学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
農学部
時間割コード
Registration Code
0900829
科目区分
Course Category
専門科目
Specialized Courses
科目名 【日本語】
Course Title
分子生物学1(生命)(2016年度以前入学)
科目名 【英語】
Course Title
Molecular Biology 1
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
山篠 貴史 ○ 中道 範人
担当教員 【英語】
Instructor
YAMASHINO Takafumi ○ NAKAMICHI Norihito
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 火曜日 4時限
Fall Tue 4
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では、生命現象を分子レベルで理解する分子生物学と呼ばれる分野の講義を行う。生物固有の生理的な特徴の大部分は遺伝情報を担うゲノムに書き込まれており、その分子実体はDNAである。異なる性質の元になる「変異」もDNA分子上に生じる。本講義では、DNAの中に存在する「遺伝子」の機能について学ぶ。具体的には、生体高分子の構造と機能に基づいて、遺伝情報が正確に複製される分子メカニズム、細胞が環境情報を感知して転写を調節する細胞機能、および、遺伝暗号がタンパク質に翻訳される仕組みを学ぶ。これらの学習を通して、遺伝子と表現型の関係を分子反応の観点から捉えることを目的としている。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
After completion of the lecture, students will understand that replication and expression of genes are accomplished by highly concerted molecular reactions involving a large number of proteins and RNA molecules. Students will be able to understand the way of thinking in molecular biology. Armed with these things, students will be able to understand other agricultural classes better and more scientifically, and also will hopefully have better scientific literacy.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
遺伝子のはたらきに基づいて生命機能を理解するという分子生物学的な思考法を習得する。この過程で、多様な生命機能がタンパク質,核酸を中心とした生体分子による非常に精巧な分子反応によるものであることを理解するとともに、社会に応用されているバイオテクノロジー分野の健全な発展に資する科学リテラシーの素養を磨く。
到達目標【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
【学習する項目】
1.生命とは
2.遺伝子の実体
3.DNAの構造と機能
4.DNAの複製
5.DNAの組換え
6.遺伝子の変異と修復
7.ゲノム解読と遺伝子改変技術(バイオテクノロジー)
8.遺伝子の転写
9.遺伝暗号とコドン(mRNAおよびtRNAの構造と機能)
10.リボソームの構造と機能
11.mRNAの翻訳(開始・伸張・終結)
12.タンパク質の成熟と翻訳後修飾
13.原核生物における転写調節機構
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
この講義は農学部応用生命科学科における専門科目と同等の位置づけで、学部指定・学科指定の受講条件の下に実施している。本科目を履修する上では、高等学校における生物選択の有無は関係なく、生命を支える多様な細胞機能を自然科学の法則に則ってできる限り明確に理解しようとする姿勢が重要である。1年次の受講生にとってはやや複雑で少し高度な(専門的な)細胞生物学的な洞察力(ものの見方)を要するので、講義で得た知識を正確かつ体系的に理解し定着させるための、自主的な課外学修が非常に重要な科目であることにも留意していただきたい。本講義で扱う「遺伝の本質」や「遺伝子発現の調節機構」は、農学部応用生命科学科が研究課題としている環境変化への適応、個体発生(器官形成や細胞機能の分化)、恒常性、病気・健康、老化などをはじめとする様々な生物現象を理解するための根幹部分であり、2年次以降の学部専門科目の学修にとっても必要となることから、単位認定は筆記試験による厳しい基準で行うので、1年次の基盤科目の一つと認識して取り組んでいただきたい。
【関連する科目】
化学実験
生物化学1
有機化学1
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
筆記試験によって評価する。課外学修への取り組みを参考にすることがある。
教科書・テキスト
Textbook
「レーニンジャーの新生化学・第7版」
上巻ISBN978-4-567-24408-4 項目01-03 上巻 Chap.8,9
下巻ISBN978-4-567-24409-1 項目03-15 下巻 Chap.24,25,26,27,28
参考書
Reference Book
ワトソン 遺伝子の分子生物学(東京電機大学出版局)
Lewin エッセンシャル遺伝子(東京化学同人)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
教科書のわかりにくい部分を講義で解説するとともに重要な確認事項を提出課題として設定するので、課外学修での復習の参考にしていただきたい。また、参考書も利用して曖昧な知識を正確な知識として定着させることが分子生物学の学修には効果的である。
使用言語
Language Used in the Course
日本語
授業開講形態等
Lecture format, etc.
A-1)対面授業科目(対面のみ)
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)