学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
理・博前
時間割コード
Registration Code
2630214
科目区分
Course Category
B類
Category B
科目名 【日本語】
Course Title
物性基礎論特別講義2
科目名 【英語】
Course Title
Special Lecture on Condensed Matter Physics 2
コースナンバリングコード
Course Numbering Code
担当教員 【日本語】
Instructor
槇 亙介 ○ 上久保 裕生
担当教員 【英語】
Instructor
MAKI Kosuke ○ KAMIKUBO Hironari
単位数
Credits
1
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
秋集中 その他 その他
Intensive(Fall) Other Other
授業形態
Course style
講義
Lecture
学科・専攻
Department / Program
物質理学専攻
必修・選択
Required / Selected
選択


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では、生物物理学の知見を基盤とし、特にタンパク質が示す階層縦断的な現象を捉える計測手法の理解を深めます。さらに、ミクロな分子・原子レベルからマクロな生命システムに至るまで、具体例を踏まえ、様々な階層で生じる現象の連動性を生物物理学的な視点から考察し、体系的に理解することを目指します。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
This course aims to deepen students' understanding of measurement techniques used to capture the hierarchical phenomena exhibited by proteins, based on the knowledge of biophysics. Furthermore, the course explores the interconnectedness of phenomena occurring at various levels, from the micro-scale of molecules and atoms to the macro-scale of living systems, through concrete examples, fostering a systematic understanding from a biophysical perspective.
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN))
本講義を通して、学生は以下のような能力を身につけることを目指します。
1. タンパク質が示す階層的な現象を理解し、それらを捉える計測手法の原理を深く理解する。
2. 様々な計測手法を適切に選択し、タンパク質研究に応用する能力を養う。
3. ミクロな分子・原子レベルからマクロな生命システムに至るまで、様々な階層で生じる現象を生物物理学的な視点から考察し、体系的に理解する。
4. 生物物理学の考え方を活用し、タンパク質研究における問題解決や新たな研究展開へと繋げる能力を身につける。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
Through this course, students will:
1. Understand the hierarchical phenomena exhibited by proteins and gain a deep understanding of the principles behind the measurement techniques used to capture them.
2. Develop the ability to appropriately select and apply various measurement techniques to protein research.
3. Systematically understand phenomena occurring at various levels, from the micro-scale of molecules and atoms to the macro-scale of living systems, from a biophysical perspective.
4. Acquire the ability to utilize biophysical concepts to solve problems in protein research and lead to new research developments.
授業の内容や構成
Course Content / Plan
1. タンパク質を対象としたX線小角散乱測定法:概要と応用
2. X線小角散乱測定法の原理:基礎からタンパク質への適用
3. X線小角散乱データ解析:実践と解釈
4. 学術論文におけるX線小角散乱データの提示:注意点と効果的な表現
X線小角散乱測定法は、物質科学から生命科学まで幅広い分野で活用される強力な分析ツールです。本講義では、この測定法の基本原理を解説し、特にタンパク質の構造解析における実践的な活用方法に焦点を当てます。データ解析の手法や、学術論文での効果的なデータ提示方法についても学び、研究現場で即戦力となる知識とスキルを習得することを目指します。

5. タンパク質の階層間連動性
6. 連動性を生み出す素過程 水素結合と高次構造転移
7. タンパク質分子集団に見る連動性
8. 材料性タンパク質に見られる高次凝集体構造形成機構の理解
タンパク質が示す階層間連動的な現象を様々な計測手法を用いて解析した具体例を解説します。一連の講義を踏まえ、様々な計測手法を適切に選択し、タンパク質研究に応用する能力を養うと同時に、ミクロな分子・原子レベルからマクロな生命システムに至るまで、様々な階層で連動して生じる現象を生物物理学的な視点から体系的に推論する事例を示します。
履修条件
Course Prerequisites
特別の要件を設けていません。この科目は、日本語で提供されます。(This class is provided in Japanese.)
関連する科目
Related Courses
直接緊密に関連する科目に該当はありませんが、広い意味で、物理学科で開講されている科目と関連します。
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
レポート課題によります。生物物理学について、授業をとおして得られた知識や経験に基づいて論理的に考察し論述できることを合格の基準とします。
教科書・テキスト
Textbook
特に指定しませんが、必要に応じてプリントや資料を配付し、参考文献を紹介します。
参考書
Reference Book
授業で紹介します。
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
修得事項を納得して次の授業にのぞんで下さい。
注意事項
Notice for Students
他学科聴講の可否
Propriety of Other department student's attendance
他学科聴講の条件
Conditions of Other department student's attendance
レベル
Level
キーワード
Keyword
履修の際のアドバイス
Advice
授業開講形態等
Lecture format, etc.
専ら対面で行う
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)