授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本授業では地域を財政の視点から考える.我が国の地方財政の現状を概観するとともに,地方財政に関する経済理論を紹介する.国・地方の機能分担,地方歳出構造,地方税,補助金,地方債の各項目について,制度と制度を支える経済理論を学ぶ. |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The purpose of this course is to learn local public finance institutionally and theoretically. The topics include the fiscal functions of the local public sector, local public expenditures, local taxes, intergovernmental transfers and local debts. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ・受講生が地方財政制度に関する基礎知識を習得する
・受講生が地方財政制度を検討・評価する理論的知識を習得する |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | ガイダンス:本講義の概要とテキストについて
テキスト:菅原、松本、加藤 (2023)『地方財政の見取り図』有斐閣ストゥディア
第1章 地方財政のすがた──簡単には割り切れない国と地方の関係
(トピック)地方財政の規模;地方財政の役割と構造;地方財政計画と国の関与;地方財政改革の流れ
第2章 財政の機能と地方財政が果たすべき役割──地方財政の仕事は何?
(トピック)シャウプ勧告・神戸勧告;財政の機能;地方財政が果たすべき役割
第3章 地方分権の経済理論──地方分権は良いことばかり?
(トピック)地方分権のメリット;地方分権のデメリット;地方分権の帰結
第4章 地方歳出構造と行政改革──求められる能率性と柔軟性
(トピック)目的別歳出と性質別歳出;市町村合併と広域連携
第5章 地方税の制度と理論──国と地方の税金は違います
(トピック)わが国の地方税制度;地方税原則;主要な地方税と地方税原則
第6章 国庫支出金の制度と理論──国からのひもつき補助金は悪いもの?
(トピック)国庫支出金制度;特定補助金の理論;国庫支出金の課題と改善
第7章 地方交付税の制度と理論──地域間格差への対応はいつの時代も悩ましい
(トピック)財政調整制度の現状と理論;財政調整制度の仕組み;普通交付税制度の詳解;財政調整制度に関するトピック
第8章 地方債と地方財政健全化──地方は自由に借金できる?
(トピック)地方債制度;地方債の経済理論;地方財政健全化法
講義に際しては、テキストと併せて簡単なパワーポイントも使用する予定。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修要件は要さない.しかしながら,財政・公共経済関係科目の履修者を想定している.また,授業にはミクロ・マクロ経済学の基本的知識(余剰分析や乗数理論等)を必要とする部分が一部含まれる.これらの関係科目の未履修者は,本講義と同時に履修して欲しい. |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | ・講義内容に関する期末試験を実施して成績評価する. 合格基準は,地方財政に関する基礎理論や制度の基本的枠組みを理解していること(C評点以上)である.
・履修取り下げ制度を採用しない.期末試験を受験しない場合には「欠席」とする.
・(コロナ等の緊急事態が発生した場合)事前のアナウンスの上,期末レポートに切り替える可能性がある. |
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教科書・参考書 Textbook/Reference Book | | 菅原宏太、松本睦、加藤秀弥 『地方財政の見取り図』 有斐閣ストゥディア
ISBN 978-4-641-15116-1 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | テキストの関連箇所に事前に目を通しておくこと、そして講義後の復習を欠かさないことが望ましい。 |
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注意事項 Notice for Students | | テキストを講義前に準備しておくことが望ましい。講義用パワーポイント資料については、1回目講義後にTACT経由で配信する予定である。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 遠隔対応が必要となった場合には,対応方法をTACT等で事前に連絡する。 |
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質問への対応方法 Office hour | | 講義中、あるいはメールにて質問を受ける:z42622a@cc.nagoya-u.ac.jp |
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