授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業では地球惑星科学の主要分野の一つである海洋学について、その基礎を中心に幅広く学びます。具体的には、まず第一に海水の物理的・化学的特徴や、水や物質、熱の移動・拡散を支配する法則などに関する知識を習得します。続いて、地球の気候や物質循環、生命進化に果たす(もしくは、果たしてきた)海洋の役割を体系的・包括的に理解します。また、結果として明らかになった海洋像だけでなく、それを明らかにした手法や歴史的背景についても学びます。海洋学や地球惑星科学に対する深い考察力を滋養するとともに、科学的・合理的な知識に基づく正確な海洋像・地球像の確立を目指します。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this class, you will learn a wide range of topics, focusing on the basics of oceanography, which is one of the major fields of earth and planetary science. Specifically, you will acquire knowledge about the physical and chemical characteristics of seawater, together with the laws governing the advection and/or diffusion of water, chemicals, and heat in ocean. Next, we will systematically and comprehensively understand the role of the ocean in the climate, geochemical cycle, and life evolution of the earth. You will also learn about the historical background that revealed present ocean science. We aim to cultivate deep insight into oceanography and earth and planetary science, and to establish accurate ocean and earth images based on scientific knowledge. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN)) | | この授業では、受講者が以下の知識や能力を身につけることを目標とする。
1. 海水の物理的・化学的性質に関する基礎知識と、これを正確に説明出来る能力
2. 海洋における物質や熱の移動・拡散、一次生産(光合成)に関する基礎知識と、これを正確に説明出来る能力
3. 地球の気候や物質循環、生命進化に果たす海洋の役割に関する基礎知識と、これを正確に説明出来る能力 |
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到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | The goal of this class is to acquire the following knowledge and abilities.
1. Basic knowledge about the physical and chemical properties of seawater, together with the ability to explain this accurately
2. Basic knowledge about the advection/diffusion of chemicals and heat, and the primary production (photosynthesis) in the ocean, together with the ability to explain this accurately.
3. Basic knowledge about the role of the ocean in the climate change, geochemical cycle, and life evolution, together with the ability to explain this accurately. |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 以下の内容に関して、この順番で授業を行う。なお各項目は概ね1-2回分の授業に相当しているが、授業の進行速度は状況を見ながら柔軟に調節するので、厳密では無い。
1. チャレンジャー号の探検航海と海洋学の幕開け
2. 海水の物理的・化学的性質
3. 海洋を介した物質と熱の移動
4. 海水の水平移流・鉛直混合
5. 深層大循環と気候への影響
6. 分子拡散と渦拡散
7. 栄養塩と一次生産
8. 地球の炭素循環と海洋の炭酸系
9. 溶存酸素と酸化・還元反応
10. 海底堆積物中の続成過程とメタン生成
11. メタンハイドレートと海底熱水系
12. 海洋の地球科学・生命科学
13. 海と地球の未来を考える
毎回授業の最初に前回(もしくはそれ以前)の授業内容に係るものを中心に据えた小テストを実施するので、復習をしておくこと。また前回授業で課題を設定され、小テストでそれに対する回答を要求されている場合は、それも回答すること。 |
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履修条件 Course Prerequisites | | |
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関連する科目 Related Courses | | 大気水圏フィールドセミナーIIを受講する場合は、なるべく本講義を受講しておくこと。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | (評価の方法・基準)毎回の授業時に実施する小試験の合計点(100点満点、出席点を含む)もしくは期末試験(100点満点)のうち良い方をもって評価とし、これが50点以上の場合を合格(単位取得)とする。
(欠席・遅刻・途中退席の取り扱い)通常の欠席や遅刻、途中退席の場合、その回の小試験は0点となる。ただし止むを得ぬ事情による途中退席と教員が認めた場合は、その回の小試験は有効とし、止むを得ぬ事情による欠席や遅刻と教員が認めた場合は、その回の小試験は他のすべての回の平均点とする(詳細は教員に確認すること)。 |
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不可(F)と欠席(W)の基準 Criteria for "Fail (F)" & "Absent (W)" grades | | 単位取得基準を満たさない場合は、欠席(W)として扱う。 |
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参考書 Reference Book | | 野崎義行著「地球温暖化と海」(ISBN-13: 978-4130633031)
Open University編「Seawater」(ISBN: 0750637153) |
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教科書・テキスト Textbook | | 授業における解説で理解出来ることを基本としているので、教科書として個別に指定するものはありません。必要な資料やプリントは授業ごとに適宜配布します。 |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 特に時間は指定しませんが、毎回の授業開始時(場合によっては終了時の可能性もあり)に小試験を実施しますので、準備を進めて下さい。内容はそれ以前の回の講義内容に関する復習的な内容が7割で、それ以外は、それを踏まえた応用問題、もしくは一般的な科学的素養に関する問題です。 |
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注意事項 Notice for Students | | This course will be taught in Japanese. |
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他学科聴講の可否 Propriety of Other department student's attendance | | |
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他学科聴講の条件 Conditions for Other department student's attendance | | |
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レベル Level | | |
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キーワード Keyword | | 海洋学、海洋化学、海洋物理学、海洋生物学、大気海洋相互作用、渦拡散、酸素、深層大循環、栄養塩、光合成、炭素循環、酸化・還元反応、海底堆積物、メタン |
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履修の際のアドバイス Advice | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | 対面で行うことを基本とする。黒板を使用した板書を中心とする。黒板の撮影は不可とし、必要であれば必ずノートに書き留めること。 |
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遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | 対面で行うことを基本とする。遠隔授業で行わざるを得ない場合はNUCTを通じて、追加措置を連絡する。 |
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