授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この講義では中学校や高校でキャリア教育を指導するための基礎知識の習得を主な目的とする。加えて教職課程の未修者にも自身のキャリアを考える知見と今日的な話題を提供する。ただし受講者の就職活動を支援するための科目ではないことに留意すること。
この講義では職業指導、進路指導、キャリア教育と展開してきた国内教育行政の歴史を踏まえつつ、発達心理学におけるキャリア教育の基礎理論を概説する。また視聴覚教材を用いて、キャリア・カウンセリングの入門とその手法の多様さに触れる機会を設ける。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The main purpose of this lecture is to acquire basic knowledge for teaching career education in middle and high schools. In addition, it will provide students who have not yet completed a teaching course with knowledge and current topics for thinking about their own careers. Please note, however, that this course is not intended to support students' job hunting activities.
This lecture will outline the basic theory of career education in developmental psychology, taking into account the history in domestic educational administration that have developed in the areas of vocational guidance, career guidance, and career education. Using audiovisual materials, the course will also provide an introduction to career counseling and an opportunity to experience the diversity of career counseling methods. |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ・キャリア発達の基礎理論とキャリア概念の多義性を理解できる。
・自身のキャリア観を口頭や文書で表現できる。
・中学校・高等学校で「職業指導」を行うための基礎知識を習得できる。 |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1 導入① 講義概要の説明とキャリア教育入門
2 導入② 職業教育の歴史と教育政策(職業指導、進路指導、キャリア教育)
3 「自己概念を中心としたキャリア発達」(ドナルド・スーパー)
4 「環境との相互作用によるキャリア行動の発達」(ジョン・ホランド)
5 「学習理論からのアプローチ」(ジョン・クルンボルツ)
6 「組織内キャリア発達」(エドガー・シャイン)
7 「人生上の転機とその対処」(ナンシィ・シュロスバーグ)
8 「関係性アプローチ」(ダグラス・ホール)
9 キャリア・カウンセリング入門
10 「統合的キャリア発達」(サニィ・ハンセン)
11 「キャリア構築理論」(マーク・サビカス)
12 「ワーキング心理学」(D.L.ブルスティン)
13 中等教育のキャリア教育実践例
14 キャリア教育のための教材研究1
15 キャリア教育のための教材研究2
・受講者数と興味関心に応じ、講義内容の順序を柔軟に変更することがある。
・講義に加え、映像資料を視聴する機会を設ける。
・職業指導の授業で活用できる教材研究と意見交換の機会を適宜取り入れる。 |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | |
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | ・履修取り下げにあたり、履修取り下げの申し出を必要としない。
・授業参加度(課題の提出と積極的な発言):60%
・定期試験、または期末レポート:40%
・発表やレポートに意図的なねつ造、改ざん、盗用(FFP)が含まれると講義担当者が判断した場合、基準点に達しているとしても単位を認定しない。 |
|
|
教科書・参考書 Textbook/Reference Book | | 教科書を使用しない。講義内容に対応したレジュメ(PDF)や資料を配布する。
参考文献
・文部科学省(2019)『高等学校学習指導要領解説 商業編』実教出版
・日本キャリア教育学会 編(2020)『新版 キャリア教育概説』東洋館出版社
・児美川孝一郎(2023)『キャリア教育がわかる――実践をデザインするための〈基礎・基本〉』,誠信書房
・仙崎武ほか 編(2008)『キャリア教育の系譜と展開』雇用問題研究会
・渡辺三枝子(2007)『新版 キャリアの心理学―キャリア支援への発達的アプローチ』ナカニシヤ出版 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | ・2回に1度ほどの頻度で課題の提出を求める(1回につき90₋120分程度の執筆作業を要する)。提出までに2週間ほどの作成期間を設ける。 |
|
|
注意事項 Notice for Students | | ・受講者は講義用レジュメをPDFで閲覧し、MS-Wordファイルで課題を作成し、オンラインで提出する。これらの作業に対応できる情報端末を各自で用意する。
・教職課程の未修者も受講を歓迎する。ただし本講義は、高等学校商業科の教職志望者を想定している。
・ESの作成法やSPI対策など、受講者の就職活動支援を目的とする科目ではないことに留意する。 |
|
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
|
質問への対応方法 Office hour | | ・授業中や授業後に口頭またはE-mailで質問を受け付ける(初回授業でE-mailアドレスを案内する)。 |
|
|