授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 地球惑星科学の研究には、対象とするフィールドである地球や惑星において実際にデータを取得すること、つまり、観測・計測が不可欠である。最先端の研究で用いられている観測・計測の原理であっても、これまで学んできた基本的な物理や数学が応用されている。この講義では、基礎科学の研究をとおして科学的素養を身に付けるため、特に地球物理学的観測・計測において物理や数学がいかにして論理的に応用されているか(観測・計測の原理)、観測によってどのようなデータが取得され、どのような処理をして、どのような事柄が分かるか(観測の成果)について学ぶ。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Observations and measurements are indispensable for research on earth and planetary sciences, in which data is actually acquired from the target fields, the earth and planets. Even with the principles of observation and measurement used in cutting-edge research, the basic physics and mathematics that have been learned so far are applied. In this lecture, how physics and mathematics are applied logically, especially in geophysical observation and measurement (principles of observation and measurement), what kind of data is obtained by observation and what kind of processing is performed Then, learn what you can understand (observation results). |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN)) | | 本講義を通じて、問題解決の際の考え方や議論の方法そのものを学ぶ専門リテラシーを身に付け、基礎科学の活用によって社会の様々な分野で大きく貢献できる能力を養う。具体的には、
1.地球惑星科学研究のためのデータ収集(観測)から解析、解釈に至る一連の過程で必要な知識、考え方
2.これまでに学んできた簡単な数学・物理と観測との関係についての理解
3.時系列解析を行う際の理論的背景と、実データを用いる際の注意点の理解 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | At the end of the course, participants are expected to acquire specialized literacy to learn the way of thinking and discussion methods when solving problems, and cultivate the ability to make significant contributions in various fields of society through basic science research. In particular,
1. Knowledge and ideas necessary for a series of processes from data collection (observation) to analysis and interpretation for earth and planetary science research
2. Understanding the relationship between observations and simple mathematics and physics that the participants have learned
3. Understanding the theoretical background for time series analyses and points to note when using actual data |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 1.観測・計測
*観測・計測の基本的な考え方を学ぶ。
1−1.観測・計測とは
1−2.いろいろなセンサ・計測
2.地震の観測
*地震計の原理を題材に、これまでに学んできた簡単な数学・物理と観測との関係を学ぶ。
2−1.地震計の原理
2−2.最近の地震計
3.応力測定
*地殻内応力の推定法の原理とその具体的な方法について学ぶ。
3−1.応力とは
3−2.地震学的手法による応力場の推定
3−3.ボアホールでの応力測定
4.測地観測
*地殻内応力の推定法の原理とその具体的な方法について学ぶ。
4−1.ひずみとは
4−2.地上での測地観測(水準測量,検潮,伸縮計,傾斜計)
5.観測・計測と時系列データの扱い
*時系列解析を行う際の理論的背景を学び、実データを用いる際の注意点を理解する。
5−1.デジタルサンプリング
5−2.スペクトル解析
5−3.フィルタリング |
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履修条件 Course Prerequisites | | 共通教育で学んだ数学および物理の理解を前提とする。 |
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関連する科目 Related Courses | | 主として、地球惑星物理学実験法及び実験Ⅰ、地球計測学演習、地球惑星数学及び演習、地震学、地球内部物性論、現代測地学 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | およそ3回に1回課すレポ-トの記載内容を100点満点に換算して評価する。
レポート1 ドップラー効果の活用について
レポート2 地震計の特性について(複素関数の扱い)
レポート3 法線応力と剪断応力について(力のつり合い・主軸変換の扱い)
レポート4 ひずみエネルギーについて(物理的な考え方)
レポート5 フーリエ変換について
各レポートは、これまでに学習してきた物理や数学を正しく理解し、問題設定に応じて正しく活用できていることを最低限の合格基準とする。100点満点で60点以上を合格とする。 |
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不可(F)と欠席(W)の基準 Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades | | 「履修取り下げ届」が提出された場合は「欠席(W)」、それ以外および成績評価が基準に達しない場合はFとする。 |
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参考書 Reference Book | | 事前の参考書として個別に指定するものはないが、授業進度、学生の理解に合わせて適宜指定する。
また、プリントに掲載する図は地震学等の教科書から引用する。その文献名を記載しているので,参考にすること。 |
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教科書・テキスト Textbook | | 事前のテキストとして個別に指定するものはないが、必要な資料やプリントを授業ごとに配布する。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義の最後に次回の内容を告知するので、基本的な内容を予習の上、出席すること。
復習として講義の中で省いた式変形(講義中に示す)を授業時間外に行うこと。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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他学科聴講の可否 Propriety of Other department student's attendance | | |
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他学科聴講の条件 Conditions for Other department student's attendance | | 初回授業日の前に tad@seis.nagoya-u.ac.jp へメールにて連絡すること。その際、氏名および学科等を明記すること。 |
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レベル Level | | |
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キーワード Keyword | | |
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履修の際のアドバイス Advice | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 遠隔で実施する必要が生じた場合はzoomを使用することとし、その旨をTACTを通じて受講者に連絡する。 |
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