授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 大気の力学と熱力学、雲・降水粒子の物理学の基礎を理解するとともに、実際の気象現象がこれらの物理過程により説明できることを理解する。その上で、社会的に関心の高い集中豪雨、台風とはどのような気象現象なのか、これらの気象現象に遭遇した際に注意しなければならない点などを理解する。また、これらの現象を理解するための手段としての気象レーダと数値モデル(天気予報)の概要についても紹介する。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | The aim of this course is to understand the basics of atmospheric dynamics, thermodynamics, and cloud microphysics. Also, it is to capture the weather phenomena, such as torrential rains and typhoons, by physical processes. In addition, the current status of weather radars and numerical forecast models which understand these weather phenomena will be introduced. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN)) | | 毎日の天気予報などで報じられる気象現象と、その現象を支配している物理過程を理解する。災害をもたらすような気象現象については、注意すべき点、役に立つ気象情報について理解する。これらの理解を通じて、様々な気象情報を有効に活用できるようになることを目指す。 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | This course aims to understand the meteorological phenomena based on the governing physical processes. Also, it aims to understand the useful information for weather events, such as torrential rainfall and typhoons. We wish that students will be able to effectively utilize the weather information through these understandings. Understand what to watch out for and useful weather information for weather events that can lead to disasters. Through these understandings, we aim to be able to effectively utilize various weather information.
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 参考書として挙げている「一般気象学」に沿って講義を進めていく予定である。
以下に講義における大項目のキーワードを示す。大項目の数と講義の数は同じではない。
(1) はじめに:講義の流れ・目的の紹介
(2) 大気の鉛直構造:対流圏と成層圏、オゾン層とオゾンホール
(3) 乾燥大気の熱力学:理想気体の状態方程式、熱力学の第1法則、温位、静力学平衡、乾燥断熱減率
(4) 湿潤大気の熱力学:大気中の水蒸気、水の相変化、湿潤断熱減率、相当温位、大気の静的安定度
(5) 降水過程:水滴の生成、エアロゾルと凝結核・氷晶核、凝結過程による雲粒の成長、併合過程による雨滴の成長、氷晶過程と固体降水粒子の成長
(6) 大気放射:太陽放射・地球放射、放射平衡温度、温室効果、地表面熱収支
(7) 大気の運動:気圧傾度力、コリオリ力、地衡風、温度風、地表面摩擦、発散・収束、渦度
(8) 大規模な大気の運動:ハドレー循環、モンスーン、温帯低気圧、傾圧不安定、前線
(9) メソスケールの気象:積乱雲、ダウンバースト、雷、積乱雲の組織化、線状降水帯
(10) 顕著現象:集中豪雨、台風の強化
(11) 大気現象の観測:直接観測、リモートセンシング、気象レーダ
(12) 天気予報の技術:数値モデル、天気予報
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履修条件 Course Prerequisites | | 熱力学基礎、流体力学は気象学の基礎となる内容であるため、履修していることが望ましい。また、大気水圏科学基礎は気象学に関連する内容の講義がされているため、履修することで理解が深まると思われる。 |
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関連する科目 Related Courses | | 気候科学、海洋科学は関連する内容であるため、併せて履修することが望ましい。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 以下の2つの内容で評価を行う。
1.講義中に教員からの質問に積極的に回答を行うかどうか、講義内容への質問を行うかどうかなどにより参加の度合いを評価する。講義への質問は毎回宿題の形で提出してもらう(50点満点)。
2.年末年始にかけて、講義内容の理解度を確認するための最終レポートを課す。このレポートの提出の有無と記述内容により講義全体の理解度を評価する(50点満点).
両者の総和で、60/100点を獲得した者を合格とする。
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不可(F)と欠席(W)の基準 Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades | | 成績評価基準に到達していないものは不可(F)とする。履修取り下げの申し出があり、教員が確認した場合には(W)となる。 |
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参考書 Reference Book | | 一般気象学【第2版】小倉義光, 東京大学出版会
大学生向けの気象学の基本的な教科書である。
講義は概ねこの参考書の内容に沿って進めていく予定である。
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教科書・テキスト Textbook | | 教科書は指定しない。毎回の講義スライドを講義前にTACTにアップロードする。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義内容についての疑問を小レポートで提出することを課す。講義内容に関連した疑問を考え続けることは重要である。 |
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注意事項 Notice for Students | | |
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他学科聴講の可否 Propriety of Other department student's attendance | | |
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他学科聴講の条件 Conditions for Other department student's attendance | | 特になし。気象学に興味をもってくれる方の聴講は歓迎する。 |
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レベル Level | | |
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キーワード Keyword | | |
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履修の際のアドバイス Advice | | 一度の講義を聴いただけで全てを理解できるわけでないので、分からないことがあったら教員や周囲の友達に質問したり、自分自身で調べてみたりすると良い。対象に興味をもつこと、興味をもった内容について何らかの行動を起こしてみることが研究活動(その後の自分で仕事を探していく過程)に通じると考えている。 |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 原則として対面形式で行う。オンラインで実施する必要がある場合には、TACTなどでその都度連絡する。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
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