学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・博前
時間割コード
Registration Code
2301910
科目区分
Course Category
法学研究科開講科目
Courses Offered by the Graduate School of Law
科目名 【日本語】
Course Title
西洋政治史基礎研究
科目名 【英語】
Course Title
Fundamental Studies In Western Political History
担当教員 【日本語】
Instructor
近藤 康史 ○
担当教員 【英語】
Instructor
KONDO Yasushi ○
単位数
Credits
4
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋 火曜日 3時限
秋 火曜日 4時限
Fall Tue 3
Fall Tue 4
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
ヨーロッパの国々の間で、政治体制や政治制度、政策の共通性や差異はどのようにして生まれたのだろうか。また現代のヨーロッパ政治は流動期にあるが、その源流はどこにあるのだろうか。本講義では、①民主主義制度、②政党と政党システム、③福祉国家を中心として、主に20世紀以降のヨーロッパ政治を検討し、これらの問題について考えることを目的とする。また時々、ヨーロッパ政治に関わる映画なども取り上げ、多面的な形で理解を深める。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course aims to provide students  with a basic understanding of European politics. From the view point of comparative politics, it focuses on political institutions, political parties, and welfare states of European states.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
上記の①②③を中心に、現在のヨーロッパ政治の確立や安定化の歴史、またその展開や制度に関し、ヨーロッパ諸国間でどのような共通性や違いがあったのかなどについて理解する。また単に政治史の知識を獲得するだけでなく、歴史・比較の理論や概念についても理解を深め、それらを用いて自ら関心を持つ西洋政治史上の事象を分析する能力を身につけることも目標とする。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
This course has several purposes:
- to understand the history of European politics, especially democratic polities.
- to learn about the cross-country differences and similarities.
- to examine issues such as welfare state, party systems, and so on.
- to help students compare politics in individual countries.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
(1)イントロダクション:本講義の内容や進め方などについて
(2)現代ヨーロッパの状況①:イギリスのEU離脱と議会政治の機能不全
(3)現代ヨーロッパの状況②:ポピュリスト政党の台頭と政治の流動化
(4)歴史・政治・比較①:歴史的制度論と経路依存性
(5)歴史・政治・比較②:政治の「凍結」と制度化
(6)議会政治の成立と発展
(7)政党の形成と発展
(8)労働運動と社会民主主義政党
(9)福祉国家の起源と分岐
(10)革命と民主化
(11)ファシズムと戦時体制
(12)戦後体制と民主政治①:イギリスと西ドイツ
(13)戦後体制と民主政治②:フランス・イタリア・スペイン
(14)戦後和解と福祉国家の発展
(15)福祉国家の類型
(16)ECの形成
(17)ECの発展
(18)福祉国家の停滞
(19)新自由主義①:イギリス・サッチャー政権を中心に
(20)新自由主義②:西ドイツ、フランス、スウェーデン
(21)新しい社会運動と脱物質主義
(22)社会民主主義政党の変化
(23)社会民主主義政党の諸政策
(24)EUのさらなる発展
(25)政治化するEU:ユーロ危機と難民危機
(26)ポピュリズム政党の台頭
(27)政党システムの変容と分解
(28)ヨーロッパ民主主義はどこに向かうか
(29・30)まとめと質疑応答
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修要件は要さない
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
毎回のレスポンスペーパー(計40点)+期末レポート(60点)
合計で60点以上を合格要件とする。
西洋政治史について授業を通して得られた知識や枠組に基づいて論理的に考察し論述できることを合格の基準とする。
教科書・テキスト
Textbook
特に定めない。
毎回の講義でレジュメを配布する。
参考書
Reference Book
松尾秀哉・近藤康史・近藤正基・溝口修平編『教養としてのヨーロッパ政治』(ミネルヴァ書房、2019年)
網谷龍介・伊藤武・成廣孝編『ヨーロッパのデモクラシー(改訂第2版)』(ナカニシヤ出版、2014年)
伊藤武・網谷龍介編著『ヨーロッパ・デモクラシーの論点』(ナカニシヤ出版、2021年)
その他、講義中に提示する。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
配布したレジュメを復習すること。
関心と必要に応じて、講義中に示された参考文献を読むこと。
注意事項
Notice for Students
特にありません。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)