学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
医学部(保)
時間割コード
Registration Code
1735332
科目名 【日本語】
Course Title
病因検査技術開発法I
科目名 【英語】
Course Title
Laboratory Microbiology Practice C
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
松島 充代子 ○ 未定
担当教員 【英語】
Instructor
Matsushima Miyoko ○ Undetermined
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春2期 水曜日 3時限
春2期 水曜日 4時限
春2期 水曜日 5時限
春2期 木曜日 5時限
Spring2 Wed 3
Spring2 Wed 4
Spring2 Wed 5
Spring2 Thu 5
必修・選択
Required / Selected
必修


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
【背景】本実習は、病原微生物検査学実習Aで学んだ基本的な知識、無菌操作の習得、病原細菌の分離, 同定法に必要な知識および手技の総括として位置づけている。

【目的】本実習では、病原細菌の他にも、真菌やウイルスに関する知識を増やし、臨床検査を実施する過程で生ずる問題を学生自身で見いだし解決することを目的とする。各種検査材料の取り扱いや輸送方法や保存方法を理解するとともに、得られた検査結果から患者の病態を理解し、臨床的に価値が高い、付加価値のある結果報告ができるような微生物検査能力の涵養を目的とする。患者検体を取り扱い際の倫理についても学習する。臨地実習にも耐えうる知識と技術の習得を目指し、積極的に課題に取り組んでほしい。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course deals with the methodology and technique about antimicrobial susceptibility testing methods and screening tests for antimicrobial resistance bacteria. It also enhances the understanding the infectious disease and patient's condition from the obtained results.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
の実習では、受講者が実習終了時に、以下の能力を身につけていることを目標とする
1. 薬剤感受性試験の技術が修得できている
2. 主な病原真菌の薬剤耐性菌のスクリーニングができる
3. 様々迅速検査の原理や手技が説明できる
4. 検査結果の解析と評価として、得られた結果から患者の病態が理解できる
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
By the end of the course, students should be able to do the following:
1. Perform the antimicrobial susceptibility testing methods
2. Perform screening tests for antimicrobial resistance bacteria
2. Explain testing methods for various rapid identification
3. Understand the pathological condition from obtained results
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1. 「薬剤感受性試験」
 感染症の治療における薬剤感受性試験の役割は大きい。近年の薬剤耐性菌の増加に伴い、微生物検査室では欠かせない検査となっている。この単元では、薬剤感受性検査の理論を解説し、さらに実際の薬剤感受性試験を行うことで感受性検査法の技術を習得するとともに、得られた結果の見方や考え方を学ぶ。

2. 「薬剤耐性菌と検査法」
 感染症の治療における薬剤感受性試験の役割は大きい。近年の薬剤耐性菌の増加に伴い、微生物検査室では欠かせない検査となっている。この単元では、薬剤耐性菌の耐性機序を解説し、さらに近年増加しつつある薬剤耐性菌として、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)と基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌のスクリーニング法を経験することで耐性検査法の技術を習得するとともに、得られた結果の見方や考え方を学ぶ。

3.「検査材料別検査法について」
 臨床微生物検査法の概要として、検体採取や輸送法、保存法の全般的な注意点について解説する。さらに、血液、髄液、尿、喀痰、便検査法における検体の採取、保存、検査手順について、実際の症例をもとに解説する。

4.「真菌検査法」
 酵母様真菌のうち、代表的な菌種であるCandida属菌について、クロモアガー寒天培地を用いた迅速簡便同定検査やスライドカルチャー法を紹介する。またCryptococcus neoformansの同定に用いられる墨汁染色標本を観察することで、真菌の検査技術を習得する。

5.「迅速診断技術、遺伝子・蛋白検査法」
 イムのクロマトグラフィーやラテックス凝集法など迅速診断技術を用いた検査法について解説する。また、最新技術である遺伝子診断技術による耐性菌の検出や質量分析機による菌種同定検査について学ぶ。

6.「精度管理とサーベイランス」
 正確な検査結果を報告するために精度管理は必須である。現在行われている厚生労働省院内感染サーベイランスJANISについて詳しく解説する。

7. 「検査結果の解析と評価-1」
臨床上重要な敗血症や髄膜炎などの症例を題材に、無菌材料を扱う際に検査に使用する培地や検査法(血清検査など)を調べながら、実症例の検査手順および得られた結果の見方や考え方を学習する。

8.「検査結果の解析と評価-2」
 臨床上重要な腸管感染症や呼吸器感染症などの症例を題材に、常在菌が存在する材料を扱う際に検査に使用する培地や検査法(血清検査など)を調べながら、実症例の検査手順および得られた結果の見方や考え方を学習する。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
本授業は、病原細菌の特徴および病原性など理解し、病原細菌を正しく分離同定できることを目標としており、2年生春学期に開講される「病原微生物学I, II」、秋学期に開講される「病原微生物学検査学I」、3年生春学期に開講される「病原微生物検査学 II」の履修を終了していることが必要である
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
実習中に行う小テスト及び実習レポートの内容などから総合的に評価する
教科書・テキスト
Textbook
松本哲哉ら著『臨床微生物学』(医歯薬出版)
事前に「実習のてびき」を配布します
参考書
Reference Book
日本臨床検査学教育協議会『微生物検査学 実習書』(医歯薬出版)
山口恵三,山中喜代治編『カラーアトラス微生物検査』(医歯薬出版)
坂崎利一訳『医学細菌同定の手引き』(近代出版)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
本次週科目の単位取得にあたっては、授業時間以外に予習、復習などの時間外学習が必要です。指定した教科書および実習の手引きなどで事前に実習内容を確認すること、またレポートを作成する際には充分に実習内容を復習してください。
授業の進め方
How to proceed with the class
特殊な培養法や染色法も行うので、実習内容をより理解するため、受講にあたっては、実習要項、教科書ならびに参考書などの該当部分を熟読し、知識を整理しておくこと。また、実習は技術の習得を目的としているので、積極的に実習に参加して下さい。
注意事項
Notice for Students
微生物専用白衣、実習用シューズ、マスク持参のこと。また、髪の長い学生は、髪を束ねるものや前髪を留めるものなどを持参すること。また、コンタクトレンズ着用の学生は、メガネまたはゴーグルを着用することが望ましい
本授業に関する参照Webページ
Reference website for this Course
担当教員からのメッセージ
Message from the Instructor
持参するもの:教科書、実習のてびき、筆記用具、油性ペン、色鉛筆

積極的に実習に参加してください。また、実習の手引きを配布しますので、実習内容を事前に予習してきてください。
使用言語
Language(s) for Instruction & Discussion
日本語
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)