学部・大学院区分
Undergraduate / Graduate
法・専学
時間割コード
Registration Code
9364000
科目区分
Course Category
展開・先端科目
Advanced/Applied Courses
科目名 【日本語】
Course Title
倒産法Ⅰ
科目名 【英語】
Course Title
Bankruptcy LawⅠ
担当教員 【日本語】
Instructor
畑 宏樹 ○
担当教員 【英語】
Instructor
単位数
Credits
2
開講期・開講時間帯
Term / Day / Period
春集中 その他 その他
Intensive(Spring) Other Other
対象学年
Year
2年
2
授業形態
Course style
講義
Lecture


授業の目的 【日本語】
Goals of the Course(JPN)
本講義では、倒産処理手続のうち、破産手続を扱う。本講義は、破産手続の基本理念である債権者間の平等や債務者の経済生活の再生が意味するところを、手続開始段階、開始後の破産管財人を中心とした債務者の責任財産及び法的関係の処理、破産債権者の確定・配当などのそれぞれの手続段階に応じて理解すること、私的自治を基本理念とする民事実体法の規律が破産によりどのような変容がもたらされるのかを理解することを目指す。
授業の目的 【英語】
Goals of the Course
到達目標 【日本語】
Objectives of the Course(JPN)
1.倒産処理法の基本原理および基本概念を正確に理解することができる。
2.破産法の基本原則および基本概念を正確に理解することができる。
3.判例・学説を正確に理解し、議論を展開することができる。
4.実体法や手続法などの様々な法的知識を前提に、具体的事例において、手続的平等と実体関係に配慮した処理を行うことができる。
到達目標 【英語】
Objectives of the Course
授業の内容や構成
Course Content / Plan
第01回 倒産制度の鳥瞰・概要
(1)倒産とは、(2)倒産処理法制度の必要性、(3)倒産処理の手法、(4)法的倒産処理制度の種類
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第02回 破産手続の開始の申立て
(1)破産手続の大まかな流れ、(2)破産手続の申立て(申立権者、破産手続開始原因)、(3)手続費用の予納 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第03回 破産手続開始決定
(1)手続開始決定前の保全処分、(2)破産手続開始決定の要件・効果 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第04回 破産手続の機関
(1)破産管財人、(2)職務・法的性質 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第05回 破産債権
(1)破産債権の要件、(2)破産債権の種類 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第06回 財団債権
(1)財団債権とは、(2)財団債権の種類、(3)租税債権・労働債権 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第07回 破産財団
(1)破産財団とは(現有財団・法定財団・配当財団)、(2)固定主義、(3)自由財産 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第08回 破産財団をめぐる法律関係(1)
(1)破産手続開始決定後の法律行為、(2)双方未履行双務契約の処理 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第09回 破産財団をめぐる法律関係(2)
(1)賃貸借契約、(2)請負契約、(3)労働契約 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第10回 相殺権
(1)相殺権の意義・機能、(2)相殺要件の緩和・制限、(3)相殺濫用論 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第11回 否認権(1)
(1)否認権とは、(2)財産減少行為否認、(3)偏頗行為否認 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第12回 否認権(2)
(1)特別な類型の否認権、(2)否認権行使の方法、(3)否認権行使の効果 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第13回 取戻権・別除権
(1)取戻権の意義・種類、(2)破産手続における担保権の処遇、(3)担保権消滅許可制度 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第14回 破産手続の終了
(1)破産財団の管理・換価、(2)破産債権の確定、(3)配当 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第15回 自然人破産
(1)自然人の倒産手続、(2)破産・免責 など
(1)事前に配信されるレジュメの【設問】に対する解答を用意しておくこと、(2)講義後に配信される【復習問題】に取り組んでおくこと。

第16回 期末試験・講評

授業日はTKCシステムを参照のこと
履修条件・関連する科目
Course Prerequisites and Related Courses
関連する科目:倒産法Ⅱ
成績評価の方法と基準
Course Evaluation Method and Criteria
平常点(授業に対する取組み・発言の度合い等):30%、期末試験:70%の総合評価により、60点以上を合格とする。
到達目標(1)について:平常点・学期末試験、到達目標(2)について、平常点・学期末試験、到達目標(3)について、平常点・学期末試験、到達目標(4)について、平常点・学期末試験に基づいて判断する。
成績評価(合否判定及び成績区分)は、名古屋大学法科大学院が教育課程方針に基づいて策定した評価基準に従って行う。
教科書・テキスト
Textbook
特に指定はしないが、さしあたり、山本和彦『倒産処理法入門〔第5版〕』(有斐閣、2018年)をあげておく。
参考書
Reference Book
松下淳一=菱田雄郷編『倒産判例百選〔第6版〕』(有斐閣、2021年)
伊藤眞『破産法・民事再生法〔第5版〕』(有斐閣、2022年) など。
(※百選は購入した方がいいと思います)
課外学習等(授業時間外学習の指示)
Study Load(Self-directed Learning Outside Course Hours)
予習:事前に配信されるレジュメに沿って各自の教科書でしっかりと予習しておくこと。とりわけ、【設問】に対する解答は入念に準備しておくこと。
復習:授業後に配信する【復習問題】について解答できるようにしておくこと。
注意事項
Notice for Students
欠席する場合には、事前にメール(hhata@law.meijigakuin.ac.jp)で連絡をすること。
授業開講形態等
Lecture format, etc.
対面授業
遠隔授業(オンデマンド型)で行う場合の追加措置
Additional measures for remote class (on-demand class)