学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
情報・博前
時間割コード
Registration Code
2530027
科目区分
Course Category
主専攻科目
科目名 【日本語】
Course Title
科学技術社会論特論
科目名 【英語】
Course Title
Science, Technology and Society
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
GSI136027J
担当教員 【日本語】
Instructor
笠木 雅史 ○
担当教員 【英語】
Instructor
KASAKI Masashi ○
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春2期 月曜日 2時限
Spring2 Mon 2
対象学年
Year
1年
1
授業形態
Course style

開講系(学部)・開講専攻(大学院)
Subject
社会情報学専攻
必修・選択
Required / Selected
選択


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
 科学、技術と社会はさまざまな形で関係している。「科学技術社会論」とは、これらの間のさまざまな関係性を研究する分野である。科学技術社会論は広範な学問であり、その中には科学、技術だけでなく、社会学、人類学、教育学、政治学、哲学なども含まれる。このため、科学技術社会論は、科学、技術と社会の多様な関係を分析するが、その関係を分析する際の視点も、さまざまな学問の知見を利用した多様なものとなる。さらに、科学技術社会論が扱う問題には、科学、技術と社会がどのように関係しているのかという記述的な問題だけでなく、それらはどのように関係すべきなのかという規範的な問題も含まれる。
 科学技術社会論は広範な学問であるため、本授業は「科学、技術と価値」に関わる問題に焦点を絞り、科学が価値独立なのか、価値独立であるべきなのかという点について、さまざまな論文を読みながら学習する。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
 Science, technology, and society are interrelated in many ways. Science, Technology, and Society (STS) is a field that explores the various relationships between them. STS is so broad that it encompasses not only science and technology, but also sociology, anthropology, education, political science, philosophy, and other fields. For this reason, STS analyzes the various relationships between science, technology, and society from different perspectives, drawing on knowledge and insights from a wide range of academic disciplines. Moreover, STS addresses both the descriptive questions of how science, technology, and society are related and the normative questions of how they should be related.
 As STS is a broad field, this course will focus on questions of science, technology, and value, and will examine whether and to what extent science is or should be value-free.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
(1) 科学技術社会論という学問についての基礎的な知識を身につける。
(2) 科学技術社会論内の幾つかの分析手法を学習する。
(3) これらの知識と分析手法を具体的事例に適用し、自分の分析を述べられるようになる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
(1) To acquire basic knowledge of STS.
(2) To learn different methods of analysis in STS.
(3) To develop skills in applying these methods of analysis to individual cases and discussing the results of analysis.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
本授業では、最初に科学技術社会論がどのような学問であるのかについての基本的な理解を身につける。科学技術社会論は広範な学問であるため、とくに「科学、技術と価値」に関わる問題に焦点を絞り、科学が価値中立的なのかという点についての理論的考察を主に学ぶ。それから、実際に科学、技術と社会的、政治的、倫理的、認識的価値がどのように絡み合っているのかを具体的な事例に基づいて学習する。
  大学院の授業であるため、基本的に(1) 各院生に英語の論文を読んでもらい、その要約を発表してもらう、(2) その論文についてディスカッションを行うという形式で進める。
 ※発表者以外も、論文を読んだ上で授業に望むこと。大体1回(90分)の授業で、10ページ程度の短い論文なら2つ、それ以上の長い論文なら1つを扱う。
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
履修条件はなし。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
授業でのディスカッションへの参加(20%)、論文の要約発表(30%)、期末レポート(50%)の合計100点満点で評価する。成績評価基準については全学のそれに準拠する。途中で履修の取りやめを希望する場合は,担当教員の許可を必要とする。
教科書・参考書
Textbook/Reference book
読書課題を配布する。必ず読書課題を読んだ上で、授業に参加すること。

参考図書は以下の通り。
Elliott, Kevin C. & Richards, Ted (eds.) (2017) Exploring Inductive Risk: Case Studies of Values in Science. Oxford University Press.
Elliott, Kevin C. & Steel, Daniel (eds.) (2017) Current Controversies in Values and Science. Routledge.
Gonzalez, Wenceslao J. (ed.) (2015) New Perspectives on Technology, Values, and Ethics: Theoretical and Practical. Springer.
Wyley, Alison.,_Kincaid, Harold. &_Dupré, John (eds.) (2009) Value-free Science: Ideals and Illusions. Oxford University Press.
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
毎週課される読書課題を読んだ上で、授業に参加する。期末レポートの作成にあたっては、配布する書き方ガイドにしたがって作成すること。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面授業
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)