授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 本講義を通して、南北朝時代の考證のあり方の一例に對する知見を得ることを目的とする。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | This course aims to gain knowledge on how annotations were made in the period when China was divided between the Northern Dynasties and the Southern Dynasties, |
|
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 顏之推『顏氏家訓』「書證篇」の考證の方法と表現について、 ①文字學に關してどのような特徴があるか、 ②訓詁學に關してどのような特徴があるか、 ③音韻學に關してどのような特徴があるか、 ④後世の淸朝考證學と比較してどのような異同があるか、 について理解を深めることを目標とする。 |
|
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 授業の内容と構成
顏之推『顏氏家訓』第十七「書證篇」は、校勘、考證の類を載錄している。散發的ではあるが、前半は主に『毛詩』、『禮記』、『左傳』、『尚書』、『史記』、『漢書』、『後漢書』の疑義のある字句についての敍述、後半は問答體で顏之推が質問に答えるかたちを取っている。 本講義では、それらの中から文字、訓詁、音韻に關する條目を整理して取り上げ、顏之推の論證の方法について考察するとともに、淸朝考證學の論證の方法と比較し、その異同を論ずる。 講義は以下のように進める予定である。
第一回 イントロダクション(1)顏之推と『顏氏家訓』のあらまし 第二回 イントロダクション(2)文字学、訓詁学、音韻学の槪説 第三回~第七回 文字に關する條目、『説文解字』との關わり 第八回~第十一回 訓詁に關する條目、『爾雅』との關わり、助字について 第十二回~第十四回 音韻に關する條目、『顏氏家訓』第十七「音辭篇」との關わり 第十五回 まとめ |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 中國古典文の基礎的學力があること。 現代中國語ができることが望ましい。 |
|
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 受講者には授業中に積極的に発言することを求める。講義ではあるが、講義担当者との質疑応答にどれだけ貢献したかを評價する。特に、客觀的根處に基づいて論理的に自説を提示する力を重點的に評價する。以上の評價を50%とする。また、この講義で学んだことを、今後の研究にどのように反映できるかについての自己評價を10%とする。期末レポートを40%として評價する。60點以上を合格とする。60点以上を合格とする。 |
|
|
教科書・テキスト Textbook | | |
|
参考書 Reference Book | | 附阮元校勘記十三經注疏『毛詩』、『禮記』、『爾雅』 瀧川龜太郎『史記會注考證』 王先謙『漢書補注』 大島正二『中国言語学史 増訂版』汲古書院、2003 その他、講義において適宜紹介する。 |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義に先だって、指示された箇所を予習すること。講義の後は、指定された課題について見解をまとめ、次の授業で発表できるようにすること。 |
|
|
履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
|
備考 Others | | |
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | A-1)対面授業科目(対面のみ) 今後の感染状況によって変更の可能性がある。詳細はTACTで周知する。 対面を希望しない受講者にも十分配慮するので申し出てください。 |
|
|