授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | 比較認知科学は,多くの種の認知過程を動物種間あるいは人間の認知と比較することで,認知の進化を理解することを目指す領域である。この授業では,動物の高次認知過程を反映した行動と,その進化的背景および基盤,またヒトの認知における独自性について論じる。 |
|
|
授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | |
|
到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | ヒト以外の動物が示す意識に関わる心的過程(自己認識・心的時間旅行・メタ認知・第三者互恵性認識・道具使用など)に焦点を当てて論考する。比較認知科学研究の主な目的は、意識、言語、数概念、そして近年注目されている公平性の認知などの進化的・発達的起源を明らかにすることと、それを可能にするための進化的背景を模索することで、心の生物学的基盤を習得することを目指す。受講者は、認知科学に限らず、心理学・生物学・神経科学諸分野の観点と知識・理解を深め、心の働きについて重層的な討論ができることを目標とする。 |
|
|
到達目標 【英語】 Objectives of the Course | | |
|
授業の内容や構成 Course Content / Plan | | 課題文献として、各分野において重要な意味をもつ代表的論文を選んで指定するとともに、最新の論考を紹介するための文献も採用する。
主として以下のトピックスについて議論する予定である。
1. 論証とは(初回から講義します)
2. 論文紹介:心的時間旅行(カケス・チンパンジー)
3. 論文紹介:メタ認知(チンパンジー、カケス、イルカ)
4. 論文紹介:自己認知(チンパンジー、サル、サカナ)
5. 論文紹介:公平性の認知
6. 論文紹介:「心の理論」、経験投射(チンパンジー、幼児)
7. 論文紹介:脅威の検出
8. まとめ | |
|
|
履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | 英文の心理学・認知科学論文を読める英語力を有していること、そのために学部レベルの実験心理学講義において議論される基礎知識をすでに習得していることを前提として講義を進める。 履修の取り下げは2週以内にしてください。3週目以降に出席した人は、取り消せません(不可になります)。 | |
|
|
成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 文献講読をもとにした小課題の発表内容また討論への取り組みなどをもとにした平常点:70%,学期末レポート:30%をめどに総合的に評価する。 | |
|
|
教科書・参考書 Textbook/Reference book | | 文献等は講義時に説明する.
【教科書】指定しない、【参考書】動物たちは何を考えている?動物心理学の挑戦 藤田和生編著 技術評論社 2015年 | |
|
|
課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講義題材の予習,文献講読,小課題の提出。 | Reading assignments and short papers based on the reading. |
|
|
授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
|
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置 Additional measures for remote class (on-demand class) | | |
|