授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本演習では、年金保険、医療保険、労災保険、社会福祉、生活保護といった社会保障制度について法律学の視点から学びます。報告準備・発表・議論・レポート執筆といった作業を通じて、社会保障の法制度への理解を深めるとともに、文献資料の収集・分析能力、論理的・法的な思考力、プレゼンテーション能力、ディスカッション能力、論理的文章を執筆する能力を養うことを目指します。
春学期は社会保障の各制度の基本的仕組みについて学習するとともに、制度が抱える課題や制度改革を巡る議論について学びます。秋学期は社会保障法に関わる近年の重要な裁判例を取り上げ、判例研究の能力を養うとともに法解釈論上の問題について理解を深めます。参加者は3名程度のグループに分かれて報告を担当します。毎回、報告グループからの報告を受けたのち全員で議論を行います。
正規のゼミの時間外にも、他大学との合同ゼミや社会福祉施設の見学といった課外学習を行います。2023年度は立教大学の労働法・社会保障法ゼミと合同ゼミ合宿を実施しました。施設見学はこれまで、盲人情報文化センター、児童養護施設、特別養護老人ホーム、障害者就労継続支援事業所などを訪問しています。
なお、演習の内容はCOVID-19の問題との関係で変更となる可能性があります。特に施設見学は感染が完全に終息するまでは困難であることを、予めご了承ください。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to help students acquire an understanding of the legal system of the social security system in Japan and skill in making oral presentation and self-regulated learning through group work.
In the spring semester students will study the basic legal system of Japanese social security and in the autumn semester students will study recent court cases relating social security law.
This course will be taught in Japanese. Students need to make oral presentation and discussion in Japanese. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 授業終了時に、以下のことができるようになることを目標とします。
・社会保障の各制度の法的構造や、 社会保障法に関係する学説および判例を、正しく説明できる。
・社会保障制度の当事者間の法律関係やそこで生じうる法的問題について、授業で得た知識を用いて、論理的に分析することができる。
・課題の研究に必要な文献資料・データを収集することができる。
・文献資料・データを分析し、その内容を正確に理解することができる。
・研究成果を口頭で発表し、議論を通じて研究の意義と課題を指摘できる。
・研究成果を論理的に文章で記述できる。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 春学期・秋学期を通した1年間の授業内容の予定は以下の通りです。
春学期① イントロダクション
春学期の初回ゼミで、報告グループ分け、報告テーマの分担、報告スケジュールの決定を行う。
春学期② 社会保障法制度の概要の学修
社会保障法の各分野につき、簡単な歴史的経緯、制度の運営者、給付の対象者、給付の内容・種類、費用負担(財源)についてまとめ、報告をする。
報告者以外の参加者も、取り上げるテーマについて参考書等で予習をしてから各回のゼミに臨むこと。
春学期③ 社会保障の政策課題の学習
社会保障の政策課題につき、現行制度の仕組み、問題の現状と背景、ならびに現在の対策や議論について調べ、自分たちの意見をまとめ、報告を行う。
報告グループは、報告レジュメを1週間前のゼミで配布する。 報告者以外の参加者も、レジュメをもとに予習をして各回のゼミに臨むこと。
春学期④ 施設見学
名古屋市内の社会福祉施設を訪問し、実際の福祉サービス提供のあり方と課題を学ぶ。
訪問する施設に関わる社会保障法制度について、事前に各自予習をしてから見学に臨むこと。
春学期⑤ 期末レポートの作成(2年次のみ)
夏季休暇中に、春学期に報告したテーマから1つを選んでレポートを作成する。
合同勉強会(ゼミ合宿)
春学期の学習成果を生かし、他大学との合同勉強会に臨む。合同勉強会の具体的な時期、テーマおよび運営方法については授業中に指示する。
秋学期① イントロダクション(秋学期)
秋学期初回のゼミにて、報告グループ分け、報告テーマの分担、報告スケジュールの決定を行う。
秋学期② 社会保障に関わる裁判例の学習
近年の社会保障法の裁判例を取り上げ、判決について批判的な検討を行い、自分たちの意見をまとめ、報告を行う。
報告グループは、報告レジュメを1週間前のゼミで配布する。 報告者以外の参加者も、判決文を必ず一読し、レジュメをもとに予習をして各回のゼミに臨むこと。
秋学期③ 施設見学
名古屋市内の社会福祉施設を訪問し、実際の福祉サービス提供のあり方と課題を学ぶ。
訪問する施設に関わる社会保障法制度について、事前に各自予習をしてから見学に臨むこと。
秋学期④ 期末レポートの作成(3年・4年次)
秋学期に報告した裁判例の中から1つを選んでレポートを作成する。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 春学期・秋学期を通して履修すること。
社会保障法に関する事前の知識は不要ですが、興味関心と自主的に勉強する意欲は必要です。
2年次から3年次にかけては、憲法、民法、行政法、労働法など、社会保障法を学ぶ前提として必要となる実定法科目を積極的に履修してください。また、3年・4年次には、秋学期に開講される社会保障法の講義を受講することを強く薦めます。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 授業への貢献度50%(報告内容の適切さ、質問への応答や発言の内容の適切さ、議論への参加の程度により評価する)および期末レポート50%(授業で得られた知識に基づき、課題について論理的に論述できているかを評価する)。
社会保障の各制度の法的構造や関係する学説・判例を正しく説明できること、社会保障に係る政策問題や法律問題について論理的に論述できること、以上の能力を養うための授業に積極的・能動的に参画することをもって、合格の基準とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 事前の教科書として個別に指定するものはないが、必要に応じて参考文献を紹介する。 |
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参考書 Reference Book | | 笠木映里ほか『社会保障法』有斐閣(2018年)
岩村正彦編『社会保障判例百選〔第5版〕』(有斐閣、2016年)
その他の参考文献は、必要に応じて授業中に紹介します。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | ・報告グループのメンバーとともに報告の準備に取り組むこと
・報告を担当しないときも、事前にレジュメや参考文献をもとに予習をしてからゼミに臨むこと |
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注意事項 Notice for Students | | 通常のポケットサイズの六法では本授業で取り扱う法律が十分に掲載されていないので、ノートPCやタブレット等、Web上のサービス(e-Gov法令検索等)で現行法令を確認できる媒体を各自で持参してください。
ゼミでは、報告・議論の両面で一人ひとりが積極的に参加することが肝要です。報告の準備に当たり、グループのメンバーに迷惑をかけるような無責任な態度・行為を取ることは固く禁じます。また、自分が報告担当ではないときも予習をして臨み、質問や意見を積極的に発することを目指してください。
施設見学やゼミ合宿といった課外学習もゼミの学習の一環と位置付けていますので、特段の事情のない限り参加することが原則となります。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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