授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業は、Thomas HardyのThe Mayor of Casterbridgeを、主として文化研究の観点から分析することを目的とする。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | Primary purposes of this course are: to provide students with an opportunity to read Thomas Hardy's The Mayor of Casterbridge with special attention to English society, culture and history, and help them acquire a sound theoretical knowledge in literature. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | この授業での学びを通して、①分析に必要とされる英文読解力を身につけ、②イギリスの社会・文化・歴史に対する理解力を涵養しつつ、③小説テクストをカルチュラル・スタディーズやナラトロジー、読者反応理論などの観点から分析できるようになるのが到達目標である。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | Thomas HardyのThe Mayor of Casterbridgeは、プロットにwife saleなどの土着的な慣習が密接に絡み合っているため、文学作品でありながらもイギリス社会への格好の入門テクストともなっている。本授業ではまずこの小説を精緻に読むことで読解力を鍛えるとともに、イギリス社会・文化・歴史に対する理解力を涵養する。また、作為的な語りやフラッシュ・バックなどの小説技法に着目し、小説の分析法(ナラトロジー、ジェンダー批評、読者反応理論など)も併せて学んでゆく。この授業の後半では、映像作品The Mayor of Casterbridgeを取り上げ、何故映像作品は原典を裏切ることになるのか、読者反応理論の観点から議論する。映像作品を視聴することで、イギリスの社会・文化・歴史に対する理解を視覚的に深めてゆきたい。
第1回:導入:授業紹介と事前アンケート 第2回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: 歴史的・文化的産物としての文学テクスト 第3回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: wife saleとskimmity rideという風習 第4回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge:イギリスにおける離婚法の史的展開 第5回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: 三人称の語り手 第6回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: 作為的な語り 第7回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: スーザンを語る作中の男性たち 第8回: 論文を書く:合評会(1) 第9回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge:語り手と作中人物のホモソーシャルな関係 第10回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: フェミニズム的読解の限界 第11回: Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge: 読者反応理論と映像作品 第12回: BBC制作ドラマ The Mayor of Casterbridge: 映像作品はハーディのテクストを超えられるのか 第13回:BBC制作ドラマ The Mayor of Casterbridge: 映像作品はなぜハーディのテクストを裏切るのか 第14回:論文を書くこと:合評会(2) 第15回:総括及び授業(事後)アンケート |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 履修条件は要さない。ただし、ディスカッションが多いため、授業中に積極的に発言することが求められる。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | レポート80%、授業への貢献度20% 60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | Thomas Hardy, The Mayor of Casterbridge (Oxford: Oxford University Press) Oxford World's Classics のエディションが望ましい。 |
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参考書 Reference Book | | |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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