授業の目的 【日本語】 Goals of the Course(JPN) | | この授業では、博士論文執筆のために必要な基礎力を習得する。特に方法論に焦点を当て、数値と客観性が宿す歴史性、社会性をめぐる議論を理解し、自らの研究に役立てる。 |
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授業の目的 【英語】 Goals of the Course | | In this seminar course, students will acquire advanced knowledge and method on writing a doctoral thesis in the social sciences or humanities. |
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到達目標 【日本語】 Objectives of the Course(JPN) | | 社会科学/人文学分野に広く共通する、博士論文を執筆するための総合的基礎力を習得する。 |
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授業の内容や構成 Course Content / Plan | | この授業は、次の2つの柱を持つ。
1. 参加者それぞれの研究の発表と議論を通じ、各自の研究の発展につなげる。
2. 「客観性」を文化として捉え、その歴史的生成を検証する歴史社会学的研究書の購読を行う。人文社会科学における統計や数値の使用は、その研究が個人の恣意性から独立し、一定の中立性と普遍性を備える証として機能する場合が多い。しかし近年このような「数値の信仰」を疑問に付し、「客観性」が歴史的に科学者の実践の中でどのように生まれてきたのかを検証する研究が科学史、歴史学、社会学など多様な分野から生まれている。この授業ではその一つ、T.M.ポーター(2013)の『数値と客観性』(みすず書房)を取り上げて購読、議論する。
初回の授業で参加者の研究発表と購読の日程を決定する。 |
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履修条件・関連する科目 Course Prerequisites and Related Courses | | テーマに関心のある方であれば専門に関係なく受講可能。 講読の際には、テキストを前もって熟読し、議論に積極的に参加する必要がある。 |
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成績評価の方法と基準 Course Evaluation Method and Criteria | | 毎回の授業での議論と、授業での発表内容とを総合的に判断する。60点以上を合格とする。 |
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教科書・テキスト Textbook | | セオドア・ポーター『数値と客観性』みすず書房 2013. |
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参考書 Reference Book | | トマス・クーン『科学革命の構造 新版』みすず書房 2023. 酒井泰斗ほか編『概念分析の社会学 』ナカニシヤ出版 2009. ロレイン・ダストン/ピーター・ギャリソン『客観性』名古屋大学出版会 2023. 渡邉雅子 『論理的思考の社会的構築』岩波書店 2021. |
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課外学習等(授業時間外学習の指示) Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours) | | 講読については、必ず文献を自宅で読み込んだ上で授業に出席する必要がある。 |
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履修取り下げ制度(利用の有無)学部のみ Course withdrawal | | |
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備考 Others | | |
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授業開講形態等 Lecture format, etc. | | |
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