今後の日本政治
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
特になし。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
1. レポート(詳細は授業で指示する)(40%) 2. 試験(60%)
合格の基準については学生便覧を参照のこと。それぞれの評価方法は100満点で個別に採点する。
教科書・テキスト
Textbook
特定の教科書は使用しない。初回の授業時に主要文献リストを配布する。
参考書
Reference Book
初回の授業時に主要文献リストを配布する。また、授業ごとに参考文献を紹介する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
TACTから授業で使用するスライドを事前に入手し、関連文献に目を通すこと。
注意事項
Notice for Students
本講義ではTACTを使用します。授業開始時までにTACTへのサイトにアクセスできない場合は講義担当者にメールで連絡してください。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)